知人の結婚式で演奏させて頂くこととなり、昨日ピアニストと合わせてきました。場所は武蔵野音大の練習室。
武蔵野音大には、グランドピアノを備えた練習室が並んでおり、ピアノやバイオリン、声楽の方々が練習していました。それらの部屋の前を歩いていくと、練習の音が漏れ出てきたのですが、声楽の練習室の前を通ったときは、「あ~!」と悲鳴のような声が聞こえてきてびっくりしました。これも練習なのだそうです。
我々の練習室の隣の部屋は、「スーパーマリオブラザーズ」のBGMをピアノで練習しており、思わず聞き入りました。懐かしかったです。
自分の未熟さを痛感しながらさらいましたが、本番には精一杯演奏したいと思います。
武蔵野音大は学園祭直前で、準備に人がたくさんいました。学園祭に遊びにいけると良いのだけれど、残念ながら医局旅行なので、今年は難しそうです。
一昨日、知り合いのコンサートに行ってきました。
Ensemble NaNa-tones 2nd Concdrt.
1. W.A.モーツァルト ディベルティメント K. 138
2. F.シューベルト 弦楽四重奏曲「四重奏断章」D. 703
3. B.マルティヌー 弦楽三重奏曲 H. 238
4. A.ドヴォルザーク 弦楽六重奏曲 Op. 48
まだ結成したばかりのアンサンブルで、粗さもありましたが、それぞれのポテンシャルは高いと思いますので、今後が楽しみです。弦楽六重奏曲はすばらしかったです。
ティアラこうとうの小ホールは、ちょっとしたコンサートに丁度良いサイズで、機会があったら弾いてみたいです。
「Johann Sebastian Bach ・ Chamer Music (Avi-music 8553165)」という CDを聴きました (アマゾンにリンクを貼っていますが、私はドイツで購入したので多少タイトルが違います)。
Johann Sebastian Bach ・ Chamer Music
1. Brandenburg Concerto No. 6 in B flat major BWV 1051
2. Sonata for viola da gamba and harpsichord in G minor BWV 1029
3. Sonata for flute, violin and basso continuo in C minor “Trio Sonata” from “Musical offering” BWV 1079
4. Sonata for violin and piano in F minor BWV 1018
有名な曲ばかりですが、演奏したことがある曲がたくさんあって、楽しめました。特にトリオ・ソナタは学生時代に何度か演奏したことがあって、一緒に合わせたメンバーを思い出しました。
このCDは、「バッハらしい」演奏という点に好感が持てました。古楽器の奏法を随所に取り入れていることはわかりますが、それだけでバッハがバッハらしくなるわけではありません。当時の様式感を理解しないといけませんし、和声、和声的リズムを感じて音に軽重をつけないといけません。このCDの演奏家達は、それらを自然にこなしており、巷にロマンチックなバッハが溢れる中で、「これぞバッハ」としてお勧めできる一枚です。
ちなみに、4曲目のソナタは、私の大好きな Christian Tetzlaffがヴァイオリンを演奏しています。
「Original sounds: Beethoven’s instruments」という CD (4枚組) を聴き終えました。ボンのベートーヴェンハウスで買った物です。古楽器の演奏ですが、ベートーヴェンの所持していた楽器で演奏したようです。
アマゾンで、この CD boxを売っていないのが残念です。ヴァイオリン・ソナタとビオラの夜想曲 (Notturno) だけは単品でアマゾンで手に入りそうです。
CD1: Sonaten fur Klavier & Violin Op.23 & Op. 30 Nr.2
Andreas Staier / Daniel Sepec
CD2: Notturno D-Dur fur Klavier und Viola op.42
Tabea Zimmermann / Hartmut Holl, Hammerflugel
CD3. Sonate As Dur Op.110, Sechs Bagatellen Op. 126
Jorg Demus
DD4. Streichquartette Op. 18/4 & 59/3
Schupanzigh-Quartett
どの演奏も本当に素晴らしいです。特に、弦楽四重奏曲は新鮮でした。古楽器でベートーヴェンのカルテットを聴くことはほとんどないですからね。
これらの CDが今後アマゾン等で手にはいるようになったら、是非聴いてみてください。
郡山時代の後輩が結婚することになり、依頼演奏を頼まれました。アマチュアヴァイオリニスト冥利に尽きます。
どうやらピアノを準備して頂けるとのことで、いくつかの曲を考えているのですが、候補を紹介。これらは私のレパートリーでもあるので、失敗するリスクが低いですし、11月 8日までに準備も間に合いそうです。
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「フーガ (マルセル・ビッチ/ジャン・ボンフィス著、池内友次郎監修、余田安広訳、白水社)」を読み終えました。
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「室内楽 ジョイス抒情詩集 (出口泰生訳、白凰社)」を読み終えました。ジョイスがこの詩を書いたのが 1907年で、この日本語訳が出版されたのが 1972年になります。何故この詩集を読もうかと思ったかというと、バーンスタインがハーバード大学で行った講義で、ジョイスの詩を口ずさんでいるシーンを DVDで見たからです。
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先日紹介した「クララ・シューマン 愛の協奏曲」という映画を昨日観に行ってきました。
渋谷の BUNKAMURAにあるル・シネマという映画館だったのですが、久しぶりの渋谷でした。
映画が始まる前に、他の映画の予告編がたくさん上映されて、「つまらなそうな映画が多いなぁ・・・」と少し興醒め。日常生活を描いた何を言いたいんだかわからない映画や、ストーリーのつまらなさを戦闘シーンで誤魔化した映画なんて、客もすぐに飽きそうな気がします。
肝心のクララ・シューマンの映画については、思ったほどではありませんでした。最初に興醒めしたのが、ピアノの演奏シーンで、ピアニストの指と音が合っていなかったところ。更に、演奏時のピアニストの手の形も明らかに素人です。音楽映画なのですから、それなりのクラシック通が客層な訳で、ディテールにはこだわって欲しいと思いました。
映画の前半は、あまり内面的な描写がなく、内容もやや密度も低かったように思います。後半になるにつれて、クララ、ロベルトの葛藤が高まっていき、それにブラームスを交えた三人の苦悩が映画を盛り上げていきました。それに関する演技は、十分評価に値します。三人の思いが頂点に達して映画は終わり。最後に派手な演出はありませんでしたが、この映画らしくて良いと思いました。
総評ですが、映像と音楽がずれていて、音楽にあまり感情移入ができない点を考えると、映画館で大音量での音楽を楽しむ映画ではなさそうです。DVDが出たら家でじっくり観るのが良いのかなと思いました。
8月 1日にモーツァルト未発表曲についてお伝えしましたが、初披露の様子が報道されました。
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2009年7月25日8時1分
【ウィーン=玉川透】オーストリア・ザルツブルクの国際モーツァルテウム財団は23日、モーツァルト(1756~91)が若き日に手がけたとみられる未発表作品2点が新たに見つかったと明らかにした。
地元放送局ORFなどによると、いずれもピアノ曲で、これまで財団で長く所蔵されていた楽譜だという。財団調査部門が鑑定した結果、モーツァルトの初期の作品であると結論づけた。作品の詳細については明らかにしておらず、来月2日にザルツブルクで開く記者会見で実際に演奏、お披露目するという。
ザルツブルクで生まれ育ったモーツァルトは、幼くしてピアノを弾きこなし、5歳で作曲を始めるなど「神童」として名をはせた。35歳でウィーンで没するまで、オペラや交響曲など600曲以上の作品を残したとされる。
財団は、モーツァルト作品や遺産の保全などを目的に1880年に設立された。
モーツァルトが若き日に作曲した楽譜が新たに見つかったそうです。
モーツァルトは 35歳で生涯を終えているので、いつだって若き日じゃないかという揚げ足取りはともかく、おそらく初期~中期の作品と思います。
いよいよ明日お披露目であるそうです。誰が演奏するのか気になるところです。
折しもザルツブルグでは、7月 25日からザルツブルグ音楽祭が行われています。モーツァルト愛好家達が歓喜する光景が目に浮かぶようです。
我々が耳にすることができるのはいつになるでしょうか?