「ワシントン・ナショナル・ギャラリー展 」を見に、三菱一号館美術館に行ってきました。ヨンギント、モネ、ピサロ、シスレー、ブーダン、ルノワール、ドガ、マネ、セザンヌ、ゴッホ、ルドン、スーラ、コロー、モリゾ、フォラン、ロートレック、ラトゥール、ヴュイヤール、ゴーガン、ヴォロン、ボナールの絵が展示されていました。全部で 68点で、調度良い展示数でした。
印象に残ったのは、ルノワールの「髪を編む若い女性 」や「クロード・モネ」、セザンヌの「愛の争い 」、ゴッホの「オランダの花壇 」などでした。
その他、「三菱一号館のコレクション」コーナーにあった、ドニの「純潔の春 」が面白い作品でした。ドニが、自分の妻とパトロンであったショーソンの家族を描いた絵です。ショーソンといえば、ヴァイオリン弾きにとっては「詩曲」が有名ですね。ショーソンとドニは親交があり、ショーソン宅はドニの装飾がほどこされていた ようです。
・Nathan Milstein plays Chausson’s Poème
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時間があったので、上野の美術館に出かけました。
美術館での解説によると、ホドラー は人などを平行に配置する「パラレリズム」という作風で知られているそうです。「オイリュトミー」や「感情III」では、その典型をみることができました。
さらに、彼は「死」をテーマにした絵が有名らしく、死にゆく人、死者を描いた作品が数点展示されていました。裸婦の絵では、他の画家が描くよりも胸の小さい女性が多かったのですが、健康な女性の象徴としてのふくよかさを廃する意図があったのかなと推測しました。裸婦の胸のサイズを考察しながら鑑賞するのは、私くらいでしょうけども・・・。
他にスイスの風景画がたくさん展示されていました。興味深くはある画家でしたが、絵自体は私の好みのタイプではありませんでした。
ポッティチェリなど、ルネサンス期の絵画の美術展でした。素晴らしい作品が多かったのですが、この時代の宗教画ばかり見ているとさすがに飽きますね。ヨーロッパの美術館でこの手の絵を膨大な数見ているので、尚更でした。それでも、「確かに聖母子像での赤ん坊の母趾は背屈した絵が多い な」などとと視点を変えて楽しみました。
三菱一号館美術館に、ミレー展を見に行ってきました。
私はミレーの「落穂拾い 」という絵が大好きなのですが、今回は「種をまく人」「刈り入れ人たちの休息 (ルツとボアズ)」「羊飼いの娘」という作品が目玉でした。「刈り入れ人たちの休息」は、ルツとボアズをテーマにしていますので、その点では「落穂拾い」と共通点 があると言えます。ミレーは、この「刈り入れ人たちの休息」を描くために練習した絵を多く残したそうです。「羊飼いの娘」という作品は、カンバスが手に入らない時期に、他の作品の上に重ねて描いたのが X線分析で明らかにされており、興味深かったです。
他にもミレーの作品はいくつも展示されていましたし、彼と同時代の画家の絵も多くありました。
絵の鑑賞が終わった後は、美術館向かいの MARGO MARUNOUCHI でシャンパンやワインを飲むのがお勧めです。
チューリヒ美術館展に行ってきました。
チューリヒ美術館展
展示されている作品のクオリティーが高く、解説も充実しています。また、一つの部屋が一つのテーマになっており、各部屋とも空間を広く使っていて鑑賞しやすいです。かなりお勧めなので、絵画に興味のある方は行ってみてはいかがでしょうか。
ちなみに、10月20日までであれば、別のフロアでオルセー美術館展 も鑑賞できます。個人的には、オルセーよりチューリヒの方が良かったです。
国立新美術館 の「オルセー美術館展 」を見に行ってきました。
今回の目玉は、マネの「笛を吹く少年」。展示会場は、次のように区画分けされていました。
1. マネ、新しい絵画
2. レアリスムの諸相
3. 歴史画
4. 裸体
5. 印象派の風景 田園にて/水辺にて
6. 静物
7. 肖像
8. 近代生活
9. 円熟期のマネ
一番気に入ったのは、ミレーの「晩鐘」でした。他には、カイユボットの「床に鉋をかける人々」、モット「べリュスの婚約者」、ブグロー「ダンテとウェルギリウス」、ルフェーヴル「真理」、モネ「かささぎ」、モネ「死の床のカミーユ」などが印象に残りました。
10月20日まで開催されているので、興味のある方は是非行ってみてください。
(追記)
2014年7月23/30日号の JAMAに Pablo Picassoの絵 “Woman With Child” が紹介されています。ちょうどその号の Thema Issueが HIV/AIDSであり、女性および子供への治療戦略を扱っているので紹介したようです。この絵は、彼の Blue Period最初の作品なのだそうです。
本日、私の午後の電気生理検査枠に予約がなかったので、急遽休みとなりました。
そこで、国立西洋美術館 に行ってきました。丁度、現在モネ展 をしているためです。
年末とあってか、思ったほど混んでいなくて、じっくりと鑑賞することができました。入り口のところにある解説映像を見てから入るのが御薦めです。
モネ展とはいっても、セザンヌ、シスレー、ブーダン、マネ、ピサロ、ゴッホ、ゴーガン、ルノワール、ドニ、ロダンといった画家の作品も展示されていて、飽きませんでした。
これだけ纏めてモネを見られるチャンスは少ないので、是非行ってみてください。
ちなみに、モネ展は 3月9日まで開催されているそうです (美術館は 12月28日から 1月1日まで休館となりますので御注意ください)。
毎週木曜日午後は、外勤枠を一つ潰して電気生理検査の勉強をしているのですが、11月21日午後は患者さんの都合で検査がキャンセルとなり休みが出来ました。
暇を潰そうとまず考えたのが映画。
一番見たかったのが、現在上映中の「ルノワール 」という映画で、ルノワールの関節リウマチをどう描いているか興味があったのですが、残念ながら都内では上映終了となっていました。「ゴッホ 」という映画も上映中のようですが、事前情報がなく・・・。
そこで美術館に行こうと思いました。まず考えたのは、国立西洋美術館でしたが、残念ながら「ムンク」「モネ」の特別展は 12月7日から。
調べると、ブリヂストン美術館 でカイユボット展をしているというので、見に行きました。美術史に疎いので、この展示を見るまでカイユボットのことは良く知らなかったのですが、クロード・モネやルノワール、カミーユ・ピサロ、アルフレッド・シスレー、ポール・セザンヌと親交があり 、自身も優れた絵描きだったようです。画家としての彼の作品では、「ピアノを弾く若い男 」「イエール川でボートを漕ぐ人 」などが素晴らしかったです。
平日の昼間だったので人が少ないのかと思いきや、割と盛況でした。かといって、絵を見るのに支障があるほどではなかったです。カイユボット展以外にも、ここは常設展 が充実しており、何度見ても飽きません。東京駅八重洲中央口から徒歩 5分くらいですので、お時間のある方は是非どうぞ。
恒例のゴールデンウィーク日記。
4月27日 (土)
23時過ぎまで実験をして、最後に結果を見るために顕微鏡室に行ったら顕微鏡が壊れていて、実験が全て無駄になってしまいました orz
4月28日 (日)
久々に体を休めました。目覚ましをセットせずに起床したら昼の 12時。録画した NHK杯将棋トーナメントを見て、競馬中継を見て、ヴァイオリンの練習をしてから将棋 Barに遊びに行きました。
4月29日 (月)
大学の日当直でした。空き時間に、論文を読んだりしてました。
4月30日 (火)
通常勤務で、仕事が終わってから将棋 Barに遊びに行きました。3段くらいの棋力の方 2人に、良い内容で連勝でした。
5月1日 (水)
仕事が終わってから、自宅でヴァイオリンの練習。買ってきたばかりの Oliveの A線がいまいちで、違う弦に張り替えたら解決しました。不良品だったのかな???
5月2日 (木)
午前中は外来。木曜日午後はいつも実験用に時間をとってるのですが、この日はたまたま実験がなかったので、一人上野へ出かけました。まずは東京都美術館 でレオナルド・ダ・ヴィンチ展に行ったのですが、観光客でいっぱいで、あまりじっくりと見ることができませんでした。その後、近くの国立西洋美術館 のラファエロ展へ行きました。ラファエロの絵は、綺麗は綺麗なのですが、影とか奥行きとかがあまりなくて、私の好みではありませんでした。そういう技法が発達する前の時代の絵ですから当然かもしれません。一方で、女性と赤ちゃんを描いた絵がいくつかあり、これは面白かったです。神経内科医にとっては、Babinski反射 が出ているかどうか、自然と赤ちゃんの足の親指に目がいくのです。ラファエロ展を見た後は、国立西洋美術館の常設展 に入りました。ルノワール、マネ、モネ、ピサロ、セザンヌ、ゴーガン・・・かなりのラインナップでした。その中でも、シャイム・スーティンの「狂女」 は、前傾で身をすくめた老女が眼を見開いており、びまん性レヴィー小体病で幻視を見ている可能性はないのかなぁ・・・などとあれこれ妄想を楽しみました。
5月3日(金)
大学の日当直でした。ゴーデンウィークのせいか、救急部はすごく忙しそうにしていました。
5月4日(土)
一度帰宅して、羽田空港から岡山空港へ。そこで小学生の頃からの友人の馬券オヤジ氏の車に乗り込み、香川県高松市に旅行に行きました。地元の病院の先生に教えて頂いた店がこちら。
・りき家
・おいで
・凛と
・寿司中川
この中から、りき家のコース料理を選びました。香川の地酒がたくさんあって、料理も凝っていて美味しかったです。ただ、男性には量が少し物足りなかったので、五右衛門うどんでしめてホテルに戻りました。
5月5日(日)
朝、高松市内でうどんを食べてから、しまなみ海道 に向かいました。今治市と尾道市を結ぶ海道です。途中因島にある本因坊秀策囲碁記念館 に寄りました。漫画「ヒカルの碁」でも取り上げられた本因坊秀策は、ここが出身地だったんですね。全然関係ありませんが、近くには、「ここは海抜2.5mです。6.9m以上のところに避難してください」との看板があり、南海大地震への対策が垣間見えました。
ドライブを楽しんで実家に帰り、妹の赤ちゃんと初めて対面しました。生まれてから 1ヶ月くらいの赤ちゃんでしたが、Babinski反射や Moro反射を診たのは、医者としての御約束です。この日はずっとぐずっていたのですが、モーツァルトを聴かせると泣き止んで、音楽家の素質があるんじゃないかと喜んでいたのは、親馬鹿ならぬ叔父馬鹿です。面白いことに、Mozartの K.159だと直ぐ泣き止むのに、他の作曲家だとダメ。Mozart effectなのかなと考えましたが、サンプル数が足りないので、もっと実験する必要があります。
夜は、海の幸と地酒を堪能しました。私がネットで買った酒と共に、妹の夫も地酒を送ってくれていたので、ずらりと並んだのが「会津娘」、「奈良萬」、「龍力 上松」、「伯楽星」、「田酒」、「獺祭磨き2割3分」、「開運」、「作」、「写楽」、「昇竜蓬莱」・・・。さすがに飲みきれませんでした (^^;
5月6日(月)
日本酒の続きを飲んでから、岡山空港に送ってもらい、東京に戻って来ました。
11月22日、午後に外勤で行っているクリニックが休みだったので、東京都美術館 に行ってきました。8月17日に「マウリッツハイス美術館展 」で訪れて以来、3ヶ月ぶりです。上野公園は紅葉が綺麗でした。
この美術館では、現在「メトロポリタン美術館展」をやっています。メトリポリタン美術館は、9月下旬に渡米したときに訪れた のですが、何しろ広すぎてゆっくり見られなかったので、東京で時間のあるときにゆっくり見られて良かったです。
美術館といえば、10月14日に、ブリヂストン美術館のドビュッシー展 に行ってきました。ドビュッシー展の最終日だったので滅茶苦茶混んでいてゆっくり見られなかったけれど、ドビュッシーと親交のあった画家たちの絵が展示されていて、楽しかったです。常設展でも、モネの睡蓮とか、見たいと思っていた作品がいくつかありました。
これまで、海外旅行したときしかあまり美術館には行かなかったけれど、国内の美術館も海外に劣らず充実しているので、今後時間を見つけて遊びに行ってみたいと思います。ただ、ヨーロッパの美術館と比べて、東京は混むから落ち着いて見られないんですよねぇ・・・。
(参考)
ドビュッシー、音楽と美術
8月13~19日の 1週間、夏休みをいただきました。例によって、備忘録的な日記など。
8月13日 (月)
将棋の橋本八段(ハッシー)らと熱海の温泉「大観荘 」へ。入り口には、横山大観や谷崎潤一郎の写真が飾ってありました。素晴らしい旅館で、部屋、及び温泉からは熱海の海が一望出来ました。宴会時の日本酒は「磯自慢」が用意してあり、みんなグビグビと飲んでいました。料理は、味は良かったですが、一般的な男性だと量的に物足りなさが残る感じでした。
部屋に戻ってから、持ち込んだ酒「日南娘」「日南娘黒麹」「佐藤(黒)」「北洋 雫の潤い 大吟醸」「残波」などを飲みながら、将棋を指しました (※持ち込みは別途 3000円かかります)。部屋に備え付けてあるマッサージ機が大人気で、将棋を指さずにマッサージばかり受けている人もいました。将棋に飽きて、みんながカードゲームを始めたところで、2日前の当直疲れが出て眠くなった私は、別室に移動して寝ました。
8月14日 (火)
一部の方たちは、早朝 5時の日の出の時刻に温泉に入ったらしいですが、私は朝食を摂ってから、温泉へ。温泉から出て支度を終えると、送迎バスで熱海駅に向かいました。
ところが、駅につくと、大雨の影響で新幹線が運休。ハッシーは「せっかく発売日の朝 5時に並んで乗車券を取ったのに・・・」と落ち込んでいました。駅前の喫茶店でコーヒーを飲んでいるうちに、新幹線が動き始めたとの報を入手し、「こだま」で大阪に向かいました。
大阪には夕方到着し、リーガロイヤル に荷物を預けて関西将棋会館 へ。その後、「銀のて 」に焼肉を食べに行きました。「銀のて」はハッシー推奨の焼肉屋で、大塚愛の歌「和牛塩タン680円 」の舞台になったらしいです。塩焼きも、タレ焼きも、滅茶苦茶旨かったです。「指し過ぎ」との声をチラホラ聞きながら、キタにある饂飩屋「香川 」に行きました。ハッシーおすすめのカレーうどんは、別腹にしっかりと収まりました。飲み会の後の締めには最高ですね。
8月15日 (水)
新幹線で帰京。みんな爆睡するかと思いきや、ビールを飲んだり、割と元気でした。
8月16日 (木)
午前中はさいたまで外来をしました。午後は往診のクリニックが休みだったので、ラボにふらりと顔を出して、細胞培養などをしていました。
8月17日 (金)
暇だったので、久々に大学の医局に顔を出しました。午後は上野の東京都美術館 を訪れ、絵を鑑賞する綺麗な女性たち マウリッツハイス美術館展で来日したフェルメールの絵「真珠の耳飾りの少女」などを鑑賞しました。ものすごく混んでいたので、機会があればオランダを訪れた時にゆっくりと鑑賞したいと思いました。
絵を見てから、新幹線に乗って郡山へ。福島県で働く医師たちの近況を聞きながら飲みました。福島県立医大はだいぶ平静を取り戻しているみたいでした。雅山流、裏雅山流、愛宕の松、伯楽星といった日本酒がいつの間にか空き、”シャンデリアの君”の家に御邪魔して、さらに「獺祭」「人気一」を飲みました。私が持参した「千両男山 復興弐号 フェニックス 」も少し口をつけました。震災復興支援のためファンドに出資した菱屋酒造 の酒ということで、感慨ひとしおでした。
8月18日 (土)
午前 7時過ぎに家を出て、秋田の当直に向かいました。あまりに時間があったので、山形経由を選択。山形新幹線で新庄まで行って、奥羽本線で一路北へ。横手駅で途中下車して、食い道楽 、ゆう とハシゴして横手やきそばを食べました。駅前に温泉「ゆうゆうプラザ 」があったので、そこでのんびり。疲れを癒してから当直に入りました。
8月19日 (日)
当直を終えて東京へ。そのままラボに直行し、翌日以降の実験の仕込みなどをしました。長かった夏休みが終わりました。