アルコールを愛する友へ
最近、非常に面白い論文を読んだので紹介します。
岩田誠.Alcohol as a good servant. 東京医学 94: 159-162, 1987
“アルコールと医学” というテーマで論ずる場合、アルコールの害が述べられることになるのは当然といえよう。実際、この bad masterに仕えることになった人間の辿った運命の悲惨さは、古今東西誰一人知らぬものはない。若山牧水、種田山頭火、Paul Verlaine、Stephen Foster・・・思いつくままにあげてみても、その限りなく気高い魂と溢れる才能を、永遠の暴君に献上してしまった人を数えることは容易である。
しかし、good servantとしてのアルコールの役割を忘れることはいささか不当といわざるをえまい。ここでは、このような good servantとしての系譜を博物誌的に辿ってみることにしたい。
酒飲みの興味を一気に引きつける冒頭です。心の中で快哉を叫びたくなります。
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