国循 ICU
奈良県の産科19病院転送不能事件で、最後に受け入れることが出来た病院は「国立循環器病センター (国循)」です。日本の循環器領域では最高峰として存在し、世界的に見てもトップレベルの実力を持つ病院です。
ここの循環器外科集中治療室 (ICU) を担当する医師5名が全員辞表を提出しました。彼らは、年間 1100人の超重症患者を 5名で管理していたそうです。文字通り不眠不休だったのでしょう。
今後は、執刀した外科チームがそれぞれ ICU管理をするそうですが、執刀した上に、更に重症管理などという激務に耐えられないかもしれません。彼らがやめたら、循環器外科医のいない病院となり、循環器内科も機能しなくなります。大新聞のトップを飾るような大ニュースだと思います。マスコミが取り上げないのが、不思議なことです。
(参考)
・勤務医開業つれづれ日記-【速報】春の大嵐 大阪 国循センター ICU医師全員退職へ 執刀との分業困難–
・勤務医開業つれづれ日記-国循ICU …「庶務課長は『診療機能の低下はなく、患者への影響はない』と話している。 」…-
・勤務医開業つれづれ日記-国循ICUショックから一夜 国循自体が循環不全とは…-