当直制度
医師の当直 (宿直)は、ほとんどの施設で違法のまま運営されています。すなわち、夜間数回の巡回程度の勤務で睡眠が確保されていることでのみ労働基準監督署から宿直許可が下りているものの、実際には時間を問わない救急対応が主な仕事です。一方で、救急を受け入れられなくて叩かれるところを見ると、世間からは上記に定義される当直ではなく、一般勤務として見られているようです。法的には、当直で救急患者に対応することにはなっていないのですが、救急患者に対応するため交代勤務性が組める病院はほとんどありません。大学病院でもそうです。
このような実態に光が当てられようとしています。とはいっても、本当に正しく運営することになると、夜間に救急医療を行える病院は都内でもかなり減ることになるでしょうし、数人の医師で医療を支えている地域では不可能です。どこかで落としどころを見つけるにしても、患者からの医療機関へのアクセスは、さらに悪化する可能性があります。
難しい議論なのですが、舛添厚生労働大臣が意欲を示している旨があるブログに記されていました。パンドラの箱になるのではないかと言われています。下記サイトを紹介しておきます。
産科医療のこれから-勤務医の宿直についての議論 梅村聡議員 in 参議院厚生労働委員会(>▽<)!!!
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