「シャルコー 神経学講義 (Christopher G. Goetz編著, 加我牧子・鈴木文晴監訳、白揚舎)」を読み終えました。
シャルコーの業績はこちらをご覧ください。
神経学の歴史2-40. シャルコーがサルペトリエール病院にやってきた。-
神経学の歴史2-41. シャルコーの業績その1。多発性硬化症の発見-
神経学の歴史2-42. シャルコーの業績その2。筋萎縮性側索硬化症の発見-
シャルコーは、シャルコー・マリー・トゥース病に名を残し、また筋萎縮性側索硬化症はシャルコー病と呼ばれます。彼は多発性硬化症を発見し、パーキンソン病を再評価しました。彼は臨床と病理を対比し、いくつもの病気の本態を明らかにしました。また、喘息患者の痰の中に見られる「シャルコー・ライデン結晶」にも名を残しています。
シャルコーは、デジェリーヌ、ババンスキー、フロイトらの師でもあります。教育に情熱をかけていたことも知られています。
彼は金曜日に講義を行い、これは「金曜講義」として有名です。一方、臨床教育としては、火曜日に実際の診察を公開し、「火曜講義」としました。
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時々言及されることですが、クラシック音楽には、曲は違っても、そっくりのフレーズというのがあります。
私がバッハ全集を聴きながら感じたのは、「トリオソナタ BWV 1079 第1楽章」「ヴァイオリンソナタ第4番 第1楽章」「マタイ受難曲 アリア~憐れみたまえ、わが神よ~」がそっくりなことです。バッハは多忙だっためか、色々と使い回ししてますし、モーツァルトも自身の曲を様々に編曲しています。
今回、ベートーヴェンの全集を聴きながら感じたのは、「ピアノと管弦楽のためのロンド WoO 4 第三楽章」の短調の部分と、ロマンス第1番のある部分がそっくりであることです。ベートーヴェンの初期~中期の作品には、特にヴァイオリンとピアノの距離が非常に近いものが多いように思います。彼がヴァイオリンとピアノのためにヴァイオリンソナタを書いたのは若い頃だけでしたし、ヴァイオリン協奏曲 (1806年) を、ピアノ演奏用に編曲したのも若い頃 (1807年) でした。
そうそう、話は変わりますが、ベートーヴェンのピアノソナタ Op. 111の第 2楽章が途中から Jazzに聴こえるのは私だけでしょうか?
Lancetという超有名医学雑誌があります。呼吸器の N先生から面白い論文が掲載されているとメールを頂きました。Brain of a white-collar workerという論文です。
実際に読んでみると、新生児期、並びにその後の水頭症のために画像で正常な脳の構造がほとんど観察できないにもかかわらず、IQが75もあり、civil servantの職にあるというのです。画像と高次機能を対比してびっくりしました。
実際の MRI画像を載せているサイトもあるようです。
頭の中がほとんど空洞化、脳がわずかしか存在しないのに44歳まで普通に暮らしてきた男性
ふぅー、ため息です。
ある先生が、今の職場で一緒に働いている女医さんと俺が付き合っていると誤解しているらしいのです。人伝てにその話を聞いて、「ありえないから」と周囲に弁解して回り、その女医さんの顰蹙を買ってしまいました。ブルーです。
前の病院でも、俺と付き合っているという噂の立った看護婦さんが3人くらいいました。一緒に食事したこともないし、そもそも職場を含め、二人きりになった記憶すらないのに・・・。
心当たりは全くないのですが、行動に誤解を招きやすいところがあるのでしょうか。週刊誌に書き立てられる芸能人の気持ちが少しだけわかりました。周囲は興味津々で見ています。
仲の良い放射線技師さんたちから、「先生、ちゃんと説明しないと」と言われたので、「実は、私は結婚していて、子供もいるんです。だから、ここで恋愛をする訳がありません・・・」と、居るはずのない妻子を捏造し弁明しましたが、相手にされませんでした。
今から、一人で対策会議です。