脳と音楽

By , 2005年9月11日 2:21 PM

脳と音楽 (岩田誠著、メディカルレビュー社)」は、私が神経内科医を志すことになるきっかけとなった本です。脳が音楽をどのように認識しているかや、ラヴェルが「緩徐進行性失語症」という病気に如何に苦しめられていたかなど、興味深い内容について、豊富な資料から医学的考証が加えられています。

私も、まだ目を通してはないけれど、資料はかなり集めています。時間が出来たら、こうした分野の研究をしたいです。その前に、一般的な神経内科の勉強をしなければ・・・。

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神経内科学会地方会

By , 2005年9月11日 11:04 AM

盛岡での発表は無事に終了しました。9月9日に盛岡について、研究会に参加して夜はメトロポリタン盛岡で打ち上げ。翌日が発表でした。胃腸の具合があまり良くなかったため、わんこ蕎麦は回避して、同じく名物の冷麺を「ぴょんぴょん舎」で食べて郡山に帰りました。

時間があったので、岩手医科大学の近くで、本を購入。
①決断力(羽生善治、角川oneテーマ21)
②世界を救った医師-SARSと闘い死んだカルロ・ウルバニの27日-(カルロ・ウルバニ取材班, NHK出版)
③ジプシー(アンガス・フレーザー、平凡社)
④医療倫理1, 2(グレゴリー・E・ペンス、みすず書房)

①は帰りの新幹線で読みました。一流の人の言葉には説得力があります。将棋の技術的な話は書いてありませんが、普段あるべき姿勢について勉強になりました。
②も今日読みましたが、久しぶりに本を読んで泣きました。彼がいなければSARSのWHOの初期対応は1ヶ月遅れていたといわれ、日本でアウトブレイクが起こったとすれば、ひょっとしたら私も病院で感染していたかも知れません。命を賭して情報を世界に発信した唯一の医者でした。医学的な考証もしっかりしていますし、専門用語がほとんど使われていないので、一般人も普通に読める本です。私も知らなかったSARSの臨床経過をこの本を通じて知ることができました。

他の本については、ゆっくり読んでいきます。

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