Bonanza

By , 2007年3月30日 8:05 AM

将棋世界最強ソフトBonanzaと渡辺竜王の対局が、先日行われ、渡辺竜王が辛勝しました。Bonanzaのプログラムの開発者は将棋に対しては素人だったといいます。しかし、自分が将棋が出来ないので、徹底的に過去のプロ棋士の棋譜を読み込ませたそうです。

素人目には、終盤までは互角だったと思いますし、コンピューターの終盤の1手のミスがなければどちらが勝っていたかわかりません。竜王ですら1手違いですから、びっくりです。

私が小学生の頃、ファミリーコンピューター (ファミコン) というハードで「内藤九段の将棋秘伝」というソフトがあり、まず負けることはなかったのですが、段々コンピューターが強くなり、最近では全く勝てません。激指というソフトは、都道府県代表を集めたアマチュア竜王大会で、ベスト16まで進みました。気付かないうちに随分技術が進歩していたものと思います。コンピューターと対局していると悔しい思いをすることも多いのですが、私がコンピューターを超える日はもう来なさそうです。

(参考)
渡辺明ブログ-大和証券杯特別対局ボナンザ戦。その1(対局準備)-
渡辺明ブログ-大和証券杯特別対局ボナンザ戦。その2(当日編)-
-渡辺明ブログ-ボナンザ戦補足など。-

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横になれば休めた

By , 2007年3月30日 12:17 AM

最初は怒りがこみ上げましたが、その後何とも言えない嫌な気分になりました。

小児科医の過労死事件に対して、東京地裁は「空き時間に横になれば、体を休めることはできた。過労にはあたらず、自殺と業務との因果関係は認められない」との判決を下しました。

過労死した医師の99年3月の勤務時間は、勤務医開業つれづれ日記-【速報】 一転、 医師自殺は過労死と言えない…遺族の訴え退ける判決-によれば、宿直8回、休日出勤6回、24時間以上の連続勤務が7回、休日は月に2日とのことでした(医師の宿直には代休はなく、連続して通常勤務です)。

このくらいの労働をしている医師は他にも多いと思います。短期間であり、かつ自分である程度労働強度の調整が出来るのであれば、耐えられるでしょうが、いつまで続くかわからない中、強制された労働であれば、耐え難いものであると思います。一生この生活が続くのかと思うと、鬱的になる気持ちもわかる気がします。

それにしても、この労働環境に対して、「空き時間に横になれば、体を休めることはできた」とは良く言えたものです。小児科は特に夜間の患者数が多く、日によっては内科の倍の患者が当直帯に受診します。横になる時間があるかも疑問ですし、数十分横になれたから疲れが取れるものでもありません。

最悪のパターン、昼働いて、夜当直して、翌日も勤務して、やっと家に帰ったら、また病院に呼び出されということも時々あります(その翌日が更に当直だと死にますね)。

上記のサイトをみた、多くの医師が、コメント欄に「心が折れた」と記しています。これが過労と認可されないのであれば、自分の身は自分で守るしかなくなってしまいますね。

医師の遺書の最後の言葉です。

間もなく21世紀を迎えます。
経済大国日本の首都で行われているあまりに貧弱な小児医療。
不十分な人員と陳腐化した設備のもとで行われている、
その名に値しない(その場しのぎの)救急・災害医療。
この閉塞感の中で私には医師という職業を続けていく気力も体力もありません。

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