ここ半年あちこちに出かけました。ブログで近況を報告することもめっきりなくなってしまったので、年末にまとめて投稿。
①秋田からの当直帰り
2016年9月17日、いつものように秋田県で全科当直をしました (東京で働いていた頃は月に 2回行っていましたが、現在では月 1回です)。この日は、気分を変えて、ちょっと大回りして帰ることにしました。
盛岡 11:07→一ノ関 11:47 (東北新幹線), 一ノ関 12:45→気仙沼 14:09 (大船渡線), 気仙沼 14:55→17:26前谷地 (気仙沼BRT), 前谷地 17:36→18:11 小牛田 (石巻線), 石巻 18:00→仙台 18:46 (仙石線)
一ノ関駅で下車したのは初めてでした。一ノ関出身の建部清庵や大槻玄沢ゆかりの展示品を集めた一関市博物館があるのですが、この日は時間的に無理。絶対いつか行こうと思いました。一ノ関も気仙沼もポケモンGoに力をいれているようで、どちらも駅にその看板がありました。
気仙沼から前谷地に行く途中、未だに防波堤建築や区画整理の工事をしている場所が多数あり、震災から 5年以上経ってもまだまだ復興への道は遠いのだなと思いました。そして、私が震災直後にボランティアに行った地域を通ったとき、なんか故郷を通っているような感覚になりました。
②夏休み
9月23日
研究会のため、尼崎へ向かいました。ホテルについてからは、編集中の雑誌に投稿された原稿の査読などしており、妹の夫と会って、駅前の名代千代勝という店で少し飲みました。
福島空港 (11:45) ANA3176便 福島空港 (12:35)→伊丹空港(13:45)→大阪空港→(大阪モノレール)→蛍池駅→(阪急宝塚本線)→川口能瀬駅→(徒歩)→川西池田駅→(JR宝塚線)→尼崎駅→ホテル ホップイン アミング (Hotel Hopinn Aming) 泊
9月24日
尼崎総合医療センターで診断精度の研究会。私と同じように Cochraneで診断精度研究をしている医師達と意見を交換しました。あと会場で、メールのやり取りで共同研究をしている相手と初めて会うことができました。夜は韓国料理で打ち上げ。そこにいた優秀な研修医は、私がたまに研究会に顔を出す福島県内の病院に就職予定とのことでした。将来が楽しみです。
その日は神戸ポートピアホテル泊で、妹の夫とホテルのバーで飲み直しました。
9月25日
沖縄に旅行。本当は、婚前旅行のはずだったのですが、それを前にしてまさかの破局。別れることはあるまいとキャンセル不可で予約していたブセナテラスのデラックススイートルームで独り寝・・・orz
ブセナホテル
沖縄では妹夫婦との行動となりました。この日は、ブセナテラス近くで甥っ子達と遊覧船に乗り、名護市の居酒屋で食事しました。
9月26日
妹家族と古宇利島に行きました。恋人たちの聖地と書いてあって、何やねんと思いました。途中の道の駅で、琉球犬に会えました。
その後、念願の美ら海水族館へ。沖縄美ら海水族館が日本一になった理由という本を読んで是非行きたいと思っていました。また、魚はエロいという本でも予習してましたね。蘊蓄を語る相手なく、一人で回りましたけれど (しつこい)。いるかのショーがすごかったのと、その直後にピカチュウをゲットしたのが記憶に残っています。あと、歯型のついた鮫が泳いでいて、鮫社会で生きるのは大変なんだなぁと思いました。
歯型のついた鮫
夜は、妹の夫が予約してくれたやんばるダイニング 松の古民家へ。やんばる若鶏のつみれやゴーヤとか入った鍋でアグー豚のしゃぶしゃぶでした。スタッフの接客が良く、とても居心地の良い居酒屋でした。締めは沖縄そばを入れてくれました。
そして、ブセナテラスのデラックススイートルームで独り寝 (しつこい)。
ブセナホテル
ブセナホテル
9月27日
那覇空港でレンタカーを返して空の人へ。
飛行機:那覇 (12:40)→博多 (14:20):ANA1276便, 新幹線:博多 (15:17)→熊本 (15:55)
熊本でレンタカーを借りて、2016年4月14~16日にかけての地震で甚大な被害を受けた阿蘇へ。熊本市内は豪雨で、冠水した道路をジャブジャブと音を立てて通りながら、阿蘇への山越え道路へ。本来使える道路は地震のため通行止めとなっており、迂回ルートを通ることになりました。外輪山から阿蘇のカルデラ盆地を下って内牧へ。阿蘇プラザホテルに到着しました。このホテルは、震災の影響で営業中止していましたが、7月1日から営業再開したのだとか。公式サイトに次のような記載がありました。
【営業再開のご案内】
今回の熊本地震により被害にあわれた皆さまには、心よりお見舞い申し上げます。
また皆さまよりたくさんの励ましのお電話、メールを頂き誠に感謝いたします。
おかげさまで当館は7月1日より営業再開の運びとなりました。
7/16~8/31は毎年恒例のガーデンプールもオープン致します。
皆さまには大変ご不便をおかけいたしましたが、どうぞ阿蘇プラザホテルを今後もごひいきによろしくお願い申し上げます。
※(7/06追記)展望露天風呂の修復が完了致しました!
最上階大浴場・貸切風呂については未だ修復が完了しておらず、工事完了次第の再開を予定しております。
現在未定ですが、分かり次第改めてご案内させて頂きます。
また、今回の地震により阿蘇市内方面への交通機関に影響が生じております。
お手数ではございますが、交通アクセスページをご確認いただきまして、当ホテルへお越しください。
皆さまのお越しを、従業員一応笑顔でお待ちしております!
震災やそれに伴う観光客減少で色々打撃を受けた地域なので、お金を沢山落とそうと思って街をぶらぶらしましたが、使うところがなく・・・それは断念しました。温泉は気持ちよかったです。
9月28日
朝一で阿蘇ハイランド乗馬倶楽部に乗馬に出かけました。カーナビに入れると、別の場所が表示されたので、迷いましたが、無事到着。阿蘇ハイランド乗馬クラブは、山の中を抜け牧場を見ながら阿蘇を一望できる場所までトレッキングができます。一方、同じ経営のエルパティオ牧場は草原の中をトレッキングできるのだそうです。また阿蘇を訪れることがあったら、エルパティオにも行ってみたいと思いました。そしてなんと、姉妹店は沖縄や那須にもあるのだそう。沖縄は私が以前行った沖縄乗馬クラブです。当時は初心者は外乗させてくれなかったのですが、経営が替わってからは馬をトレーニングしてできるようになったそうです。那須の牧場も近いですし、これらも是非行きたいと思いました。
乗馬を終えてからは、内牧駅へ。地震のせいで駅は閉まっていました (その後、解体されたそうです)。
内牧駅
内牧駅から阿蘇駅へ。その後、山越えをして熊本に戻りました。外輪山を越える時、見下ろした阿蘇盆地がとても綺麗でした。
14時15分の新幹線で鹿児島へ。鹿児島ワシントンホテルプラザにチェックインして、水族館のいおワールドに行きました。やっぱり、いるかは可愛いですね。
夜は、Facebook友達の女医砲先生とその知り合いのヴァイオリニストと笑神で食事。その後、一人で天文館を攻めました。
9月29日
ゆっくりするはずでしたが、「鹿児島中央 8:09 隼人 8:46着 隼人 9:02発 嘉例川 9:26着 9:56発 (路線バス) 鹿児島空港 10:07着」というルートを通るよう、鐵ヲタの chunchukulin先生 (別名 しゃんでりあの君) から指令を受け、何故か早起きする羽目に。ただ、早起きしたかいがあって海の向こうに見える桜島と太陽がとても綺麗でした。
嘉例川駅では、有名な猫がいて、和みました。
鹿児島 (12:10)→羽田 (13:55):ANA624便
羽田からは新幹線で帰りました。恋人と別れたときはどうなるかと思ったけれど、充実の旅行になりました。
③10月の 3連休小旅行
10月8日(土)
朝楽器の練習をして、一ノ関博物館へ。ここは一ノ関駅から20 kmくらい。バスだとバスプールから9番、厳美渓下車、徒歩5分です。一ノ関は、建部清庵や大槻玄沢ゆかりの地なんですね。建部清庵が杉田玄白と交わした手紙を纏めた「和蘭医事問答」、そのほか大槻玄沢が翻訳した「重訂解体新書」など、医学史好きの心をくすぐる展示品がたくさんありました。受付で資料を数点購入し、申請書に記入してから、何点か資料の写真を撮らせて頂きました。ここはまた訪れる予定です。
17:53一ノ関→(JR大船渡線・気仙沼行)→気仙沼 アコモイン気仙沼泊
アコモイン気仙沼は、震災復興のための作業員が普段使っている施設なのだそうです。復興が終われば、いずれ介護施設になるのではないかという噂を耳にしました。
夜は「ぴんぽん」という居酒屋へ。入口には「思い出の気仙沼線」と題して、震災前の気仙沼線を撮影した写真がたくさん貼られていました。また、壁には「つまずいたおかげで」というタイトルの、胸を打つ詩が飾られていました。「パイズリ」「センズリ」「マンズリ」「マンチュー」「パンティー」といった怪しい名前のカクテルや「チンポンウインナー」といったおつまみがありました。
10月9日(日)
仕事が溜まっていたため、この日は列車内でひたすら systematic reviewのための文献スクリーニングをしていました。数百件の論文をチェックしていると、頭痛がしてきました。景色は素晴らしかったです。
12:10 気仙沼→(JR大船渡線BRT・盛行)→13:31 盛, 14:00 盛→(三陸鉄道南リアス線・釜石行)→14:54 釜石
ホテルフォルクローロ三陸釜石に宿泊して、近くの「釜石はまゆり飲食店街」へ。ここはプレハブの飲食店街で、被災者たちの店が集まっていました。ただし、どの店も同じようなメニューで差別化がされておらず、ウリとなる地域の特産品もありませんでした。気仙沼だと、海の幸や地酒を前面に出して、メニューも店によって大きく違うので、そういう点を見習えば良いのにと思いました。2件回ったのですが、客は私しか居なくて、気がついたら健康相談に乗っていました。
10月10日(月)
ひたすら電車から海を眺めながら、文献スクリーニング。被災地支援のため、浜千鳥をたくさん購入し、また三陸鉄道のグッズをいくつか買いました。
7:41 釜石→(岩手県交通バス・釜石船越線・岩手船越行)→8:28 岩手船越, 8:50 岩手船越→(岩手県北バス・宮古駅前方面・宮古行)→9:54 宮古着, 11:05 宮古→(三陸鉄道北リアス線・久慈行)→12:43 久慈, 14:56 久慈→(JRリゾートうみねこ・八戸行)→16:58 八戸, 17:06 八戸→(東北新幹線)→18:29 仙台, 18:44 仙台→(東北新幹線)
④京都
10月21日、京都医療センターの神経内科医らと会食をしました。また、10月22日に京都医療センターにお邪魔して、音楽療法がおこなわれる部屋を見せて頂きました。そして、頭痛学会で集まっていた神経内科医らと弦楽五重奏を楽しみました。
⑤第9回NIRC (Neuro- Imaging Refresher Club)
11月5日、国立科学博物館に「ラスコー展」を見に行きました。ラスコーの壁画が再現され、一定の時間間隔で光で絵が浮かび上がるようになっていました。また、東京都美術館で「ゴッホとゴーギャン展」をしていたので、ついでに見ました。翌 6日は NIRCという神経放射線の研究会でした。とても勉強になりました。
⑥神楽坂
11月25日糖尿病関連の著作がいくつもある岩岡先生らと神楽坂で会食でした。私は何冊か岩岡先生の本で勉強していますが、特に「ここが知りたい! 糖尿病診療ハンドブック Ver.2」がお気に入り (そういえば、もうすぐ Ver. 3が出るのだっけか・・・)。
11月26日、サントリー美術館で「小田野直武展」を見ました。小田野直武は秋田県角館市出身で、解体新書の絵を書いています。平賀源内の教えを受け、遠近法などの西洋絵画の手法を取り入れました。また、司馬江漢の指導もしています。その後、上野の森美術館に移動し、「デトロイト美術館展」を見ました。
⑦伊豆
12月16日、下田海中水族館に行きました。ドルフィン・ビーチに入って、直接バンドウイルカに触ることができました。3頭いましたが、その 3頭であれば個体識別ができるようになりました。この体験のおかげでバンドウイルカは見ればわかりますが、その後のショーで見たカマイルカはマイルカとの鑑別が難しかったです。スタッフにとても親切にしていただいたのですが、唯一残念だったのは、小川鼎三先生のことを話しても通じなかったこと。
12月17-18日は伊豆で医師向けに神経疾患全般について 講演をしました。6時間の依頼だったのですが、質問が多く盛り上がり、つい熱が入って気がついたら 7時間30分も喋っていました。聴衆のレスポンスが良く、刺激を受けました。
12月18日、帰りに伊豆・三津シーパラダイスに行きました。閉園間際でしたが、何とかイルカのショーを見ることが出来ました。また、セイウチのショーは終わっていましたが、スタッフが私一人のために「バイバイ」とか、色々ショーをやってくれて、とても感動しました。