おはようございます。こちらは午前 5時半頃です。3時頃から起きています。ほとんど日本の時間に合わせて行動していますね。ドイツだと深夜にダイアル Q2のエロチックな CMがたくさん流れているのですが、北欧に来てからは全く見かけません。
一昨日、9月 17日にオスロに着いて、その日は夕食を食べに行くだけでのんびりしていました。夕食はエンゲブレト・カフェという店で、前菜の鮭料理が美味しかったです。前菜の数品の中には、刺身もあり、ワサビが添えてありました(少し味付けしてあり、醤油は不要でした)。日本と比べて遜色ない味でした。メインはトナカイ肉のステーキ。メニューがノルウェー語と英語しかないので、どれがトナカイかわかりにくいのですが、「reindeer」と書いてあるものを選べば大丈夫です。トナカイは、脂身のない牛肉を食べているような味がしました。
9月18日は、早く起きたものの、ネットをしたり遅くまでホテルでゴロゴロしてました。朝食を摂って、まずオスロ美術館に行きました。美術館は何と入場無料で、荷物を入れるロッカーも無料。売りは二つあって、一つはムンクの作品達。有名な「叫び」や、「スペイン風邪」なんてのもありました。もう一つは、ピカソ、モネ、セザンヌなどの名画が一つの部屋に纏められているものです。美術館はそれほど大きくなく、少数精鋭の絵があるという感じでした(大きすぎる美術館って歩くだけで疲れますね)。
ところが、ビックリしたことが起こりました。鑑賞中、私の前を歩いていた中国人女性4人組が、あろうことか素手で目の前の名画の表面を触っていたのです。アラームが鳴って警備員が駆けつけてきました。ところがその4人組は悪びれた様子もありませんでした。最低限のマナーを守れない人間は来ないで欲しいものです。更に腹が立ったのは、その部屋に居たのが私とその4人だけで、警備員は彼女たちが触った現場を見ていないので、私までうさんくさい眼でみられたことです。この後のコンサートに備えて、正装している礼儀正しい男性が、そんなことするように見えるでしょうか?それに、私はいつも手を後ろに組んで鑑賞してますし。
美術館を出てから、コンサートに向かいました。「Ridehuset」という小さなホールで行われた室内楽の演奏会でした。建物は音響が悪く、コンサート向けではないのが残念でした。曲は、ノルウェーの作曲家 Trygve Madsenの弦楽四重奏第5番と、ロベルト・シューマンのピアノ五重奏曲でした。Madsenの弦楽四重奏曲はフーガ風に始まり、聴き応えのある曲でした。惜しむらくは、相互の音程が悪かったことですね。第一ヴァイオリンが高く音程を取る方で、チェロが低く取る方でした。チューニングが元々合っていなかったのに加えて、こうした癖があるため、随所で音程が気になりました(音程は高めに取る方が栄えるので、ヴァイオリニストは高く取りがちです。ただ、そうするとチェロとの音程の幅が広がって聴きにくくなります。カルテットでは、チェロは高めに、ヴァイオリンは低めに意識する方が良いとされます)。それ以外は、素晴らしかったように思います。シューマンも凄く盛り上がって、私は演奏したくなってしまい仕方がありませんでした。
コンサートが終わってから、オペラハウスに行くと、コンサートはありませんでしたが、本のイベントをやっていました。屋上まで斜面になっていて上れるので、歩いて上がって景色を楽しみました。
それからノーベル平和センターに行き、コンサートホール、国立劇場の脇を通ってドヴレハーレンで食事。前菜のサラダは美味しかったですが、メインの肉料理は塩辛い固い肉で、あまり美味しくありませんでした。ワインもいまいちでしたし。
今日はこれからベルゲン急行でフィヨルドの中を通って、ベルゲンに向かいます。午前 8時 11分発、14時 52分着ですから、ずっと列車の中です。とはいえ、座って酒飲みながら景色が楽しめるので、乙なものですね。車内で食べられるように昨日セブンイレブンでスナック菓子を購入してきました。ストックホルムのセブンイレブンはビールを売っていたのに、オスロは数件巡ってもアルコール売っていませんでした。ホテルのミニバーの酒を持参することにします。
ベルゲンについてたら、そのままグリーグ記念館に向かう予定です。明日の飛行機で帰国します。では。
メン・コンといえば、三大交響曲の一つにも挙げられる有名なヴァイオリン協奏曲です。正確にはメンデルスゾーン作曲ヴァイオリン協奏曲ホ短調。曲を聴くと思い出す方も多いでしょう。
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20世紀に活動した演奏家で、最も圧倒的な存在感を示したヴァイオリニストはハイフェッツと言って過言ではないでしょう。そのハイフェッツが下手なヴァイオリニストのパロディをしている動画を見つけました。
・heifetz on the top
ハイフェッツにこれをやられると、アマチュア演奏家は立つ瀬がないという・・・ (ToT)
以前、「使い回し」と題して、同じ旋律がいくつか別の曲で見られることを書きました。このブログでは、ベートーヴェンに関してのみで、「空耳?」、「お気に入りの主題」、「使い回しにまつわる独断と偏見に満ちた感想」、「主題の再登場」の4つのエントリーがあります。
また新たに発見です。
ベートーヴェンの歌曲の CDを聴いているときに、突然聞き覚えのある旋律が・・・。
・Joke Canon – ‘Ta ta ta, lieber Mälzel’ WoO 162 (canon a4)
何と交響曲第8番2楽章の主題と同じでした。
第2楽章 Allegretto scherzando 2/4拍子 変ロ長調
展開部を欠くソナタ形式。この交響曲では緩徐楽章を欠いており、第二楽章を実質的なスケルツォとする解釈もある。展開部を欠いたソナタ形式で、メトロノームの考案者メルツェルに贈った『親愛なるメルツェル』というカノンの旋律を使って作曲している。
「親愛なるメルツェル」というカノンを知って交響曲を聴くと、また味わいが違うというものです。ちなみに、「親愛なるメルツェル」は 1812年、「交響曲第 8番」は 1814年に作曲されています。
演奏家が一生懸命演奏しているのに、それを聴きながら携帯で電話している不届きな方がいたら・・・。こうしてやってください。
・What happens if you talk with your phone in a concert?