Category: 音楽

ISABELLE FAUST

By , 2013年11月2日 11:19 PM

2013年10月29日、フィリアホールでイザベル・ファウストの演奏を聴いてきました。”JUST ONE WORLD SERIES (ただ一つの世界)” と銘打たれた企画の一つで、全て無伴奏ヴァイオリン曲です。私がファウストの演奏を聴くのは、2000年10月7日にサントリーホールでバッハの無伴奏パルティータ第2&3番、バルトークの無伴奏ヴァイオリンソナタを聴いて以来です。フィリアホールは狭いホールで、まさに無伴奏曲を聴くにはうってつけでした。

(余談ですが、コンサート開始前に飲んだ、ハチミツを発酵させたハニーワインも美味しかったです。Wikipediaで見ると、ハネムーンは、ハニーワインが語源なんですね)

ISABELLE FAUST VIOLIN

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第3番

ヤニス・クセナキス ミッカ (1972)

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番

シャチント・シェルシ 開かれた魂 (1973)

J.S.バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第2番

2013.10.29 (火) 19:00

(インタビュー)

一曲目のパルティータ第3番は、それが舞曲であることが強く伝わってきました。音の一つ一つに意図がはっきりしていたし、繰り返しの部分では弾き方をガラリと変えるなど、配慮が行き届いていました。素晴らしい演奏で、一気に引きこまれました。ボウイングや、装飾の付け方を見ると、古楽器での演奏をかなり意識していることがわかりました。

三曲目のソナタ第3番は、一転して重厚な演奏。舞曲であるパルティータとの対比が際立っていました。第2楽章フーガの主題を呈示する最も大事な部分で、近くの聴衆が音を立てて現実に引き戻された時以外は、世俗的なことから完全に離れて楽しむことができました。第3楽章は Largoで、私が失恋直後に好んで弾いていた曲です (^^; 私は感情を込めてベッタリと演奏していたのですが、ヴァイオリンの師から「重い」と言われました。前の楽章フーガは、バッハの3つの無伴奏ヴァイオリンソナタのなかでも最も長大なものです。そのため、Largoはフーガの余韻の中で演奏されることが意識されなければいけません。壮大な曲の後に胃もたれを起こすような演奏ではいけないのです。ファウストの演奏は、フーガの余韻を楽しませてくれるものでした。

・Isabelle Faust Plays Bach’s Sonata No. 3 in C Major, BWV 1005, Largo

コンサート後半ではパルティータ第2番が演奏されました。第1楽章はかなりゆっくりとしたテンポ。私自身が演奏するよりもかなりテンポが遅かったことについて、コンサート中にはファウストの意図がわからなかったのですが、後日、増田良介氏が書いたファウストの CDのライナーノーツを見て、その理由がわかりました。

この曲が、緩-急-緩-急-緩という対称的な構成を持つ楽曲であったことを、ファウストの演奏は思い出させてくれる。

パルティータ第2番の最終楽章のシャコンヌはあまりにも有名です。素晴らしい出来栄えで、ファウスト自身も満足だったのか、演奏後に会心の表情を浮かべていました。

ここまでバッハの感想ばかりを書きましたが、「ミッカ」「開かれた魂」も完璧な演奏でした。どちらもグリッサンドが多用された曲で、音の周波数変化と独特の音色が印象的でした。10月にブリュッセルで作曲家の酒井健治氏と飲んだ時に、「最近の現代音楽ではグリッサンドという技法がかなり高く評価されている」と聞いたのを思い出しました。

アンコールはバッハの無伴奏ヴァイオリンソナタの第1番の第1楽章と第3楽章。どちらも素晴らしかったのですが、第1楽章の最初の方では音を外したのかと思ってドキッとしました。ミの音にフラットを付け忘れたように聞こえたのです。帰宅してファウストの CDで確認すると、やはりミの音にフラットをつけていません (下図赤丸部分)。何かファウストなりの意図があるのでしょう。よくわかりませんが、ひょっとすると、バッハ以前の時代にしばしば用いられた旋法の影響を解釈に加えた結果なのかもしれません (この曲は綺麗な自筆譜が残っているので、楽譜の版が違うとは考えにくい)。

Sonata No.1 1st movement

Sonata No.1 1st movement

(※楽譜は IMSLPより加工。http://imslp.org/wiki/6_Violin_Sonatas_and_Partitas,_BWV_1001-1006_(Bach,_Johann_Sebastian))

最後に、コンサートホールで購入したファウストの CDを紹介しておきます。全て聴きましたが、どれも御薦めです。

J.S. バッハ:無伴奏ソナタ&パルティータ集 [輸入盤・日本語解説書付] (J.S.Bach: Sonatas & Partitas BWV 1004-1006 / Isabelle Faust (Vn))

J.S.バッハ: 無伴奏ソナタ&パルティータ集 VOL.2 (J.S.Bach : Sonatas & Partitas BWV 1001-1003 / Isabelle Faust)

ベルク&ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲 (Berg & Beethoven : Violin Concertos / Orchestra Mozart, Isabelle Faust, Claudio Abbado)

ベートーヴェン: ヴァイオリン・ソナタ集(全曲) (Beethoven: Complete Sonatas for Piano & Violin) (4CD) 

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ショパン、そしてイザイ

By , 2013年10月20日 12:43 AM

ショパンが作曲して、イザイが編曲した作品が校正され、このたび演奏されました。演奏したのは成田達輝さんです。リンク先動画で、一部演奏を聴くことが出来ます。

ショパンの名曲 日本人音楽家の手で復活

10月19日 5時29分

ショパンが作曲し、世界的に有名なバイオリニスト、イザイが編曲した作品が、楽譜の校正を手がけた日本人の音楽家によってよみがえり、18日、イザイが生まれたベルギーで関係者らを招いて演奏会が行われました。

ショパンの作曲で、ベルギーのバイオリニスト、ウジューヌ・イザイが1919年に編曲した「バラード第1番」は、イザイ直筆の楽譜がアメリカ議会の国立図書館に保管されていますが、判読が難しいこともあって世に出されていませんでした。
これを知った福岡県出身のピアニスト、永田郁代さんが数年がかりで楽譜の校正作業に取り組んでいたもので、18日、ベルギーの首都ブリュッセルにある日本大使公邸で、関係者を招いて演奏会が開かれました。
この日は、イザイの名前がついた音楽祭を継承した「エリザベート王妃国際音楽コンクール」で去年2位に輝いたバイオリニストの成田達輝さんが演奏し、イザイの出身地でおよそ1世紀ぶりによみがえった名曲に、会場からは惜しみない拍手が送られました。
演奏会に出席したイザイの孫のミシェルさんは「私たちも知らなかった祖父が編曲したショパンの名作を聞くことができて感動しています」と話していました。
また永田さんは「直筆の楽譜を見て世に出したいという気持ちで校正を行いましたが、イザイの出身国で演奏会ができて、ことばに言い表せないくらいうれしいです」と話していました。

ちなみに 2~3週間前にパリで成田さんと食事をした時は、この話題は出ませんでした (^^; 是非全曲聴いてみたいですね。

短期間のうちにイザイの無伴奏曲全曲とか、リサイタルの準備とか、オーケストラとのソロとかさらわなくちゃいけなくて、忙しいとは聞きましたが、こんな演奏会もされていたんですね。頭が下がります。

成田達輝さんのオフィシャル・サイトでは、今後のコンサート情報が紹介されています

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ハーゲン弦楽四重奏団

By , 2013年9月29日 10:07 PM

ハーゲン弦楽四重奏団のベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会後編の初日を聴いてきました。

2013年9月29日 (日) 17:00~ TOPPAN HALL

1. 弦楽四重奏曲第 3番 ニ長調 Op. 18-3 (L.v.Beethoven)

2. 弦楽四重奏曲第 5番 イ長調 Op. 18-5 (L.v.Beethoven)

3. 弦楽四重奏曲第 12番 変ホ長調 Op.127 (L.v.Beethoven)

Hagen Quartett

ハーゲン弦楽四重奏団を生で聴くのは 12年ぶりでした。12年前は髪の毛が黒々としていた彼らも、今回はほぼ全員白髪になっていて、第二ヴァイオリンにいたっては、頭頂部に素肌が (ry

演奏はちょっと違和感のある始まりでした。過剰ともいえるアゴーギクが気になったからです。しかし、演奏が進むにつれてそれが自然に思えてきて、やがて「Beethovenの初期弦楽四重奏曲はこんなに幅広く解釈できるんだ」という驚きが生まれました。

如何にエキサイティングなベートーヴェンかというと、プログラムノートにもこう書いてあります。

しかし私は初期作品の演奏に、これほどの衝撃を受けることは予想だにしていなかった。彼らの演奏から浮かび上がった作品の姿は、これまでの考え方を根本から覆すものだったからだ。我々はこれまで「作品18」についてベートーヴェンならではの様々な工夫が随所になされているものの、基本的にはまだ先輩ハイドンやモーツァルトの作法を踏襲している部分が多いという見方をすることが多かった。しかしハーゲン・クァルテットの演奏から浮かび上がった「作品18」の姿は、どれもが、これまで聴いたことがないような斬新さにあふれ、こんなにも新しい考えが、こんなにも新しい語り口によって、衝撃的に語られていたものだったのかという驚きの連続だったのだ。

斬新な解釈に加えて、美しい音、有機的に絡み合う各パート、まさに世界最高峰の弦楽四重奏団の一つというにふさわしかったです。

気になった点としては、前半、特に第一ヴァイオリンにテクニック的な傷が少しあったこと (技術的難所で音が上ずる、弓速が速すぎて時々音がかすれる) 。しかし、硬さがとれるとともにあまり気にならなくなりました。

コンサートが終わってからはサイン会があり、プログラムと購入した DVDに 4人のサインを頂きました。宝物になりそうです。

さて、最後に私が 12年前に聴いたハーゲン弦楽四重奏団の演奏会のプログラムも記しておきます。今回のシリーズで大フーガを 12年前と聴き比べ出来ると良かったのですけれど、日程的に叶いませんでした。

2001年10月3日 (水) 19:00~ 紀尾井ホール

1. 抒情組曲 (A. Berg)

2. 弦楽四重奏曲第 13番 変ロ長調 Op. 130/大フーガ 変ロ長調 Op. 133 (L.v.Beethoven)

Hagen Quartett

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シューマンのヴァイオリン・ソナタ

By , 2013年9月26日 7:36 AM

ロベルト・シューマンはヴァイオリン・ソナタを3曲書いています。その中でも、第3番は精神疾患を増悪させて亡くなる数年前に書かれた作品で、F.A.E.ソナタが下敷きになっています。

F.A.E.ソナタは、おそらくシューマンの発案で、第一楽章をディートリヒ、第三楽章をブラームス、第二・第四楽章をシューマンが作曲して、一つの曲として完成しています。シューマンはこの出来が気に入って、第二・四楽章を下敷きにヴァイオリン・ソナタ第3番を作曲しました。下記のような対応になっています。

シューマンのヴァイオリンソナタ第3番
1. Allegro→書きおろし
2. Scherzo→書きおろし
3. Intermezzo→F.A.E.ソナタ第2楽章
4. Finale→F.A.E.ソナタ第4楽章

是非聴きたいと思って CDを探していたら、カントロフが録音していました。

ヴァイオリン・ソナタ第1番、第2番、第3番 カントロフ、ヴォロンダット

素晴らしい演奏です。

しかし疑問点が一点。CDのジャケットは下記のようになっています。

1. Allegro
2. Scherzo
3. Intermezzo
4. Finale

ところが実際の演奏は次のようになっています。

1. Allegro
2. Intermezzo
3. Scherzo
4. Finale

何故かと思ってネットで調べてみると、ウルフ・ヴァーリン/ローランド・ペンティネンの演奏でも同じ楽章配置にされているようで、慣習的にそうされているのかもしれません。

シューマンの「ヴァイオリン・ソナタ第1番 – 第3番」

ただし、このディスクの演奏では、「F.A.E.ソナタ」の第2楽章と第4楽章をそのままにして、新たに作曲された“Ziemlich langsam”を第1楽章に、“Scherzo”を第3楽章に配置している。「第1番」だけが3楽章様式で、その他は4楽章様式であるが、いずれも燃え尽きる前の炎の輝きに似た情念が、暗鬱な抒情性の中に凝縮されている。

カントロフの録音はお薦めなので、シューマンに興味がある方は聴いてみてください。ちなみに、カントロフは成田達輝さんの師匠でもあります。奇遇なことに、eぶらあぼ 10月号37ページに成田達輝さんのインタビューが載っているのを今朝知りました。併せてどうぞ。

eぶらあぼ2013.10月号

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音楽家たちに囲まれて

By , 2013年9月5日 7:14 AM

9月1日に、ヴァイオリニストの成田達輝さん、作曲家の酒井健治さん達と数人で、リヨン料理の店で飲みました。

なんとその日、酒井健治さんは芥川作曲賞授賞が決定し、レセプションに参加してから駆けつけることになったのでした。

芥川作曲賞:酒井健治さんに決まる

毎日新聞 2013年09月01日 19時49分

 第23回芥川作曲賞(サントリー芸術財団制定)の公開演奏・選考会が1日、東京都港区のサントリーホールで開かれ、酒井健治さん(36)の「ヴァイオリンとオーケストラのための協奏曲」に決まった。同賞は国内外で昨年初演された若手の管弦楽作品を対象とし、最終候補3曲を大井剛史さんの指揮で新日本フィルが演奏。酒井作品は審査員の伊藤弘之ら3氏により「完成度の高さと芸術性の豊かさ」が評価された。同曲はエリザベート王妃国際コンクール作曲部門でもグランプリに輝いている。酒井さんは大阪府出身で、武満徹作曲賞第1位など受賞多数。

受賞作品を成田達輝さんがエリザベートコンクールで演奏したときの動画が Youtubeで見られます。「あるシンプルなメロディーがオーケストラに伝播していき、形を変えて戻ってきて、それがハーモニーになる」というのが一つのコンセプトらしいです。

・Tatsuki Narita | Sakai Kenji Violin Concerto | Queen Elisabeth Competition | 2012

私はこの手の現代音楽をほとんど聴かないので、色々初歩的な質問をぶつけたのですが、酒井健治氏は色々丁寧に教えてくださいました。現代音楽におけるオクターブの位置づけや、微分音についてなど興味深かったです。彼は、「バッハも好きだしベートーヴェンも好きだし、こうした曲もよく聴くけれど、たまたま今の自分の表現したいことを伝えているのが、こういうスタイルなんだ」みたいなことをおっしゃっていました。同席した医師は、「作曲する上で、リズム、ハーモニー、メロディーの中で何を最も重視するか?」などとマニアックな質問をしていましたが、酒井氏は「ハーモニーだと思う。メロディーはあまり重要じゃなくて、出てきても断片的」と答えていました。他にもマニアックなトークたっぷりの、充実した飲み会でした。サインを御願いしたところ、即興で私のために作曲したものを書いてくださいました。多分、歴史的に貴重なサインです (^^)

成田達輝さんとは、10月にパリで会う予定で、その旅行中に酒井健治さんとベルギーで会えるように日程調整中です。

彼らはこれからはクラシック音楽業界をリードすること確実な、というか既にリードしている、日本人若手音楽家達です。クラシック音楽マニアじゃなくても、いずれ名前をよく耳にする時代がくるでしょう。

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川の流れはバイオリンの音

By , 2013年8月4日 1:29 PM

秋田で当直明けに病棟当番を任されて、待機中に当直室でボーっとテレビを見ていたら、NHKで「アンダルシアの虹」という古いテレビドラマを放映していました。そのドラマ紹介の場面で、「川の流れはバイオリンの音」というフレーズが気になったので、ネットで調べてみました。

川の流れはバイオリンの音 (Wikipedia)

1983年のドラマのようです。クレモナのヴァイオリン工房を訪れる話ですね。Youtubeに動画が上がっていました。

・「川の流れはバイオリンの音」

クレモナと聞いて昔訪れたときのことを思い出しました。続きが是非見たいです。NHK, 復刻版として DVD出してくれないかなぁ・・・。こんな良質の番組がお蔵入りとはもったいないと思います。

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アッコルド

By , 2013年7月30日 8:09 AM

昔、弦楽器専門の「ストリング」という雑誌がありました。私は定期購読していて 15年分の雑誌が自室にありますが、2012年11月号をもって廃刊になってしまいました。しかし、ストリング誌の編集者たちが、Webベースのサービスとして「アッコルド」というのを始めるらしいです。

 アッコルド

紙媒体に比べれば経費はかなり削減出来るとは思いますが、店頭に雑誌が並ばない分知名度は劣るので、有料化したとしてどのくらいの顧客を獲得できるかが問題になると思います。ストリング誌も昔は巨匠の薫陶を受けた演奏家が巨匠を語るインタビュー記事などワクワクしながら読んだものですが、廃刊前数年間は興味を引く記事が減っていたので、これからどういうコンテンツを提供するか編集者の手腕が問われますね。今後は、Webベースなので、動画配信など新しい試みもやりやすいでしょうから、色々と期待しています。

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ロビーコンサート

By , 2013年7月27日 10:45 PM

2013年7月25日ホテルオークラでのロビーコンサートを聴きに行って来ました。

第 320回ロビーコンサート 25

1. 華麗なるポロネーズ第 1番 (ヴィエニアフスキ)

2. ツィガーヌ (ラヴェル)

3. カプリス第 1番 & 第 5番 (パガニーニ)

4. 序奏とロンド・カプリチオーソ (サン=サーンス)

ヴァイオリン:成田達輝

ホテルオークラ 本館 第 5階 メインロビー

なんと、無料コンサートで、さらに無料でシャンパンも振舞われました。

ロビーのガヤガヤとした雰囲気の中、華麗なるポロネーズが始まりました。技巧的な曲ですが、余裕綽々な雰囲気で演奏していて、軽やなタッチのボウイングが、素晴らしかったです。2曲目、ツィガーヌは随所に「聴かせる」ための工夫がされていて、魅了されました。また、やや音が deadな環境ではあったと思うのですが、低音の響きの豊かさが印象に残りました。パガニーニのカプリスは圧巻、特に第 5番は、カヴァコスを彷彿とさせる凄まじいテンポでした。最後のロン・カプは先日のリサイタルで聴いた曲ですが、雰囲気の作り方が、何度聴いても感動モノでした。

成田達輝氏は、11月6日に浜離宮でリサイタルをされるとのことで、今から楽しみにしています。

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焼肉

By , 2013年7月10日 7:47 AM

7月7日にヴァイオリニストの成田達輝氏たちと 4人ほどで食事しました (神経内科医 2人、intensivist 1人)。場所は前回に引き続き翔山亭

私がベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲の自筆譜ファクシミリを持参すると、成田氏が非常に喜んでくださり、みんなで口ずさみながら、「あ、このページはこのページを書きなおしたものだ」とか、「この音符は書き直した後がある」とか、盛り上がりました。楽譜にはインクの染みが沢山あり、「ベートーヴェンが焼肉のタレこぼしたじゃないの?」という冗談も飛び出しました。楽譜は成田氏にお貸しし、何か気付いたことがあったら教えていただくことにしました。

2013年6月に仙台コンクールのガラ・コンサートでヴァイオリンの弦が切れた時、成田氏が「人生には3つの坂があります」と舞台上で説明した話題を振ると、「あれは中学の先生に習った言葉です」と言っていました。ちなみにその中学の先生は体育を教えており、intensivistの先生と中学校、高校が同級生で、大学も学部は違うものの同じだったそうです。指揮者のヴェロ氏に成田氏が格言の意味をフランス語でどうやって説明したか、実際に見せてくれました。

あとは、今流行りのブループTSUKEMENの話題を振ると、メンバーの一人がさだまさしの息子であること、その方とかつてのヴァイオリンの師が同じ藤原浜雄氏であることを教えてくださいました (というか、今回の飲み会のメンバーが既にそのことを知っていました)。

他には、作曲家の酒井健治氏の話や、現代音楽がどこに向かうのか・・・など、語り合いました。至福のひとときでした。

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TSUKEMEN

By , 2013年6月30日 2:27 PM

Youtubeで色々チェックして遊んでいたら、なかなか素晴らしい演奏グループを見つけました。メディア露出が増えているみたいですが、ほとんどテレビを見ないもので知りませんでした。演奏テクニックが安定していることに加えて、イケメンです。

まずはオリジナル曲 2曲を紹介。

・AKATSUKI/TSUKEMEN

・BASARA/TSUKEMEN

そして、お馴染みのチャルダーシュ!

・TSUKEMEN

なんと、ゲーム「ファイナルファンタジー」の音楽も!

・決戦‐ファイナルファンタジーVI‐/TSUKEMEN.wmv

チケットが手に入りにくいくらい人気らしいですけれど、是非一度生で聴いてみたいです☆

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