モーツァルト生誕250周年

By , 2006年1月28日 7:38 AM

最近の天気ですが、郡山は雪はたいしたことがないものの、風が非常に強く、停車中の車が風で揺れます。また、歩いていてなかなか前に進めない人も見かけます。少なくとも、台風が来たとき以上に風が強く感じます。一方、猪苗代に行くと、車の高さを超える雪が、道の両側に積もっていて、異世界に来たかのようです。

1月27日はモーツァルト生誕250周年だったということで、ここで触れぬ訳にはいきません。現在、モーツァルトの全集を聴いていますが、全く心地よいものです。それほど知られていない曲にも、それなりの魅力があります。

シモン・ゴールドベルグは、「ベートーヴェンの音楽はしばしば天国に到達するが、モーツァルトは天から時々我々のところに降りてくるように感じる」と述べていますが、全く同感です。ベートーヴェンの音楽は、葛藤の末にある高揚感が魅力で、そのための方法論としての音楽形式(特にソナタ形式)を完成させましたが、モーツァルトはそのような方法論は必要最低限として、自分の音楽を確立させたと思います(後々検討してみるに、最低限としてでなく、かなり先進的です)。もちろん、モーツァルトもそのような方法論を身につけるために非常に努力した跡が、曲からわかります。

250周年とはいっても、モーツァルトの音楽自体が変わるわけでなく、単なるmemorial yearにしかすぎないのですが、2年前にザルツブルグ音楽祭に行ったとき、既に人々の興味が今年の250周年に向いていたことを覚えています。

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ヘルツ

By , 2006年1月20日 10:47 PM

電気の周波数の単位が「ヘルツ」ということは誰しもが知っていることです。しかし、ヘルツがどのような人物であったか知っている人はあまりいないのではないでしょうか?

「ヘルツの生涯 (山崎岐男著、考古堂)」を読み終えました。本の最初は、電磁気の歴史、真空放電の歴史にかなりのページを割いています。興味のある方には読むことを勧めます。内容を一部紹介します。

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ノロウイルス

By , 2006年1月19日 10:36 PM

今、ノロウイルスが猛威を振るっています。急性胃腸炎を起こすウイルスです。

丁度一ヶ月前の日曜日に当直した病院では、外来患者40人中20人が急性胃腸炎でした。今回の当直では、午前9時から午前5時まで断続的に受診があり、50人以上来院した患者の8割くらいが急性胃腸炎でした。診療中に整腸剤の在庫が病院からなくなるくらいの、かなりハードな当直でした。ほとんど一睡もせず働き、さらに連続して埼玉で外来後、大学病院で夜まで働き、疲労のため免疫力が著しく低下していそうな私ですが、これ程感染力が強いと言いながら、その当直では伝染ることなくすみました。

ノロウイルスは風邪同様、ウイルスなので抗菌薬が効きません。整腸剤を処方し、食事や水分が経口摂取が出来ない例には、点滴、場合によっては入院が必要になります。急性胃腸炎は私も何度か患ったことがありますが、非常につらい症状です。

診療する側から恐いのは、大量におしよせる腹痛患者の中に、1-2人違う腹痛が紛れていること。卵巣癌が虫垂を巻き込み腹痛を起こしていたり、消化管穿孔であったりといった腹痛をここ1ヶ月で経験しています。ほぼ全員が急性胃腸炎だと、つい「また、急性胃腸炎?ノロウイルス?」と診療してしまいますので、気持ちを引き締めています。

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正月

By , 2006年1月9日 7:04 PM

「あけましておめでとうございます」から、少し時間が経ってしまいましたね。

正月は実家に2年ぶりに帰り、中学校時代の友人達と杯を交わしました。昔から仲の良かった5人で飲み、懐かしさを共有しました。そのうち、結婚しているのは1名のみ、数年後飲むとき、既婚者は何名でしょうか。4人とも、そんな雰囲気のかけらもありませんでしたが。

元日は、親戚の家で過ごしました。その為、お世話になった叔父の仏壇の前に座る機会も得られました。なかなか岡山まで帰る機会がないので、気に掛かっていたのですが、線香をあげられてほっとしました。その後、親戚と飲みましたが、FM-Yokohamaでニュースを読む仕事をしていた従姉妹が、現在NHK-BSで外国語ニュースの日本語吹き替えなどの仕事をしているそうです。NHK-BSで伝えているBBCのニュースの声が、従姉妹の声だと知ってびっくりしました。気付かないものですね。

郡山に戻ってきてからは、相変わらず雪が続いています。それも生活の一部となり、あまり気にならなくなりました。しかし、来週は訪問診療で猪苗代に行きます。猪苗代の雪の深さは郡山の比ではないそうです。大変そうだという意識と同時に、どのくらいなのか楽しみです。

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