Igudesman & Joo
以前、「ピアノで指が届かない音を弾くには?」という話でイグデスマン&ジューを紹介しました。
彼らのムービーが Youtubeでたくさん見られます。まずは代表的な持ち曲から。
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以前、フーガについての本を読んで紹介したとき、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲「大フーガ 作品133」についてちらりと触れました。
「大フーガ作品 133」は、フーガという形式の最高傑作の一つとされています。初めて聴いたときは「何て荒々しい曲なんだろう」と思ったのですが、何度聴いても凄まじい迫力で迫ってきます。そして複雑に入り組み哲学的な思索に誘います。楽曲の分析に興味がある方は、楽曲の譜面付き解説を読みながら聴くと楽しいと思います。
・Beethoven Grosse Fuge pt-1
・Beethoven Grosse Fuge pt-2
さらに面白いことに、この大フーガは 4手のためのピアノ曲としてベートーヴェン自身によって編曲され、作品番号 134が与えられています。
技術的にも、解釈の面でも難しい曲で、ピアノ版は演奏機会が少ない曲だと思いますが、一度ピアノ版とカルテットと聴き比べてみると楽しいかもしれません。
笑いの込みあげる音楽ムービーを見つけましたので紹介しておきます (Yahoo! Japan! ピアノで指が届かない音を弾くには?で紹介されていたものです)。
・Rachmaninov had big Hands
以前、「使い回しにまつわる独断と偏見に満ちた感想」というエントリーを書きました。ベートーヴェンの初期の作品が、後期の作品にそのまま登場するという話です。1795年に作曲された「12の舞曲 WoO 13」が、1825年に作曲された弦楽四重奏曲第 15番に登場するという話でした。
・Beethoven – String Quartet No. 15 in A minor (2 of 6)
その時に紹介した旋律を更にベートーヴェンの別の曲で発見しました。1793年に作曲された「Allemande (Deutscher Tanz) WoO 8」です。旋律は多少変形されていますが、一部、調も和声も全く同じですね。
・Allemande by Ludwig Van Beethoven & Tulip by Heinrich Lichner – Claire Ko – Age 10
曲を聴いた瞬間、「あっ」と感じました。感動はふと瞬間に訪れるものです。
昔、「ベートーヴェンの遺髪 (ラッセル・マーティン著/高儀 進 訳, 白水社)」を興味深く読みました。その後、遺髪の遺伝子解析がされていると聞いてはいましたが、結果を followしていませんでした。
関西医科大学の法医学教室の「法医学鑑定の話題」というサイトに、遺伝子解析が行われた有名人について特集されています。その中で、ベートーヴェンについて詳細に述べられていました。
ベートーヴェンの毛髪と、彼の墓から発掘された頭蓋骨の DNA鑑定が行われ、両者が一致しました。そして、彼の毛髪からも、頭蓋骨からも高濃度の鉛が検出されたのでした。
鉛中毒の原因は、当時ワインに含まれていた甘味料が鉛を含んでいたという説が有力なようですが、納得できる話です。
DNA鑑定の話は面白いので、是非上記サイトを見てみてください。
ベートーヴェンの処女作は何でしょう?
正解は、「ドレスラーの行進曲による 9つの変奏曲」です。12歳の時の作品です!
モーツァルトの初期の作品は、技巧的に稚拙ながらもきらりと光るものがあり、モーツァルトの作品としての刻印を随所に見ますが、ベートーヴェンも同じ。天才作曲家の証です。
この曲自体は、単純な装飾変奏としての性格が強いですが、旋律の扱いが美しく、調性が「交響曲第 5番<運命>」と同じハ短調というのが興味深いです。最後の変奏は、バッハの鍵盤曲に時にみられるような音階を駆使した早いパッセージが印象的でした。
クリスマスに相応しい美しい曲だと思いますので、Youtubeの動画を紹介しておきます。
・Ludwig van Beethoven-9 Variations in Cm on a march by Ernst Dressler,WoO 63
バッハ、モーツァルト、ベートーヴェンの全集を買って聴いていると、同じフレーズの使い回しが結構多いことに気がつきます。
バッハの場合は、週に 1回ミサを書かなければいけなかった事情もあるし、もともと主題をどう扱うかの技法の面に重きがあったりして、同じ主題を何回も扱うことに納得できます。
モーツァルトの場合は、お気に入りの旋律を、手を変え品を変えて登場させます。様々な楽器、シチュエーションで登場し、気に入った旋律を変奏させて遊びます。旋律はとびっきり綺麗です。
ベートーヴェンにもいくつか使い回しは見られるのですが、少し事情は違うようです。曲のテーマとして用いることもあるのですが、作品の途中にさりげなく組み込まれることもあるようです。
晩年の作品、弦楽四重奏曲第 15番作品 132を聴いていて、彼の若い頃の作品に使われているフレーズがあることに気付いて非常にびっくりしました。びっくりした理由について述べたいと思います。
以前、「お気に入りの主題」として紹介した「エロイカ」の主題は生涯に 3回使われましたが、作曲年は非常に近いです。
1801年 バレエ音楽<プロメテウスの創造物>作品43のフィナーレ
1802年 <12のコントルダンス>WoO14第7番
1805年 交響曲第 3番「エロイカ」
編曲についても同じ。ヴァイオリン協奏曲と、それを編曲したピアノ協奏曲の作曲年も近いです。
1806年 ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op. 61
1807年 ピアノ協奏曲ニ長調 (ヴァイオリン協奏曲のピアノ版)
今回の弦楽四重奏曲第 15番作品 132の 2楽章中間部で使い回されていたのは、12のドイツ舞曲 WoO 13の第 11曲でした。調性も、旋律もまったく同じです。同じというだけならびっくりしないのですが、作曲年の違いに唖然とします。
1795年? 12のドイツ舞曲 WoO 13
1825年 弦楽四重奏曲第 15番 Op. 132
なんと 30年間も経ています。弦楽四重奏曲の集大成とも言える作品に、何故初期の作品が組み込まれているのか?
しばらく思索にふけるに相応しい題材を与えられた気分です。
ベートーヴェンが不滅の恋人に向けて書いた手紙の日本語訳が載っているサイトを見つけました。
ラブ・レターまで公開された現在を知って、ベートーヴェンはどんな気分がするでしょうか?
当事者ではないのですが、この手紙を読んで、グッときてしまいました (^^;
Instruments and music-ベートーヴェンと「不滅の恋人」-
音楽の世界には、「びよらジョーク」と呼ばれる小話集があります。オーケストラで目立たないヴィオラをからかったジョークを集めたものです。
ヴィオラ弾きの音程が悪いことや、多くの人がヴィオラに興味を持っていないことを自虐的に扱っています。これが派生してヴァイオリンジョークなども生まれました。他の楽器のものもあります。
びよらジョークに触れた日本語のブログを紹介。
そのほか、日本語で最も多くのびよらジョークをあつかったサイトが下記です。ただ、ブラウザによっては文字化けすることがあるかもしれません。その際は、ブラウザの「エンコード」を「日本語 (EUC-JP)」を選択してご覧くださいい。
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