Category: 将棋

めがねめがね

By , 2014年12月12日 6:08 AM

昨日朝、シャワーを浴びた後に眼鏡のレンズを拭いていたら、レンズがフレームから外れてしまいました。以前に草野球で打球が当たったりして、フレームが歪んでいたのが原因と思います。
外勤を終えて眼鏡屋に行ったら、前回購入したのが 5年前だったので、買い換えることにしました。

視力測定では右眼の近視が改善傾向・・・。遠視の始まりを意味しているそうです (/_;)

フレームは、「ファッションには全く興味がないので、前回と同じで良いです」と伝えたのですが、女性店員がやけに熱心に色々と勧めてきました。全部スルーしていたものの、最後に「これが将棋の羽生さんがつけているのと同じです」と言われて陥落。それにしてしまいました。シャルマンのラインアートという眼鏡です。

本当かなと思って Twitterで呟いたら、下記のサイトを教えて頂きました。どうやら本当のようです。これで、一歩鬼畜メガネに近づいた気がします (違

『ラインアート』のメガネ

有名人の眼鏡  羽生善治さん

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将棋教室

By , 2013年9月25日 7:05 AM

9月21日に秋田で当直をして、22日に秋田からいなほ 10号に乗って新潟に行きました。連休を利用して山崎さんに会うためです。

山崎さんは、池袋に Shogi-Barが出来た頃からの付き合いです。常連として将棋を指すようになった頃は同じくらいの棋力で、良きライバルでした。

彼は好きな将棋を職業にする道を選び、最近上越市に将棋教室を開きました。

一見様歓迎らしいので、近くに行かれる方は是非寄ってみてください。初心者でも優しく丁寧に教えて貰えると思います。

 将棋教室 一歩

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ドラゴンクエストと将棋

By , 2013年5月5日 8:44 AM

友人の馬券オヤジ氏から面白い話を聞きました。なんと、あの有名なドラゴンクエストの音楽と、将棋につながりがあるというのです。すぎやまこういち氏が、ドラゴンクエストの有名な BGMを作曲するようになった最初のきっかけは、将棋ソフトに対してアンケートハガキを出したことだったそうです。

すぎやまこういち

1985年8月にエニックス(現スクウェア・エニックス)から発売されたパソコン版ソフト『森田和郎の将棋』の序盤の駒の組み方に疑問を持ったすぎやまは、同ソフトに添えられていたアンケートハガキを熱心に書いたが、投函せずほったらかしにしていた。家族がそれを見つけて投函したところ[4]、エニックスの担当者からゲーム音楽の依頼が入り、『ウイングマン2 -キータクラーの復活-』の作曲を担当することになり、エニックスとコネクションが出来た。

その直後、同じくエニックスがプロデュースしていた『ドラゴンクエスト』に、内部スタッフが作った音楽の出来が良くないという事態を受けて、エニックスから依頼を受けて制作に参加。当時の開発陣であるチュンソフトは学生のサークルの延長上にあり、初対面時は「異分子が入ってきたぞ」「よそ者だ」と警戒されたが、会話をするうちに無類のゲーム好きなことを分かってもらい、当時日本に二台しかなかったビンゴ・ピンボールにハマり仕事後数時間かけて横浜に行って遊んでいたことに話が及んだ際には尊敬のまなざしを受け、正式に作曲を依頼され、それを受諾。ゲームの世界観を「中世の騎士物語」と説明され、まずリヒャルト・ワーグナーの『ニーベルングの指環』が頭に浮かび、そこで「クラシック音楽をベースにしよう」と基本コンセプトが固める。マスターアップ直前のことであり、1週間で全ての楽曲を製作。すぎやまはCMなどの音楽で短時間での作業の経験(最も短いもので、12時間で仕上げる依頼もあった)が豊富であったため可能な作業でもあった。またすぎやまは「ちょうど作曲が好調な時期だったことも大きかった」としている[5][6]。「序曲」のメロディはすぐに出来、それを「54年と5分で出来た曲」(パブロ・ピカソの「1分プラス80年だ」という有名な発言に倣ったもの)と言い、それまでの54年の人生があって初めて「序曲」を生み出すことができたという言い方をしている。また、ゲームのフィールドや戦闘中の音楽に関しては、「何百回も聞くものであるから、聞き飽きないものを心がけている」という。以降、全シリーズの作曲のみならず開発の初期段階(企画立案の段階)からプロジェクトチームの一員として参加している。その為、テストプレイヤーとしてもエンディングのスタッフロールで名を連ねている。

森田将棋は私が昔遊んだソフトの一つですが、当時は定跡を全く知らなかったので、序盤の組み方はあまり気になりませんでした。それが気になるというのは、かなり強いのかもしれませんね。すぎやまこういち氏と機会があれば是非お手合わせ願いたいです。

余談ですが、彼がもう 82歳になったというのを知って、びっくりしました。ドラクエ I は私が小学生の時ですから、もう 30年近く経つんですね。

・すぎやまこういち 交響組曲ドラゴンクエスト「序曲」

・ドラクエ1~8 序曲メドレー ゲーム音源

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第二回電王戦

By , 2013年4月28日 5:26 PM

1週間前に第二回将棋電王戦が終わりました。人間側から見て、1勝 3敗 1引き分けでした。結果については以前予想した通りなので今更何もありませんが、各局非常に面白かったので、簡単に振り返ってみたいと思います。公式サイトでは、ニコニコ生動画をタイムシフトで見ることが出来て、臨場感が伝わってきます。

公式サイト:第二回電王戦

<第一戦:阿部光瑠対習甦> 棋譜

阿部光瑠四段が快勝しました。コンピューターソフトは数十手先までを探索し、その局面での評価関数の最も高い手を選択します。つまり具体的な手を読む能力に優れています。一方人間は、「この形で攻めるのは無理攻め」「この端歩は受けておいた方が後々生きる」といったように、経験的の裏付けのある判断に優れます。

阿部光瑠四段の作戦は、「定跡に似ているけれど、微妙に定跡と違う戦型」を選ぶことでした。角換わり腰掛銀という、部分的には詰みまで研究されている戦型を選び、通常後手からする角交換を先手からした上、玉側の端歩を一つ突き越しました。

先手から角交換した対局は数少ないので、コンピューターは定跡データーベースを使うことが出来ませんが、形的にはほぼ同じなので人間は定跡 をほぼ踏襲することができます。通常は受ける端歩をコンピューターソフトが受けなかったのは、この端歩が生きるのは終盤戦になってからなので、価値がわからなかったのでしょう。おかげで人間側は玉側 9筋の端歩を突き越すことが出来、この戦型ではかなりのプラスとなりました。結果的には阿部光瑠四段が綺麗に受けきったので端歩が生きる展開にはなりませんでしたが、もし受け損なった場合でも端から入玉していく手があり、保険がかかっていました。

さて、本譜では習甦の方から仕掛ける展開となり、これが無理仕掛けであることは対局が進むにつれて明らかになります。不利になった後、コンピューターソフトはより不利な局面になるのを先延ばしする「水平線効果」という癖を見せました。71手目~75手目がそれで、この交換は明らかに習甦が損ですが、悪い変化が訪れるのを先延ばしするために選んだ無駄な変化です。最後は阿部光瑠四段が華麗に習甦を仕留めました。

阿部光瑠四段は習甦を借りていて自宅で特訓して、こういう戦法が優秀と見つけたそうですが、毎回同じ変化に飛び込んでしまうのは、コンピューターソフトの弱点の一つかもしれませんね。つまり、研究されれば嵌められるということです。

<第二戦:ponanza対佐藤慎一> 棋譜

ponanzaの変則的な序盤で始まりました。コンピューターはプロ棋士同士の棋譜をデーターベースとして取り込み、定跡として利用しています。一方、プロ棋士は定跡を水面下で研究をしていて、詰みまで結論が出ている定跡もあります。詰みまで研究された形はプロ棋士同士が避けるので実戦に出ません。実戦にないから大丈夫と思って定跡に乗っかると、最後絶対に勝てない定跡に嵌ってしまう可能性があります。そのため定跡を外したのでしょう。

64手目でのボンクラーズというソフトでの評価値は、+202点で先手 ponanza有利 (ソフトにもよるが、300点くらい差でやや有利、1000点差がつくと優勢)。ところが 77手目では -340点と後手佐藤慎一四段やや有利になってました。コンピューターソフトが最善手と信じた手を指し続けて人間が有利になっていくのは、コンピューターが最善手を指せていなかったということになるのでしょう。力戦型の中盤で、人間とコンピューターソフトの読み比べで、今回は人間が勝っていたということです。

116手目の時点では -378点と人間やや有利でしたが、以降終盤での受けを間違え、あっという間に負けになりました。ここで正しく指せるかどうかがトッププロと一般のプロの差だと思いますが、それまでの中盤の駆け引きは見応えのあるものでした。ご本人がブログで感想を書かれているので紹介しておきます。

申し訳ない (2013.3.31)

本当の悔しさ (2013.4.1)

<第三戦:船江恒平対ツツカナ> 棋譜

やや変則的な出だしから、互いの陣形はよく見かけるような形に収まってきた 23手目の時点、ボンクラーズというソフトでの評価は先手船江五段 -239点と後手ツツカナ有利の判断でした。とはいえ、ツツカナがつながるかどうか微妙な仕掛けを敢行し、船江五段がカウンターを合わせて 57手目の時点では船江五段 +149点と指しやすくなっていました。船江五段が果敢に決めに行ったのですが、74手目のツツカナ 5五香が絶妙手。逆転してツツカナ有利となりました。ソフト相手に攻めるのはリスクが高く、不十分な態勢から無理に攻めさせて受けきる方がやりやすいと思うのですが、案の定決めに行ったのが裏目に出ました。89手目の時点では -937点と後手ツツカナ優勢。ところが船江五段の必死の防戦で、96手目では +359点と逆に有利になりました。ここから仕切りなおして第二ラウンドと思っていたら、 107手目の 7二龍が緩手でした。疲労、切迫した残り時間の中でねじり合いましたが、結果はツツカナの勝利に終わりました。

第二戦、第三戦を見て驚いたのは、コンピューターソフトが疑問手を結構指していることでした。計算し尽くして最善手を選択しているようでも、プロ棋士相手にあっという間に優勢の評価をひっくり返されたりして、思ったほど完全な存在ではないのだなと思いました。

<第四戦:puella α対塚田泰明> 棋譜

この 5戦で最も感動した一局でした。塚田泰明九段は、順位戦 C級 1組所属。年齢とともに棋力の衰えがあり、かつての実力はありません。下馬評は puella αの圧倒的優位。

 塚田九段は序盤で不利になり、あっという間に攻め倒されて大劣勢。一目散に入玉を目指しました。ところがボロボロと駒を取られ、大駒は全て先手 puella αの手に。塚田九段のあまりの劣勢ぶりに「公開レイプ」という言葉が頭に浮かびました。puella αも入玉を望めば簡単に達成出来、相入玉になると点数勝負になります。その場合 24点ないと負けになりますが、大駒が 1枚 5点と大きいので、大駒を一枚も持っていない塚田九段には全く勝ち目がありません。

塚田九段の望みは一つだけでした。それは、「コンピューターソフトは入玉を目指さない」という、自宅のコンピューターソフトと戦って収集した事前情報。その場合、入玉した塚田九段の玉は絶対に詰まされない状態なので、一方的に攻撃を仕掛けて勝てる望みがあります。

しかし、puella αが入玉を目指し始めました。ここで塚田九段の心は折れかけたと思います。しかし電王戦は団体戦。投了すれば人間の負け越しが決定します。塚田九段は希望のない中、最善と思われる手順を指し続けました。

指しているうちに、puella αの入玉将棋の指し方が下手なことが明らかになってきました。しばしば点数を失う順を選ぶのです。塚田九段はついに大駒を二枚を取り戻し、更に点数を重ね、なんとか引き分け (持将棋) に持ち込むことに成功しました。

塚田九段が劣勢の状況で必死に努力して、一縷の希望も打ち砕かれながらも淡々と最善を尽くす姿は、見ていてとても感動を呼ぶものでした。木村一基八段の「負けと知りつつ、目を覆うような手を指して頑張ることは結構辛く、抵抗がある。でも、その気持ちをなくしてしまったら、きっと坂道を転げ落ちるかのように、転落していくんだろう」という言葉を思い出しました。

 <第五戦:三浦弘行対 gps将棋> 棋譜

三浦八段は A級 八段のトッププロ棋士ですが、対する gps将棋は東大のパソコン 687台のクラスタで、詰みチェック専門に 3台のマシンが用意されています。

実戦は三浦八段が得意とする矢倉脇システム。40手目 7五歩から gps将棋が先攻しました。gps将棋は取れる歩を取らず、8四銀から 7五銀と進出しました。一見無理攻めだろうと思ったのですが、gps将棋は攻め倒してしまいました (後で知りましたが、過去に類似の実戦譜があるそうです)。「この形で攻めるのは無理そう」と思われた形で攻め倒せてしまうと、定跡自体が変わってしまう可能性がありますね。私はトップクラスだと矢倉は先手有利と思っているので、後手でトッププロをあっさりと下す gps将棋の実力に唖然としました。第 1~4戦で見てきたコンピューターソフトと比べて頭一つ以上抜けていると思いました。

似たように、無理そうな局面から攻めをつなげてしまった将棋が 2013年 3月 24日にあり、この対局を見て、その将棋を思い出しました。それは渡辺明対郷田真隆の棋王戦です (棋譜)。角換わり腰掛銀で、後手は金銀四枚の鉄壁の守り。この形では先手から仕掛けるのは無理と見て、後手の郷田棋王は 9二香と手待ちをします。そこで渡辺明竜王は 4五歩から仕掛け、攻め倒してしまいました。

三浦弘行八段ですらこのように惨敗するのであれば、第三回電王戦はかなりプロ棋士が苦戦することは必死です。同じようなスタイルでは結果が目に見えているでしょう。興行的に成立させるには、何らかの工夫が必要だと思います。ブランド No.1の羽生三冠を登場させること、実力 No.1 の渡辺竜王を登場させること、森内名人を登場させることが思い浮かびますが、企画する人達に期待したいと思います。

(参考)

プロ棋士が解説「第2回将棋電王戦」初戦で人間が勝てた理由

泥にまみれた塚田九段が譲れなかったもの -『将棋電王戦』第四局 “棋士の意地”すら超えた、勝負への壮絶な執念

コンピュータは”生きた定跡”を創り出したか? – 鉄壁の包囲網を突破したGPS将棋の超攻撃的センス「将棋電王戦」第五局

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電王戦

By , 2013年3月16日 11:34 AM

プロ棋士とコンピューターソフトが対戦する「電王戦」がいよいよ 1週間後に始まります。

電王戦 公式サイト

私はプロ棋士を応援したいですが、成績予想としては 1勝出来るかどうか微妙なところです。

先日、前哨戦としてアマチュアとコンピューター将棋の対戦イベントがありました。2月24日(日)から3月10日(日)までの毎週土日11時~18時にアマチュアとコンピューター将棋ソフト「GPS将棋」が対戦するというものです。勝てば 100万円もらえるということで、多くのアマチュアが集まりました。

GPS将棋最新バージョンは GPS fishですが、このイベント開始直前にバグが見つかりました。ある局面に誘導されると悪手を指してしまうのです。そのバグを回避するために運営側は数年前のバージョンの GPS将棋を用意しました。そうしたところ、いきなり二人のアマチュア強豪がコンピューターソフトを撃破し、100万円を獲得しました。

「人類vs最強将棋ソフト 勝てたら100万円」 2名のアマ強豪が100万円獲得! (棋譜あり)

古いバージョンのソフトでは勝つアマチュアが何人も出てくることに気づいた運営側は、GPS fishを投入することを決めました。

「人類vs最強将棋ソフト 勝てたら100万円」 頼みのGPSfishが撃破され運営青ざめる (棋譜あり)

しかし、それをも撃破するアマチュアが現れました。細川さんというアマ強豪で、本人は朝起きるの大変だから行きたくないと主張したようなのですが、知り合いが強引に連れて行きました。右玉という作戦で、右側の桂跳ねを保留する工夫に混乱したソフトが、22手目△6三銀というまさかの大悪手。的確に咎めた細川さんの金星となりました。彼を連れて行った知り合いは、当初の約束どおり 100万円の何割かを貰ったそうです。

こうした状況をみて、「ひょっとしたら勝てるかも」と思ったアマチュア強豪たちはこの企画に殺到しました。最終日は、始発で並んだ人達が挑戦することができなかったくらい混んでいたそうです。運営側は、コンピューターのスペックを上げることで、最終日の全勝を達成しました。

このようにコンピューターソフトに勝ったアマチュアが何人も出たのは事実ですが、通算成績的にはコンピューターソフト側の圧勝です。竜王戦予選のように、プロとトップ・アマが対局してトップ・アマが勝つことが珍しくないことを考えると、圧倒的にトップ・アマに勝ち越したコンピューター将棋の実力は、プロを凌駕しているのではないかと感じました。電王戦が楽しみです。

(追記)

訂正をくださった方がいるので、コメント欄も御覧ください

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第二回電王戦

By , 2012年12月18日 7:47 AM

コンピューター将棋と人間が激突する、第二回電王戦の組み合わせが決定しました。

【レポート】プロ棋士VSコンピュータ将棋「電王戦」にA級棋士参戦&ニコ生決定、来年3月に火蓋が切って落とされる

第1局(3/23):阿部光瑠 四段vs習甦(しゅうそ)(開発:竹内章/第22回世界コンピュータ将棋選手権5位)

第2局(3/30):佐藤慎一 四段vsponanza開発:山本一成/第22回世界コンピュータ将棋選手権4位)

第3局(4/6):船江恒平 五段vs ツツカナ開発:一丸貴則/第22回世界コンピュータ将棋選手権3位)

第4局(4/13):塚田泰明 九段vsPuella α開発:伊藤英紀/第22回世界コンピュータ将棋選手権2位)

第5局(4/20):三浦弘行 八段vs GPS将棋開発:田中哲朗・森脇大悟/第22回世界コンピュータ将棋選手権1位)

第一回電王戦は前将棋連盟会長の米長邦雄氏がコンピューター相手に惨敗でした。今回のプロ棋士は全員現役です。公式戦で男性プロ棋士がコンピューター将棋に負けたことはありませんが、今回は流石に分が悪そうです。私はプロ棋士から見て 1勝4敗か 0勝5敗と予想しています。

確かに、プロ棋士によるタイトル戦をソフトで解析していると、コンピューター将棋はたまに簡単な一手を見落としていたりします。数十手先まで読んでいる筈なのに、終盤にその一手で負けになるという手が見えていないのです。しかしそれは年に数局で、例外的です。

私がコンピューター将棋の強さをまざまざと知ったのは、コンピューター将棋同士が対戦した、この動画です。ある程度将棋を知ると、凄さがわかると思います。

・【コンピュータ】激指 vs. ツツカナ【将棋】

さて、12月14日発売の激指12が届きました。軽く遊んでみましたが、強いこと、強いこと。圧倒的に優勢な局面から遊べるモードがあるのですが、あっという間に逆転されます。これでトレーニングすれば、相当強くなりそうです。しかし、その前に惨めな負け方を繰り返して、嫌気が差して触らなくなるかも・・・。

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素人でも訓練によりプロ棋士と同じ直観的思考回路を持てる

By , 2012年12月4日 6:53 AM

将棋を使った脳研究について、以前お伝えしました。続報です。

プロ棋士の直感、素人でも 理化学研など「回路」解明

 【田中誠士】素人でも訓練すれば、プロ棋士のような思考回路になれる――。そんな研究結果を、理化学研究所や電気通信大などが発表した。訓練を重ねることで素人の脳内でも、プロが直感的に「次の一手」を導き出すときに使う神経回路と同じ部分が発達したという。研究チームは、将棋の素人20人(20~22歳、男性)に対し、計4カ月にわたり、縦横5マスの盤上で6種類の駒だけを使う簡略化した「5五将棋」で訓練した。訓練の前後で20人の脳が活性化する箇所を機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)で測定したところ、訓練後には、プロが直感的な一手で使うのと同じ神経回路が発達し、思考能力が向上したことがわかった。ただ、上達の程度にはばらつきがあり、訓練者の興味や真剣さによって回路の発達に違いが生じた可能性があるという。

チームは「素人でも一定期間集中的に訓練すれば、プロと同じ直感的思考の神経回路を発達させられる」と分析。その上で、プロの直感的な思考は特別なものではなく、地道な訓練によって養われたものと、結論づけた。

結果は11月28日付の米科学誌「ジャーナル・オブ・ニューロサイエンス」に掲載された。

直感的思考が基底核を通る回路によることは前回の研究で明らかになっていましたが、それが後天的なトレーニングで得られるものだということを証明した研究だったようです。

このように私の趣味である将棋で脳研究が勧められているのを見て嬉しく思います。

個人的には、尾状核に異常を呈する病気を持った患者さんで、このような直感的思考が実際に障害されるのかということに興味があります。

 論文:Developing Intuition: Neural Correlates of Cognitive-Skill Learning in Caudate Nucleus

 プレスリリース:素人でも訓練によりプロ棋士と同じ直観的思考回路を持てる  (簡易版 60秒でわかるプレスリリース)

上記論文を見ると、5×5将棋の図が載っています (Figure 1)。論文にあるのと同じ 5×5将棋を遊べるサイトがありますので、紹介しておきます。

ssj55 (5五将棋)

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NHK杯

By , 2012年11月12日 7:40 AM

NHK杯はテレビで見られる数少ない棋戦ということで、一般の方も目にすることがあるのではないかと思います。日曜日の午前 10時頃から、NHK教育で放映されています。私が子供の頃は、父親とよく見たものでした。

最近では、対局前に棋士のインタビューを流す企画が組まれるようになりました。

そこで、一発仕出かしたのが佐藤紳哉六段です。とても面白い方で、突然カツラを外すなどの持ちネタが有名です。一時期、ブログを書いていたことがあるのですが、「彼女は、嫉妬心がとても強く、私を独占したがるのです。ですから、このブログのことを、よく思っていません。不特定多数の人に発信して愛想をふりまいてるのが、気に入らないようなのです」という謎の言葉を残してやめてしまいました。Twitterでは、架空の妹キャラで遊んだりしているようです。ニコ生では女装も披露しました。アカン警察などバラエティ番組出演複数。

という佐藤紳哉六段が仕出かしたインタビューがコレ。

・(将棋) 佐藤紳哉のヅラインタビュー

かなり騒ぎになり、佐藤紳哉六段は将棋界のお偉いさんに怒られたとか怒られなかったとか・・・。

先日、橋本崇載八段ことハッシーと二人で飲んでいたら、「俺、明日 NHK杯の収録なんだよね~」と。私が「え?インタビューとか何かやるんですか?」と聞いたら、「うん、何かはすると思う。まぁ、放送覧てくださいよ」と。そして、放送されたのがこちら。

・【将棋】(NHK杯) 橋本八段「羽生さん?強いよね」

佐藤紳哉六段の完コピでした。2チャンネルなどではかなり盛り上がったようです。

将棋の内容は、この棋戦で無双の強さを誇る羽生さんに優勢にまでなったものの、惜しくも逆転負け。

  第62回NHK杯2回戦第12局 ▲橋本崇載八段対△羽生善治NHK杯 Part1

その後、たまたまニコ生で羽生さんがこのインタビューについて触れたそうです。

羽生三冠、ハッシー事件を語る

ええ。後で知りました。というかですね、実際は、撮影している時に控え室にいるですけど、控え室にいて、音声は聞こえなくて、映像だけ見えるんですね。で、映像だけ見てて、何かやったんだろうな、というのは雰囲気で分かったんです。でも、何をしたのかは放送されるまで知らなかったです。(略)

内容は知らなかったので、特に動揺はなかったです。ただまぁ、あれも凄い反響があったみたいで。でも、皆あのコメントを始めたらどうなるんだろうという危惧はありましたけど。

昔の将棋界は、一癖ある人物が多く、それが劇画調に語られて多くのファンを魅了していました。近年サラリーマンっぽい棋士が増えてきたと言われるけれど、色々な意味でキャラの立った棋士は存在していて、そうした棋士には魅力を感じます。「将棋はあまり知らないけれど、棋士は好き」という人が複数私の周りにいて、こうしたパフォーマンスも将棋界にとっては大事なのではないかなと思いました。

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Hassyチャンネル

By , 2012年9月18日 7:45 AM

将棋棋士の橋本載崇八段が、ニコニコ生放送でチャンネルを開設しました。月額 525円の有料チャンネルです。

 HASSYチャンネル

サイトの掲示板に寄せられた視聴者からの質問に答える企画もあるようです。対羽生戦を自戦解説した動画は無料で見られるので、将棋のルールを知っている方は是非見てみてください。プロ棋士の深い読みに感嘆します。

チャンネルでは一ヶ月に数回生放送することになっていて、直近の放送は 9月18日18時からです。ニコニコプレミアム会員は、タイムシフトで 1週間後まで鑑賞することができます。

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NHK杯

By , 2012年4月24日 6:52 AM

前期の NHK杯は羽生二冠の優勝で幕を下ろしました。

決勝戦の模様はラジオ放送もされ、その様子がネットにアップされています。ネットでは将棋盤を動かしながら観戦できるので便利です。ラジオ放送の解説陣は、米長会長、谷川九段、そしてハッシーと豪華です。すばらしい名局だったので、将棋ファンの方は是非見られることをオススメします。

ラジオ NHK杯将棋トーナメント

 

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