Category: 雑感

帰省

By , 2010年12月29日 8:36 AM

12月 29日~1月 3日、実家の岡山県に帰省します。西日本はかなり冷え込んで、雪が降っている地域も多いようなので、少し心配です。

実家での過ごし方ですが、12月 30, 31日と大山乗馬センターに行って来ます。余裕があれば、1月 2日にも乗馬したいと思います。白馬に乗った王子様に近づくためには、まずは馬を乗りこなせないといけませんからね。とはいえ、「白馬に乗った」よりも「王子様」というところの方が実現不能という声もチラホラ・・・。うるさいです (^^;

ちなみに、イタリアでは「白馬に乗った王子様」のことを青い王子様:IL PRINCIPE AZZURROと呼ぶらしいですよ。文化の違いって面白いですね。

では、良いお年を♪

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クリスマス

By , 2010年12月25日 9:34 AM

メリークリスマス!

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臨床経過

By , 2010年12月16日 9:22 PM

34歳男性、発熱、咳嗽を主訴とした1例の臨床経過。

12月10日(金)に某研究所の研究員達と鶴見で飲み会したまでは症状はありませんでした。11日(土)に発熱、倦怠感を自覚するも、ヴァイオリンのレッスンを受け、そのまま methyl先生と池袋に飲みに出掛けました。しかし21時頃、いつになく訪れた睡魔に負け、日本酒2合くらいでダウンし帰宅しました。12日(日)も一日中微熱があり、部屋でゴロゴロしていました。

13日(月)以降、微熱は続いていたものの、何とか仕事を続けていましたが、14日(火)帰宅後に38.8℃の発熱があり、15日(水)は仕事を休みました(14日には HeLa細胞に遺伝子導入をしたばかりで、15日に行う予定だった免疫染色の結果が自分の眼で確認できなかったのは残念でした)。

そして16日(木)、外来に行ったついでにインフルエンザチェックをすると陰性。念のため行った胸部レントゲンも正常でした。そのまま往診に出掛け、帰宅後に熱を測ると37.5℃でした。本調子にはもう少しかかりそうです。

18日(土)には秋田での当直が待っているだけに、早く体調を整えたいです。

今、一番辛い症状は咳です。元々感冒後咳嗽の既往があるから、その関連かもしれません。メジコン、ムコダイン、アレロック、アドエアなど投入していますが、効果は限定的のようです。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番第3楽章「病の癒えたるものの神への感謝の歌(言葉)」でも聴いて紛らわしますかね。

・Beethoven, op. 132, 3rd mvt., Heiliger Dankgesang, string quartet (bar-graph score)

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風邪

By , 2010年12月14日 6:54 AM

何だか先週末から風邪を引いてしまったようです。12月11日昼くらいから熱が出てきて、高熱ではないものの、微熱がだらだらと続いています。

熱がたいしたことがないかわりに、クシャミと鼻汁が酷いです。マスクはしているものの、バイオクリーンベンチで作業していて頻発するクシャミに、清潔なのか不潔なのかわからない操作になっている気がします。今朝は特に鼻汁が酷くて、鼻の中に大雨洪水警報が出ています。水分取らないと、夜にはミイラになっているかも (^^; ティッシュの消費量が半端ないです。

うちの研究班、ほぼ全員が引いているくらい、風邪が流行ってます。何だか流行り方を見ていると、神戸の学会で貰ってきた気がしてならないんだよなぁ・・・。人集まるところにウイルスの伝播ありです。

巷ではノロ、インフルエンザ共に流行り始めたようです。この言葉を聞くと、冬という気がしますね。うがい、手洗い、マスクといった古典的戦闘法で予防しませう。

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カップリング

By , 2010年12月6日 6:17 AM

Newton誌の 2010年 12月号に今年のノーベル化学賞が扱われており、根岸英一氏と鈴木章氏が何故受賞したかわかりやすく解説されていたので紹介します。

20世紀後半に入り、金属の触媒を用いて 有機化合物を合成する研究が盛んになりました。しかしほかの炭素と 2重結合を作っている炭素同士を繋ぐことは出来ないなどの制約がありました。そこで 1972年に、今回のノーベル化学賞受賞者の一人リチャード・ヘックがパラジウムという金属を触媒に用いて、下記の性質を持つ物質を反応させることに成功しました。

1.炭素が鎖状につながった骨格の中に1カ所だけ二重結合を持つ分子である「オレフィン系炭化水素」
2.ハロゲン(フッ素、塩素、臭素など第17族元素)が端についている有機化合物

これをヘック反応と呼びます。余談ですが、パラジウム触媒を世界で初めて応用したのは辻二郎東京工業大学名誉教授で、ヘック博士がヘック反応を完成させる 1年前に同じ内容の反応法を東京工業大学の溝呂木勉博士(故人)が発見しています。溝呂木博士は生きていればノーベル化学賞を受賞していたかもしれません (残念ながら、ノーベル賞は故人には与えられないことになっています)。

しかし、ヘック反応では反応する化合物の一方がオレフィン系炭化水素でなければいけないという制約がありました。そこで様々な炭素ー炭素結合を作る方法として開発されたのが「クロスカップリング」という反応でした。ヘック反応は二重結合とハロゲンを目印として繋ぎ換えをしましたが、クロスカップリングはこの目印を代わりに金属にしています。

初期は金属としてマグネシウムが使われていましたが、正確性に難がありました。そこで根岸英一博士は、触媒にパラジウム、つなぎ換えの目印に亜鉛を用いて正確にクロスカップリング出来るようにしました。これは「根岸反応」とか「根岸カップリング」と呼ばれました。

ところが、つなぎ換えの目印に金属を結合させると、空気や水と反応しやすく、長期保存ができなかったので、鈴木章博士は亜鉛などの金属の代わりに非金属であるホウ素を用いました。これが「鈴木カップリング」です。1979年の発見でしたから、私が 3歳のときですね。今後は、パラジウムより安価で入手しやすい触媒を探す方法、カップリングの副生成物(根岸カップリングでは亜鉛、鈴木カップリングではホウ素)を水にする試みなどが研究されているようです。

2011年 1月号ではノーベル化学賞を受賞した根岸英一先生と鈴木章先生のインタビューが掲載されています。ホウ素を用いる意義、メカニズムなどもう少し詳しい話も載っていますので、興味のある方は是非御覧ください。

ちなみに、ちょっとしたネタですが、報道ステーションでお馴染みの古舘さんの理論は、ノーベル賞を取れるくらい凄いらしいです。なんか、炭素の手の数も合っていないし、ベンゼン環の途中から手が伸びるし、あまりに凄い理論に笑ってしまいました。

さて、おいらがカップリングするためには何の触媒と目印を用いるのが良いのでしょうか?

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BMB2010の予定

By , 2010年12月5日 6:33 PM

2010年 12月 7~10日に BMB2010が開かれます。今年は、日本分子生物学会と日本生物学会の合同大会となります。2011年度は両学会別々らしいですが、2012年度も開催地が同じ (博多?) なので、合同にした方が楽という意見が強いそうです。しかし、これには反対意見があるそうで、今学会期間中に投票が行われると聞きました。

Biochemistry and Molecular Biology (BMB) 2010

私は 12月 9日が外来なので、12月 7~8日で参加してきます。といっても、この分野は勉強を始めたばかりですし、発表するネタもありませんので、雰囲気を味わうだけとなりそうです。

ただ、無給研究員で学会も自腹と、何の制約もうけない身分ですので、多少学会を抜け出してもお咎めはないだろうということで、学会以外にも多少羽を伸ばすこととしました。というか、勉強して、神戸の夜景を一人で見て帰ってくるというだけだと切なすぎます。

 旅程

12月 6日
・ANA 415便 羽田空港~神戸空港 20:15~21:30
神戸クアハウス宿泊 (カプセルハウス: 三宮)

12月 7日
・9:00~学会
・11:30~兵庫県立美術館 (ザ・コレクション・ヴィンタトゥール)
・14:30~学会
三宮ターミナルホテル宿泊

12月 8日
・9時~学会
・16時~神戸乗馬クラブ 乗馬 2鞍
・ANA 416便 神戸空港~羽田空港 20:55~22:10

学会場のすぐ近くにも、「JAIRA」という乗馬クラブがあったのですが、残念ながら一杯でした。とはいえ、神戸乗馬クラブも電話で親身に相談に乗ってくれましたし雰囲気が良さそうなので、楽しみです。

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当直小旅行-風にも負けず

By , 2010年12月5日 2:50 PM

先月11月20日は秋田での当直でしたが、新幹線が盛岡~秋田間で人身事故のため止まってしまい、盛岡駅からタクシーで向かいました。貴重な経験をしたと思っていたら、昨日12月5日にはそれを上回るトラブル発生。なんと新幹線が東京~盛岡間で強風のため止まってしまったのです。

最初の情報は chunchukurin先生からTwitterでの「新幹線止まってますよ!高速バスで郡山または会津若松まで来てください。そこから、秋田までお送りしましょうか?」という連絡でした。

私は17時20からの当直に備え、12時過ぎの練馬駅のホームにいましたが、どうして良いかわからなかったので、「○×大学入試問題:新幹線が強風のため東京~盛岡間で止まっています。12時半に池袋を出て17時20分までに秋田に着くにはどうしたら良いでしょうか?」と Twitterで呟いたところ、様々な情報と意見が寄せられました。

最初に methyl07先生から「どこでもドア!」という手段が提案されましたが、これは無理でした (^^; それにどこでもドアがあったらしずかちゃんの家の風呂場に着いてしまうかもしれません。

chunchukurin先生からは「レンタカーでぶっとばす。ANA 877便で秋田空港、そこからレンタカーで秋田道。18:00には着ける」という提案があり、続いて methyl07先生が、ANAに空席があること、ANA 877便が 15:50羽田空港発、16:55秋田空港着であること、飛行機が通常運行であること、秋田空港にはレンタカーが5社あることを教えてくれました。

さらに少し間を開けて methyl07先生から ANA877便に 30席以上の空席があること、駅のみどりの窓口で航空券が買えるとの情報が届きました。gamitake先生からは「ラジオ聞いていると、新幹線の不通の範囲が拡大しているよ」との情報。

これらの情報を元に、赤羽駅のみどりの窓口で航空券を購入し、羽田空港に向かいました。その途中で電話連絡していた病院から折り返しの返事があり、秋田空港からはタクシーを使うべきで、私が到着するまでは日勤の先生が残ってくれるとのことでした。

飛行機は多少揺れましたが、落ちることなく、17時45分頃には到着することができました。

結果的に東北新幹線の復旧には2時間くらいかかり、秋田新幹線も一部運休になりましたので、正しい選択だったのではないかと思います。下手に一人で考えるより、色々な人からの知恵や情報が集まった方が良い判断ができますね。Twitterの威力を思い知った出来事でした。

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医者が大学病院を離れるとき

By , 2010年11月4日 5:56 PM

11月1日から 2年間の国内留学という形で某研究所に行っています。遺伝子を組み換えて金正日のクローンを作ったり (嘘)、色々怪しいことをしている訳です (実際は訳に立つ研究で、Yahoo! newsに取り上げられたり、新聞に載ったりしています)。

勉強する環境として、研究所以外に大学院も考えたのですが、先輩方や同僚 (他大学を含む) をみていると、医者として病棟持たされほぼ無給でこき使われ、挙げ句の果てには指導もろくすっぽしてもらえていないのを見て、断念しました (元々博士号に興味なし)。それに、私のやりたい分野は、うちの大学ではやっていないことなのです。今御世話になっている研究所は理学部の人間ばかりで、医者の知らない世界を知ることが出来ますし、私の所属する医学部にいては身につけられないようなスキルが一杯学べそうです。

でも、困った問題がいくつかあります。それは給料がゼロであることです。研究所には勉強させて頂きに行っているので、もちろん無給です。大学から出張助教という扱いではありますが、非常勤扱いのため、大学からの給料もゼロです (勉強する程に貧乏になっていくのは何故?難病の患者さんの治療法とか開発したくて勉強しに行くのに!)

食べていくためにまず考えたのは、どこかの女性の紐になることだったのですが、紐にしてくれる女性が見つかりませんでした (引き続き募集中)。となると、勉強に支障がない程度でバイトをするしかありません。

毎週木曜日午前にバイトに行っている病院があり、給料は激安 (他の病院のほぼ半額!) なのですが、職員の雰囲気が良く、診療のレベルも高いので、そこに決めました。元々医局からバイトを出していたのですが、あまりに給料が安いので、誰も行きたがらなかった病院です。給料高い病院を断ってここにしたというのは、傍目には酔狂に見えるかも知れません。

木曜日の午後は、某クリニックで往診をすることになりました。ここも給料は他院の 75%くらいと安いのですが、院長が過去に某神経病院の医長までされていて、神経難病の患者さんを在宅で大勢みてらっしゃる非常に立派な方なので、御世話になることにしました。往診で寝たきりの神経難病の患者さんを診るというのは、非常に大切なことですが大学病院などでは経験できません。良い機会だと思いました。

第1,3土曜日は秋田に当直に行くことにしました。全科当直なので、外科とかも診ないといけないのであまり自信はないのですが、バックアップ体制も整っているようですし、何より過去に院長に御世話になっていて、院長が人手不足で困っているようなので少しでも力になれればと思いました。

その他、岡山県津山市から当直の御願いが来ているので、絶賛検討中なのですが、第2,4土曜日もどこか当直に行くとなると、無給の上に無休になってしまいますからね・・・orz

で、ここからが大切な話。職場を変わると、健康保険と国民年金が切れてしまうのです。この手続きが非常に大切なので、説明します。

・国民健康保険
練馬区役所に国民保険の手続きをしに行くと、私の場合上限である月額 52500円の支払いが必要であると説明されました (アメリカ並みじゃねーか!!!)。これを聞いて保険に加入するの止めようと思いました。「保険に加入せず、自由診療で治療を受けて、金がなくなったら死ぬときだ・・・医者が金払えなくて保険に入れずに死んだらニュースだろうな」などと考えていたら、奥の手があることを教えてもらいました。それは、前回入っていた大学の健康保険組合で「任意継続被保険者制度」を利用することです。最長 2年間まで利用することができます。
健康保険被保険者証に書いてある保険者電話番号に電話すると、手続きの仕方を教えてくれます。これだと私の場合月額 22420円で、何とか払うことができます。保険組合に電話した後、印鑑と口座番号がわかるものを持っていけば良いようです。ただし、社会保険資格喪失日から 20日以内に手続きしないといけません。こんな制度があることを、これまで誰も教えてくれなかったので、もたもたしていたら大変なことになるところでした (そもそも、保険が切れたことすら知らされてませんでした)。

・年金
私はこれまで厚生年金に入っていましたが、これから自分で加入し直さないといけません。それには、年金手帳と社会保険喪失証明書 (前の職場に電話すると郵送してくれる) を持って区役所の年金課 (もしくは何とか事務所) を訪れる必要があります。これについても、大学から何の説明がなかったので、下手すると未納になっていたかもしれません。ただし未納の場合でも、2年間までは遡って納めることができます。
ちなみに、私は年金全部納めていますが、親が知らないうちに学生時代の年金を納めてくれていたらしく、ねんきん定期便で全部「納付済」と印刷されているのを見て、ちょっとジンときました。やっぱり、親ってのは知らないところで支えていてくれるんですね。

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テレビ

By , 2010年10月18日 7:19 AM

12月 1日からエコポイントの付与ポイントが半分になるらしいと、知り合いのブログで知りました。

馬券オヤジBlog -エコポイント-

普段テレビはほとんど見ないのでどこまで地デジ対応テレビが必要なのかは不明ですが、大画面のテレビでHなDVDクラシックのDVDや、研究会の講演を録音したDVDを見るのも乙なものだと思い、池袋のビックカメラに昨日行ってきました。

こういう買い物に疎くてどのテレビが良いかわからなかったので、他の候補は一切考えず、馬券オヤジ氏推奨の HITACHIの Woo XP-05にしました。店頭では液晶かプラズマか悩んだ挙げ句、プラズマテレビ42型 (HDD 320 GB) を購入しました。プラズマにした理由は、液晶は店頭のテレビで Ajinomotoのロゴがちらついてぼやけていたのと、明る過ぎて眼が疲れそうだったからです。価格は 134800円で、エコポイントで 23000円還元。店のポイントが 18%つきます (クレジットカードだと 16%)。

テレビは10月 23日に届く予定です。今度はデジタル放送が映りますので画像がぐっと良くなるはずです。毎週日曜日に見ている NHK将棋番組の将棋盤の木目も鮮明に見えるようになるに違いありません。

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ピンドン

By , 2010年8月7日 8:16 AM

8月6日に自宅でワイン・パーティーをしました。

私が自宅にワインセラーがあるという話をしていると、女の研修医 3人組から「飲みに行きた~い」との甘い誘惑。ワインセラーの中身が高い順に消費されることは痛いですが、鼻の下を伸ばして了解しました。

練馬の西友で食事を買い込んで、飲み会の始まり。せっかくの女性達の来客でしたので、秘蔵のピンドンを出動させました。ピンドン知らない方のために Wikipediaで調べてみると・・・

 ピンドン

ピンドン(Pindone)とは農薬として使われる抗凝固薬である[1]。ラット、ウサギの個体群を管理するための殺鼠剤として広く使われている。
薬理学的なアナログにワルファリンがあり、ビタミンK依存血液凝固因子の合成を阻害する。

あ、農薬のピンドンではなく、ドンペリのロゼです。ピンクという俗称から「ピンクのドンペリニョン→ピンドン」と呼ばれます。お店ではとても飲めない高級シャンパンですが、ネットの格安通販で背伸びして入手しました。みんな見るのも飲むのも初めてだったらしく、なぜかピンドンを手に記念撮影会が始まってました (^^;

ドンペリの次は、お気に入りのワイン、シャトー・シャス・スプリーン (2005年)。非常に飲みやすい赤ワインで、「超高級ワインなんだけどさぁ・・・」と暗示をかけると、凄く美味しく飲めます。

ヴァイオリンやピアノを弾いたり、ショパンの CDを聴いたり、盛り上がりました。

一人でも仲間 (入局者) が増えることを願っています。

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