シューマンの手<1>
数々の名曲を残したロベルト・シューマン。
彼は最初はピアニストを目指していたのですが、手の障害のために、その夢を断念せざるを得ませんでした。しかし、彼の手の障害に関する詳細には不明な点が多くあります。彼の病歴に対する医学的アプローチも、ほとんどが精神疾患に対するものです。
実は、「Shumannn’s hand injury」という論文が、1978年の British medical journal (BMJ) という雑誌の 4月 8日号に登場し、以後論争が誌上で繰り広げられています。その論争を紹介しつつ、ピアニストとしての道を絶った「手の障害」について考えてみたいと思います。長くなりそうなので、何回かに分けます(これでも、十分長いですけど)。
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