だいぶ、体調も改善してきました。2日くらい前までは、咳のため連日夜間目覚めていましたけれど。
先週、HDDを交換中にパソコンを壊してしまって、しばらくネットにつなげていませんでした。「Let’s note」って、頑丈な分、結構内部がガチガチに固定されているんですね。ちなみに、内部は http://www.bunkai.jp/note/panasonic/cf-w5.html で見られます。
バームレストを持ち上げたあとのケーブルがトラップでした。
結局、DVD-ROMを認識しなくなってしまったので、新しく買い直しました。「Let’s note CF-W7」です。プレミアムエディションを購入。今回は、HDDが 320GBあるので、少しゆとりがあります。
で、6月 6日にNew machineが届いて、インストール作業をしていました。
6月 7日は、神経内科専門医試験でした。1次試験だったのだけど、結構やばいかもしれません。結構難しく、手応えとして一般問題が 6-7割、画像問題が 5割くらいしか出来ませんでした。画像問題は、75問だったのですが、同級生と答え合わせしたら、自信のなかった5問くらいが全部間違っていて、一気に疲れました。5月上旬は中弛みしてて、下旬は体調不良で勉強してなかったんで、自業自得かもしれません。
ま、受かっていても、落ちていても、給料も待遇も何にも変わらないんで、気をとりなおしていきます。来年受けるのは面倒くさいけど。
とりあえず、色々な問題が一段落したので、こっちも更新していけるように頑張ります。
なかなか解熱してくれません。解熱剤ボリボリ食べてます。発熱してから、ここ数日の出来事をちょっと日記風に。
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さて、今年もこのシーズンがやってきました。
European Society of Neuroradiology (ESNR)の Abstract締め切りです。本当は今日が締め切り日。
でも、昨年、締め切りが伸びたことを思い出し、エントリーを先延ばしにしてみました。
案の定、ESNRのサイトを今見てみたら、締め切りが 5月10日になっていました。
今年はポーランドです。絶対行きたいので、5月10日まで推敲して、応募したいと思います。
去年は、放射線科の教授に指導して頂きましたが、今年は出来るところまで自分でやってみるつもりなので、上手くいかないかもしれませんが、それも経験ですね。
今月号の雑誌「Newton」では、「アルファベット 4000年のルーツ」という特集が組まれていました。
ヨーロッパのアルファベットについて考えると、イギリス 26字、フィンランド 29字、ドイツ 30字、スペイン 33字、フランス 40字ですが、A~Zの 26字は共通していることがわかります。この 26字はローマ字ないしラテン文字と呼ばれ、ローマ帝国を築いたラテン人の言語です。
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昨日、さいたまの料亭に行ってきました。私の前任者のお別れ会です。そこの座敷に、下記のような書が掛かっていました。
古來聖賢皆寂寞
惟有飮者留其名
木堂と署名がありましたので、犬養毅の書です。
女将さんに訊いたところ、李白の詩の一節なのだそうです。「聖人、賢者と呼ばれた人は古来いるけれど、名を残した者は、すべて酒飲みである」というような意なのだとか。そして酒を勧めることになるのですな。
さっそく、ネットで探すと、詩が見つかりました。
李白
君不見黄河之水天上來
奔流到海不復回
君不見高堂明鏡悲白髮
朝如青絲暮成雪
人生得意須盡歡
莫使金尊空對月
天生我材必有用
千金散盡還復來
烹羊宰牛且爲樂
會須一飮三百杯
岑夫子,丹丘生
將進酒,杯莫停
與君歌一曲
請君爲我傾耳聽
鐘鼓饌玉不足貴
但願長醉不用醒
古來聖賢皆寂寞
惟有飮者留其名
陳王昔時宴平樂
斗酒十千恣歡謔
主人何爲言少錢
徑須沽取對君酌
五花馬,千金裘
呼兒將出換美酒
與爾同銷萬古愁
日本語訳も紹介します。
君 見ずや 黄河の水 天上より來たるを,
奔流 海に到りて 復(ま)た 回(かへ)らず。
君 見ずや 高堂の明鏡 白髮を 悲しむを,
朝には 青絲の如きも 暮には 雪と 成る。
人生 意を得(え)ば 須(すべか)らく 歡を 盡くすべく,
金尊をして 空しく 月に對せしむる 莫(なか)れ。
天 我が材を生ずる 必ず用 有り,
千金 散じ盡くして 還(ま)た復(ま)た 來たらん。
羊を 烹(に) 牛を 宰(ほふ)りて 且(しばし)らく 樂を爲(な)せ,
會(かなら)ず須(すべか)らく 一飮 三百杯なるべし。
岑夫子(しんふうし), 丹丘生(たんきうせい)。
將に酒を進めんとす, 杯 停(とど)むること莫(なか)れ。
君が 與(ため)に 一曲を 歌はん,
請ふ 君 我が爲に 耳を傾けて 聽け。
鐘鼓 饌玉 貴ぶに 足らず,
但だ 長醉を 願ひて 醒(さ)むるを 用ゐず。
古來 聖賢 皆 寂寞,
惟(た)だ 飮者の 其の名を 留むる 有るのみ。
陳王 昔時 平樂に宴し,
斗酒十千 歡謔(くゎんぎゃく)を 恣(ほしいまま)にす。
主人 何爲(なんす)れぞ 錢 少しと 言ふや,
徑(ただ)ちに 須(すべか)らく 沽(か)ひ取りて 君に對して酌(く)むべし。
五花の馬, 千金の裘(かはごろも)。
兒(じ)を 呼び 將(も)ち出(いだ)して 美酒に 換(か)へしめ,
爾(なんぢ)と 同(とも)に 銷(け)さん 萬古の愁(うれ)ひ。
酒飲みの心に響く、すてきな詩です。昔、漢詩が好きで、NHKの漢詩の番組を良く見ていました。漢詩って、中国語で朗読を聞くとまた味わいがあるのですよね。
明日は、大学での私の送別会で、花見をかねて屋形船に乗ります。女医さんから「何か希望はないですか?」と訊かれたので、「(みぐのすけ) 良いではないか、もそっと近う寄れ」「(女医さん) お代官さま、困ります。あ~れ~、(くるくるくる) きゃ~」というのがやってみたいと言ったら、思いっきり無視されました。
何はともあれ、楽しみです。
色々な病院で働いていてタクシーに載る機会が多いので、色々な体験をしました。ここ5年くらいをふり返って、いくつか紹介したいと思います。
①交通事故
大学病院の関連病院から、他の病院に当直に行くために、最寄り駅までタクシーを使いました。駅前で、タクシーの前を横切ろうとした若い男性の足「コツン」ってバンパーが接触したのです。ものすごい剣幕で男性が突っかかってきたのですが、運転手は私に、「お客様、申し訳ありません。」とそそくさと会計をして、先に行くように促しました。私も次の仕事がありましたので、そのまま後にしました。それから、彼らがどうなったかは不明です。
②スピード違反
飲み会の後、タクシーで帰宅していました。そしたら、警察官に誘導されて路肩へ。「俺逮捕されるのかな・・・?」と不安になり、過去の様々な悪行が走馬燈のように脳裏を駆けめぐりました。運転手が呼び出され、メーターを止めてから警察官に連れて行かれました。運転手は、横に立っているマンションの駐車場に停まったワゴンで書類を書かされていました。
しばらくして戻ってきた運転手が、「お客様、申し訳ありませんでした。20キロオーバーでした。」というので、「罰金は自腹ですか?」と聞いたところ、「もちろん、私が悪いのですから、全額自分で払います」とのことでした。
何だかかわいそうになってしまって、メーターを回そうと思い、近くのコンビニに寄って、肉類をいくつか買って、昔住んでいた家まで行って貰いました。そこでタクシーを止めておいて、以前の大家さんが庭に放し飼いにしていた犬と再会を果たし、家に帰宅しました(前に住んでいた家は、大家さんの家が隣に建っていたのです)。
いくら規則とはいえ、客を乗せたタクシーをしょっ引くのも、えげつない警察ですね。だって、俺らより飛ばしている車が、横をビュンビュン走っているのを捕まえないのだから。
③携帯電話
タクシーの中に携帯電話を忘れてしまいました。家の近くの警察署にある公衆電話から、自分の携帯に電話しました。そしたら「今、もう戻れないから無理だよ。明日営業所に取りに来て。」とのことで、翌日取りに行きました。忘れ物には注意が必要です。ただ、気が利く運転手だと、「お客様、忘れ物はございませんか。」と客が座っていた辺りに、視線を走らせてくれますね。
④代金はいいんです
私がタクシーに乗ったにも関わらず、しばらく運転手が「空車」で走っていたのです。私が指摘すると、「いいんですよ。もう、隠居してるんで、金のために走っているんじゃないんです。逆に、あまり稼ぎすぎると会社にいれなくなるんですよ」と。
何だか申し訳なかったので、最後に「釣りはいいです」と言ってみました。数十円だったけど(^^;)
⑤途中で降ろされた!
東京駅から学会で、あるホテルまでタクシーに乗りました。ところが、運転手がホテルを知らないとのこと。「途中で知っている人に聞くから大丈夫ですよ」と言われたので、そのまま行って貰うことにしました。
運転手が途中で信号待ちのタクシーに聞いて、「おそらくここら辺だと思います」と言ったので、降ろしてもらいました。でも、どう考えても周りにホテルがないので、新しくタクシーを捕まえました。タクシーの運転手は、「まだ半分くらいしか来ていないよ。ひどい運転手だね。会社に電話してクレームつけても揉み消されるだけだから、クレームつけるのだったらタクシー協会にしなきゃいけないよ。彼処にクレームがいくと、本当に困るんだよ」と教えてくれました。こういうのは、お互い様だと思っているので、クレームつけたりしませんでしたけど。
⑥結婚相手
結婚相手を紹介されそうになりました。
こうしてふり返ると、いろんな体験はありますね。でも、本当に許せないくらい不快な思いをしたことはほとんどないです。芸能人が良く、「タクシーの運転手がなっていない」と悪口を言っていますけど、そこまでとは思えません。乗った側の態度には全く問題ないのかな?などと考えてしまいます。
私の名字はさして珍しい訳ではないですが、同じ名字が全国に何世帯くらいあるのか、少し興味があります。
以前、担当患者から、「俺の名字珍しいでしょう?でも、同じ名字の人が全国にどのくらいいるか、ネットで簡単に調べられるんですよ。」と聞いて、自分で調べてみました。
まずは、全国の苗字(名字)というサイトを使ってみました。徳川家康で有名な「徳川」は、全国 5343位で、478世帯しかないとか、豊臣秀吉で有名な「豊臣」は全国 45193位で 13世帯しかないとか、織田信長で有名な「織田」は全国 575位で 8497世帯もあるとか、ちょっとしたトレビアですね。全国 89000位の名字だと、1世帯のみになるみたいです。私の名字は、やはりそれほど珍しくなかったです。
日本の苗字7000傑では、簡単なルーツも紹介されています。ただ、サイトによって若干の順位の違いはあるようです。例えば、「日本の苗字7000傑」では、「徳川」は 5289位、「豊臣」は 39560位、「織田」は 582位となっています。
みなさんも、話のネタに、自分の名字が全国でどのくらいあるのか、一度調べてみては如何でしょうか。
「脳トレ」を監修した川島教授は、自身が受け取る権利がある12億円を辞退したそうです。教授の奥さんは怒っているそうですけれども。
私は「脳トレ」をやったことも見たこともないのですが、高次機能専門の先生に聞くと、前頭葉 (一部頭頂葉) に単純化したタスクを反復して課することを主眼としたゲームなのだそうです。
ただ、こうしたゲームの効果は賛否両論あるものです。ゲームをやったから、頭が良くなったとは思わない方が良くて、局所的な能力をトレーニングしただけと思っておいた方が良い気がします。知的な刺激を得たり、他人と意見を交換したり、総合的に脳を使う方が、大事だと思います。やらないよりは、良いのかもしれませんけどね。
それにしても、12億円も貰う機会があったら、普通喜んで貰ってしまいますね。「12億円あったらどうしようか」などと、俗人の私は他人事なのに下世話な夢想をしてしまいます。
12億円を辞退、ゲームもしない:『脳トレ』の川島教授
2月6日13時0分配信 WIRED VISION
世界中で売れている『脳を鍛える大人のDSトレーニング』ゲーム。その中で微笑んでいる顔が印象的な川島隆太教授(48歳)は、このシリーズで生じた監修料約1100万ドルの受け取りを辞退した人物でもある。
AFPが最近行なったインタビューをまとめた記事 (英文記事) によると、川島教授が勤める東北大学の規定で、教授はこれらのゲームで発生した監修料の半分を受け取る権利があるが、同教授はこの全額を研究室建設に回したのだ [監修料は Nintendo DSのみでも累積 24億円にのぼり、教授はこのうち 12億円を受け取る権利があるという]。
川島教授は約 1100万円の給料だけで満足だと述べ、「家族はみな怒ってますが、私は、金が欲しいなら働いて稼げと言っているんです」と語っている。
川島教授は辞退した監修料を研究資金として使用し、東北大学加齢医学研究所に 3億円をかけた研究室 [ブレイン・ダイナミクス研究棟。最新のレーザー顕微鏡が約 2億円] を建設した。4億円をかけた別の研究室 [超高磁場の磁気共鳴画像装置を備えている] も、3月に完成する予定だ。
世界で最も成功したゲームの 1つに顔を出しているにもかかわらず、川島教授自身はゲームをせず、仕事をして時間を過ごす方が好きだという。教授の子供たちも、平日のビデオゲームは禁止され、遊んでいいのは休日の 1時間のみだった [前述記事によると、教授には、14歳から 22歳まで、4人のお子さんがいる。規則を破った罰にディスクを壊したこともあるという]。
「ゲームの恐ろしいところは、いくらでも多くの時間を注ぎ込めることだ。ゲームをすること自体が悪いとは思わない。問題なのは、ゲームをすることで子供たちが、勉強や家族との会話といった大切なことをできなくなってしまうことだ」と、川島教授は言う。
だからこそ、川島教授のゲームは 1日数分で脳を鍛えられるようになっているのだろう。
川島教授は本当にひたむきな人のようだ。少々変わり者でもあるが、悪い意味でというわけではない。
[科学技術振興機構のサイト 『Science Portal』 には、川島家の子育ても含むさまざまな話題に関する、教授へのインタビュー記事がある]
4月から埼玉の病院に出張になりました。
新しい病院で、新しい環境。心機一転です。
でも、勤続0年に後戻り。ほぼ1年置きの出張のせいで、31歳にして勤続3年以上を経験したことがない・・・。当然、生まれて一回もボーナス貰ったことがないし、退職金も貰ったことなし。何とも良くできたシステムです。
とはいえ、全然悲観はしていないのです。したたかに生きてなんぼの世界ですからね。どっかで帳尻合わせます。
こう言う時に思い起こすのが、高杉晋作の句。
「おもしろき こともなき世を おもしろく」
どんな環境でも楽しみを見つけることは可能だと思います。
当面、練馬の自宅から通う予定です。大変そうだったら、病院の近くに激安の物件を借りるかも。別荘生活突入?
新年あけましておめでとうございます。昨日東京に戻って来ました。
正月には、久しぶりに叔父に線香をあげることができました。そこで、線香をあげながら色々考え事をしました。
私の叔父は「患者の為の医療をしなさい。それで病院が潰れたら、それは国の責任だ」というのが口癖で、それを地でいく人でした。ところが、今は、本当に病院が潰れる時代です。病院が潰れるというのも大変な事です。叔父が生きていたら何というかなぁ・・・などと考えていました。
叔父の葬儀では、宗派の異なる町中のお坊さんが集まり、「お経をあげさせてください」と無料で声をそろえて経をあげたという逸話があります。浄土宗も浄土真宗も、様々な宗派の僧が日蓮宗の経をあげたのは、よほどのことではないかと思います。葬儀には、平沼赳夫氏や片山虎之助氏といった自民党議員、岡山大学、鳥取大学の教授達も多く集まり、人望の厚さを実感しました。更に驚いたのは、雪が降りしきる道の両脇に、多くの人々が出て、霊柩車を拝んでいたことです。いつ霊柩車が通るというアナウンスもなかったのに、葬儀場から火葬場まで10キロあまりの沿道に集まっている人たちのことは、今でも覚えています。
そんなことで、将来は叔父の遺志を継いで地域医療に尽力出来たら良いなと思っているのですが、今の医療の現状では難しいと思います。また、田舎で一人で神経内科医をしていくには、私もまだ力不足です。力を蓄えて、時期を待ちたいと思います。
元旦には、親戚一同と飲んだのですが、IT業界の社長、土建屋社長、アナウンサーなど様々なジャンルの方と一緒で、面白い話が聞けました。IT業界の社長は、テレビ番組のスポンサーを探す仕事などもしているらしいのですが、苦情が来ないので、テレビで医者叩きはしやすいのだと言っていました。逆に薬害問題などを扱うと、製薬会社がスポンサーにつかなくなるので番組が作りにくいと言っていました。マスコミによる医療の偏向報道が医療崩壊に与していることを考えると、医師も黙っていてはいけませんね。それから、私が普段読んでいる「東洋経済」については、「提灯記事を売り込みに行く仕事もしているんだけど、あそこは固いからそういうのは載せないんだよ」と言っていました。そういう意味では、信頼できる雑誌ということですね。
新年早々、暗い考え事をしてしまいましたが、本年もよろしくお願い致します。