種明かし

By , 2008年9月7日 4:20 PM

手品の種明かしサイトがあります。いくつかあるのですが、下記のサイトが面白かったです。

トランプ マジック の 種明かし & セロ

もちろん、種を知ってしまうとつまらなくなる部分はあるので、純粋に手品を見て楽しみたい方は、見るべきではないと思います。一方で、種明かしも見てみるとなかなか感心させられます。頭の体操になりますね。こうした種を手に入れて、実際に手品をやってみようと思っても、いかに相手にさとられずに手品をするかが、腕なんでしょうね。

YouTubeに、バラバラマジックの種明かし動画が紹介されていて、なかなか面白かったです。

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ある脳神経外科医の毎日

By , 2008年9月6日 11:22 AM

ある脳神経外科医の毎日」というブログを読んで笑ってしまいました。実は、私もやってみたいと思っていたことを実践され、その結果が・・・だったからです。

 ある脳神経外科医の毎日-当直のときの過ごしかた-

昔、レジデントの頃、外勤で行っていた当直先は
まさに突然重症患者が運ばれてくるところだった。
まとまって勉強できるところではなかったので
サックスの練習にいそしんでみた。
当直室が病棟と階が違って離れていたし、
浅知恵で防火扉を閉めたりして防音したつもりだった。
かくして、一階にある救急外来に呼ばれていくと、
患者が看護師に「ラッパが聞こえるねー」と話していたり
看護師に「今まで音楽が聞こえたんだけど止まっちゃいましたね」と
いわれたりして気がついた。実はまる聞こえだということ。
しかし自分だとは気付かれていないという不思議さ。
誰も憤っていなかったのはいい時代だった。

実は、私も病院で空き時間に楽器を練習しようかと思ったことがあるのです。郡山にいた頃は、研究室から病棟までが遠かったので、ヴァイオリンを弾いてみようかなと思ったのですが、やっぱりやらなくて良かった・・・。弾いていたら多分まる聞こえでしたね (^^;)

何だか想像した自分の姿とダブってしまって、笑ってしまいました。

上記のブログ、「男性医師の生態」というカテゴリーがあり、読んでみると面白いです。かなり厳しく観察されていますが、私の周りには、私を含めて、そこまで羽目を外している医師はいないですね。

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疲労

By , 2008年9月5日 7:45 AM

慈恵医大の先生が、良いお仕事をされたようです。

 疲労感じる原因たんぱく質を発見 慈恵医大教授ら

2008年9月4日3時0分

疲れを感じる原因となるたんぱく質を、東京慈恵会医科大がマウスを使った研究で突き止めた。このたんぱく質は、徹夜や運動の直後に心臓や肝臓、脳などで急激に増え、休むと減る。元気なマウスに注射すると、急に疲れた。疲労の謎を解く鍵として、科学的な疲労回復法の開発につながりそうだ。沖縄県名護市で開かれている国際疲労学会で4日、発表する。

近藤一博教授と大学院生の小林伸行さんは、人が疲れると体内で増殖するヘルペスウイルスに関係するたんぱく質に注目、疲労因子を意味する英語からFFと名付けた。水があると眠れないマウスを、底に1センチほど水を張った水槽に一晩入れて徹夜状態にし、その直後に臓器を取り出し、FFの量を調べた。

その結果、睡眠をとったマウスに比べ、徹夜マウスでは、FFが脳、膵臓(すいぞう)、血液で3~5倍、心臓と肝臓では10倍以上も増えていた。2時間泳がせた場合も、同様に変化した。どちらも休息後は平常値に戻った。

さらに、FFを元気なマウスに注射すると、大好きな車輪回し運動をほとんどしなくなった。疲れの程度に応じて増減し、かつ、外から与えると疲れが出現するという「疲労原因物質」の二つの条件を満たした。

FFは、細胞に対する毒性が強い。心臓、肝臓で特に増えるため、過労に陥ると心不全や肝障害が起きやすくなる、という現象に関係している可能性が高い。

人が疲れを感じる仕組みは、まだ十分解明されていない。運動疲労の原因とされていた乳酸は、運動すると筋肉中に増えるが、疲労の程度とは関係せず、筋肉に注射しても疲れが出現しないため、原因物質ではないことが数年前に実証されている。

近藤教授は「FFは、疲労が起きるとすぐに反応するため、疲労に対し最初に働く回路だろう。正確な疲労の測定装置や、科学的な疲労回復法の開発につながる」と話す。(編集委員・中村通子)

「FF」だけだとなんの略かわかりません。Final Fantasyじゃないだろうし。でも、多分「Fatigue (疲労)」「Factor (因子)」なんだろーなーと考えて、文献検索してみました。上の研究は、まだ論文にはなっていないようですね。

血液でも FFは上昇するようですね。これが検査出来るようになったら、過労死のメカニズムの研究が進むでしょう。疲労を定量できるようになる可能性があり、疲労と作業効率の関係も証明されるかもしれません。

疲労を改善する薬も開発競争が起こるのかも知れませんが、疲労は人間の体を守るための警告なのだと考えれば、安易に使用しない方がよいのかもしれません。

個人的には、疲労とうつ病発症の関係、各種神経疾患 (筋萎縮性側索硬化症、重症筋無力症など) や精神疾患 (うつ病など) での易疲労性の原因、慢性疲労症候群の病態の解明などに役立つことを期待しています。

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離婚

By , 2008年9月5日 7:26 AM

離婚をしやすくする遺伝子が同定されたというニュースがありました。元になった論文は読んでいないのですけれど、興味深いですね。

遺伝子の個人差で離婚危機2倍=スウェーデン男性900人調査

9月2日20時25分配信 時事通信

草原などに生息するハタネズミ類で固定した夫婦関係(一夫一婦制)を好むかどうかを左右する遺伝子がヒトにもあり、男性ではこの遺伝子が特定のタイプの場合、そうでない場合に比べ、結婚より同居を選んでいたり、離婚や別離の危機を経験したりする確率が2倍高いことが分かった。スウェーデンのカロリンスカ研究所や米エール大などの研究チームが2日までに調査した。論文は米科学アカデミー紀要の電子版に掲載される。
この遺伝子「AVPR1A」は、脳神経で神経伝達物質のアルギニン・バソプレシン(AVP)を受け取るたんぱく質(受容体)を生み出す機能がある。ハタネズミ類ではAVPが多かったり、受容体がよく働くタイプだったりすると、社会性が高く、一夫一婦を好むようになることが実験で確認されており、ヒトでは自閉症の発症リスクに影響する可能性が指摘されてきた。
研究チームは、パートナーがいるスウェーデン人男性約900人を対象に、2本がペアになっている12番染色体にあるこの遺伝子の一部DNA塩基配列が特定のタイプかどうかを調査。その結果、2本とも特定タイプの男性が結婚ではなく同居している割合は32%、過去1年に離婚や別離の危機を経験した割合は34%と、2本ともそうでない場合の17%、15%の約2倍だった。

最初にネズミで調べて遺伝子を見つけた後、スウェーデン人で調べたようです。ネズミもスウェーデン人も、この遺伝子 (AVPR1A) から作られる蛋白の産生が多いと一夫一婦制を好むことが確認されたとしたら、日本人でも当てはまるのかもしれません。女性の場合この遺伝子は貞淑遺伝子として働くのでしょうか興味があるところです。

一方で、一夫多妻制を敷く国ではこの遺伝子はどう働くのでしょう。文化的な背景も関係するように思います。

研究が進んで、実際に結婚の前にこの遺伝子を調べさせて欲しいと言われたら嫌ですね。私は清廉潔白なので、粛々と受けますけれど、困る人は多い筈です (でも、私が調べろと言われたら、夫婦仲睦まじい「はりやこいしかわ」先生の検体と取り替えて提出する予定です)。

真面目な話、離婚は多因子的なので、この遺伝子 (AVPR1) 変異云々だけでは語れないでしょうけれども。

結婚についてでは「マーケティング・ブレイン-結婚相談と同窓会の効用-」というブログ記事が面白かったです。

結婚相談所って全国に 3800事業者もあるんですね。同ブログ記事から引用すると、「全国に結婚相談業・結婚情報サービス業は約 3800事業者があり、そのうち 7割が個人事業(年商 1億円以上の事業者は 5%)、推定登録者数は 30万人」のだとか。トラブルも多いようです。面識がない業者の人間をいきなり信用できないと思うし、その人が紹介した相手はもっと信用できないだろうし、ましてや結婚まで・・・っていうと相当怖いですね。それでも登録する人が 30万人いるのは、みんな出会いの場に困っているんでしょう。

(参考)
人生充実、元気でしゃべらない 結婚できるのはこんな女性

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不確実性

By , 2008年9月3日 7:21 AM

今週の東洋経済は、「『不確実性』の経済学入門」でした。経済学は、「取引を行う/行わない」、「どの程度の取引を行う」など、人の行動が根本にあるためか、心理学的側面が非常に強いように思います。

生物学における多くの現象は正規分布に従うのに対し、経済現象はベキ分布に従い、平均に意味を持たないというのは興味深いことです。経済の専門家の予想が多くの場合外れるのは、標準的なファイナンス理論が正規分布を前提に理論を構築していますが、現実世界で問題になるのは、こうした理論を外れた異常値なわけです。サブプライムローンも金融市場に大影響を与えましたが、これまでの理論では予想できない”異常”でしたものね。

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