Early sign
t-PA療法の適応を決定する項目の一つである、CTでのearly sign。経験した症例では、神経内科医数名、放射線科医で協議しても意見がわかれ、MRI撮像後にretrospectiveに検討してもやはり意見が割れました。
少しでも標準化しようと、MELT Japan、ASIST Japanのサイトで、それぞれ練習問題が載っています。結構難しいです。医師の皆さん、暇つぶしにどうぞ。
t-PA療法の適応を決定する項目の一つである、CTでのearly sign。経験した症例では、神経内科医数名、放射線科医で協議しても意見がわかれ、MRI撮像後にretrospectiveに検討してもやはり意見が割れました。
少しでも標準化しようと、MELT Japan、ASIST Japanのサイトで、それぞれ練習問題が載っています。結構難しいです。医師の皆さん、暇つぶしにどうぞ。
「世界で一番売れている薬 (山内喜美子著、小学館)」を読み終えました。
埼玉県でしている外来の患者から頂いた本です。
本書は、全体の構成が非常に練られていて、また扱ったテーマ (高脂血症治療薬であるスタチン) も興味深いもので、あっという間に読んでしまいました。
特に、スタチンの開発者が、日本人の遠藤章氏だということは、本書で初めて知りました。また、開発までの秘話も知りませんでした。それに、最初のスタチンが、ペニシリンの名のついたカビ (Penicillium citrinum) から精製されたのは興味深いですね。
しかし、科学的知識に疎い、文学部出身のジャーナリストのせいか、聞いてきたことを並べて、最後に「である」と付け加えただけの味気ない文章が多かったように思います。
また、「狭窄が進んで血液が流れなくなった状態が『心筋梗塞』である。」という表現がされていますが、実際には、虚血により心筋壊死に陥った状態を心筋梗塞と呼び、血液が流れなくなっただけでは心筋梗塞とは呼びません (狭心症は心筋虚血により症状を呈するものですが、心筋が壊死にまでは陥らないため、血流が確保されれば元に戻ります)。細かいようですが、病気を定義する上で、大事な話です。
本書では、スタチンの安全性が繰り返し述べられますが、最近はdark side effectとして、自己免疫疾患に及ぼす影響などがトピックスになってきています (Campbell WW. Statin myopathy: The iceberg or its tip? Muscle Nerve 34: 387-390, 2006)。この辺りにも少し触れておけば、もっと良い本になったのではないでしょうか。ただ、デメリットを補ってあまりあるメリットがあり、良い薬剤であることに間違いはありません。
本書を読んでから、スタチン関係の文献を色々と集めてみました。PubMedでも、「statin」「ML-236B」「Akira Endo」などのキーワードで検索することが出来ます。
本書は、一般人向けに書かれた本です。コレステロールが気になる方は、一度読んでみては如何でしょうか?
European Society of Neuroradiology (ESNR)
ヨーロッパに行きたい!という一途な動機から、今年ヨーロッパで開かれる学会を片っ端から探し、とうとうエントリーすべき学会を見つけました。
場所はGenoa, Italy。とりあえず、発表すべき症例は持っています。英語話すの下手だから、ポスタープレゼンテーションが良いかなぁ・・・。
4月中に抄録書かないと・・・。今、放射線科で勉強中なのですが、放射線科の教授に症例のことを話すと、「面白いんじゃない?」と乗り気です。
パガニーニの史跡巡り出来るといいな。
3月31日、病院に行くと、変な噂が立っていました。「みぐのすけ先生は、花見の後、サルサ・バーで全く踊れてなかったけど、女をお持ち帰りしたらしいよ。」
身に覚えがありません。行ったメンバーと帰ったメンバーは一緒だったはずですけれど・・・。
そんなブルーな気分で働き、夜も救急当直をこなしました。で、当直中、「明日の当直だれだろう・・・?」と当直表を見てみると、私の名前が書いてありました。
何かの悪い冗談かとも思いましたが、結局連続当直。しかも、せっかくの日曜日。60時間ぶっ続けで働いて帰りました。
3月31日の当直を変わったときに、変わった相手に「当直表を書き換えておいて」と頼んだのですが、書き換えるのが遅かったのです。書き換える前に 4月1日の当直を変わってほしいと頼んできた人がいて、「連直にはならないみたい」と言われたので、「いいよ」と答えたのです。結果として、3月31日-4月1日連直となった当直表ができあがったというオチです。寝られる当直だといいけど、寝られない当直だったので、結構体に応えました。
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