獨協医科大学内分泌代謝内科の論文不正疑惑について追及したブログがあります。
この問題について、同大学の小鷹昌明神経内科準教授がコメントされています。小鷹教授は Guillain-Barre症候群など末梢神経の免疫疾患での世界的権威です。
良いとか悪いとかのみの問題ではなく、もっと深いところに根がある問題だというのが、文章からわかります。サイエンスに関わる人間には、是非読んでみて頂きたいと思います。
論文捏造疑惑
Chem-Stationというサイトがあります。化学について色々情報があります。難解な話ばかりでなく、化学のことをあまり知らない人が読んでも楽しめるコーナーがたくさんあって、時々チェックしています。
Chem-Station
特に面白かったのが、化学の博士号を持っている先生がセンター試験を解いてみた話。点数は・・・。
Ph.D.化学者が今年のセンター試験(化学)を解いてみた
解けなかった言い訳が面白いです。また、「「そんな理不尽に耐えてこそ、大学入学という栄光は勝ち取れる」ということなのでしょう。まぁ大学卒業したら、こんなのとは比べもようもない「人間社会の理不尽さ」が待っているんですけどね(笑) 」という纏め方が素晴らしいです。
その他、このサイトで知ったことですが、2011年は世界化学年です。
来年は世界化学年:2011年は”化学の年”!
日本の科学教育は他の先進国に比べて遅れていることが書かれています。何かしらの改革が必要かも知れません。
来年は世界化学年:2011年は”化学の年”!
最初の驚きは、先進諸国の中でほぼ日本だけが教科書検定を行っていること!
それにより定められた内容以上の化学的知識は授業で扱えない事になっていることが語られました。
それに対して国際標準の高校化学では、物質の性質・変化に関する「なぜ?」をつかむための内容である量子数(n,l,m)、s・p・d軌道、ギブズエネルギー、ネルンスト式、σ軌道・π軌道、グリニャール反応、求核性・求電子性などの項目は既習事項!!であるという、なんだかすごい話が。。。(そのうえ実験のトレーニングも行うのだそう。ひゃー!)
その他、研究者の興味を大変惹きつけるエントリーも。
超一流誌による論文選定は恣意的なのか?
超一流誌は大半が rejectされますから、色々憶測が飛び交うのですね。超一流誌に論文を載せたいというのは、研究者に共通する夢ですね。
科学論文を書く際、表現方法は非常に大事です。例えば、「certainly」、「likely」、「perhaps」などの言葉はそれだけで確かさをある程度規定し、使い方を間違えると、内容が変わってしまうこともあります。
他にも細々とした決まりがあるので、英語圏の大学教授も、科学英語の勉強会に参加することが珍しくないと、どこかで読んだ記憶があります。
細かいことはちょっとずつ勉強していくしかないのですが、解説がわかりやすく、楽しく勉強できるサイトを見つけましたので紹介しておきます。
NEJMを越えてゆけ!
某製薬会社の社員による薬のプレゼンテーションを見ていたときのことですが、ペンみたいなのを操作するだけで、スライドが進んだり戻ったりしていたのです。「スゲー!」と思って聞くと、パワーポイント専用のレーザーポインタがあるのだとか。
近くの電気屋に行っても置いてなかったのですが、コクヨのサイトで売っていました。
コクヨ S & T 株式会社 -パワーポイント対応タイプ-
プレゼンテーション中にスライドが進みすぎてしまって、戻し方がわからなくなってオタオタする演者を時々見かけますが、これがあれば、そんな心配はいらなさそうですね(※コクヨのサイトで買うより、ネットで探すともう少し安く買えるところがありそうです)。
英文校正サービスのEditage社のブログで面白い記事がありました。
論文を書くときなど、パソコンでは綺麗に見える画像をプリントしてみると、それほど綺麗ではないことがたまにあります。オンライン投稿でなければ、論文を投稿するときには、プリントアウトした画像添付するのが一般的です。その画像がそのまま論文に載るとすれば、綺麗に印刷した画像を添付して投稿したいものです。そのやり方がEditage社のブログに書いてありました。
What is the way out, then? Assuming that you have obtained proper permission, you may just be able to get away if you reduce the size of the image at least by half. However, it is best to re-draw an illustration or to have it professionally edited in an image-editing software package such as Photoshop. And save the photographs that you intend to use in your paper as tiff files at higher resolution. The manual that comes with the camera will tell you how to do that. Many websites will also guide you—all I want to do in this blog is to alert you.
どうやらファイル形式を高解像度の tiff にすると印刷したときに綺麗なのだそうです。ちょっとした豆知識ですね。
医学論文を読み書きするとき、パソコンにインストールした辞書 (Atlas翻訳パーソナル 医学辞書) を使用していたのですが、ネットで簡単に使えるサイトがあります。翻訳ソフトより使い勝手が良いかも・・・ (^^)
SPACE ALC
例文が豊富で、医学英語もかなり載っているので重宝しています。
このサイト、下記のニュースで有名になりましたね。例文は多い分、ユニークなものもたくさんあるみたいです。
2008/11/18 18:00
学習情報サイト「スペースアルク」のオンライン英和・和英辞書「英辞郎」で、「お父さん」と検索すると、すごい例文が出てくるとネットで話題となっている。
英辞郎の特徴として、かなり多くの例文が表示されることが挙げられる。例文が多ければ、その言葉の用法を沢山知ることができて、実に便利なのだが、「お父さん」と検索して出てきた例文の中に以下のようなヘンテコものが含まれているのだ。
・お父さん! 気でも狂ったのかよ? そんなことしたら、おれは彼に殺される!
・お父さん、二束三文だったんだから、あのとき浦安の土地買っときゃよかったのに。
・「お父さん、下着姿でうろつくのはやめて」「あ、ごめん」
辞書の例文として変な内容の例文にネットでは「お父さん、災難ばかりw」「これはひどいwwww」などのコメントが寄せられている。ちなみに、「お母さん」と検索してみても以下のような例文が表示された。
・分かった! それならお母さんに電話したくない!
・分からないよ。いまだになぜお母さんが出て行ったのか分からないんだ。どこにいるかも分からないんだよ。
・君のお母さんに良識がわずかでもあれば僕と結婚させたいと思うはずだ。
ヘンテコな例文は、どうやら「お父さん」に限ったことではなさそうだ。気になった言葉で検索してみれば、おもしろい例文を見られるかもしれない。
英文校正 editage社のサイトにある「投稿用英語論文執筆に役立つ記事」が良くまとまっています。論文を書かれる方のために紹介しておきます。
投稿用英語論文執筆に役立つ記事