モーツァルト:ヴァイオリンソナタ
モーツァルトのヴァイオリンソナタは、聴きやすい曲が多く癒されます。モーツァルト、ベートーヴェンはボロが出やすいので、専門家にとっては、良く試験の課題曲になるそうです。
最近、クラシカというクラシック専門チャンネルで、アンネ・ゾフィー・ムターがモーツァルトのヴァイオリンソナタを演奏しています。
私は、ムターはあまり好きではありません。ベートーヴェンの演奏について、行儀が悪いと思うし、音楽が非常に人工的すぎると思うからです (もう少し、自然、この世界の美しさを表現した方が良いと思う)。
ただ、今回のモーツァルトはとても楽しめます。何といっても、遊び心がいっぱいです。型にはまらないところが面白くって良いです。
これまで、私が好きなモーツァルトの録音は、F. P. Zimmermann/Alexander Lonquichのスタンダードな録音や、ヴァイオリニストのボウイングは少し衰えているけれども Szymon Goldberg/Radu Lupuの優しい演奏、古楽器の Hiro Kurosaki/Rinda Nicholsonなどでした。Heifezの甘い音も好きですが、全曲録音ではありませんね。そうそう、定番の Grumiauz/Haskilも忘れてはいけません。
今回のムターの演奏は、Salvatore Accardo/Bruno Caninoの録音のように、所謂「面白い演奏」として、わくわくしながら聴ける演奏としてお薦め出来ると思います。好みは分かれると思いますが。
ベートーヴェンのヴァイオリン曲のお薦め演奏家は難しいですね。