続・マタイ受難曲

By , 2007年1月8日 10:19 PM

マタイ受難曲(J.S.Bach)のDVDを今、見終わりました。「憐れみたまえ、わが神よ」のアリアがこの曲で一番切なさを誘うところです。

この曲を聴くと、いつもヴァイオリン・ソナタ第4番1楽章(J.S.Bach)やトリオソナタBWV 1079 第1楽章(J.S.Bach)を思い出します。雰囲気が何となく似ているからですね。

この曲の背景は、以前、ビートたけしの「誰でもピカソ」という番組で紹介されていました。キリスト教徒の研修医がいたので聞いてみたところ、聖書のこの下りは知っているが、曲のことは知らないと言っていました。

簡単に解説しますと、キリストの処刑のシーンが、「マタイ受難曲」の舞台です。最初からキリストは、ユダが裏切ることを予言しています。また、弟子のペテロに対して、「鶏が鳴くまでに、お前は私を3度知らないと言うだろう」と予言するのです。ペテロはそれを否定します。しかし、キリストが捕まり、ペテロも「お前もキリストの仲間だろう」と嫌疑を掛けられたとき、ペテロは「キリストなんて知らない」と3度答え、その直後鶏が鳴きます。ペテロはキリストの予言が正しかったと愕然とします。この時に流れるアリアが、「憐れみたまえ、わが神よ」です。

・Bach – Matthaeus Passion – 39-40-41

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