タミフル耐性

By , 2009年7月4日 7:55 AM

 タミフル耐性のウイルス検出=新型インフルで国内初-厚労省

7月3日0時26分配信 時事通信

厚生労働省は2日、大阪府内に住む新型インフルエンザ患者から、抗インフルエンザ治療薬「タミフル」に耐性を示すウイルスを検出したと発表した。新型インフルエンザで耐性ウイルスが明らかとなったのは国内で初めてで、世界2例目。同省は「重篤度に直接影響を及ぼすものではない」としている。
同省や大阪府によると、耐性ウイルスが見つかったのは、5月29日に新型インフルエンザに感染していると診断され、現在は回復した患者。
府公衆衛生研究所でウイルスの遺伝子配列を調べたところ、6月18日にタミフル耐性を示す遺伝子の変異が確認された。

時間の問題ではありましたが、タミフル耐性の新型インフルエンザウイルスが国内で検出されました。リレンザの耐性ウイルスが発見される日も近いでしょう。

この冬の大流行は不可避でしょうが、感染者数が多くなりすぎると新型かどうかは検査できなくなるかもしれません。通常のインフルエンザと同様の対応をすれば良いという意見もありますが、致死率が上がっているとの意見もあり、もう少し情報が欲しいところです。致死率が上がったというのは、ウイルスが変異して毒性が強くなったのからでしょうか、それとも重篤化した症例しか検査しなくなったので見かけ上致死率が高く見えただけなのでしょうか?

30-50歳台を中心とした約 2%の症例が急速進行性に予後の悪い肺炎を合併しているという知見を聞くと、免疫がしっかりした若者にもタミフルを処方せざるを得ないのかなぁという気もするし、そうするとますますウイルスの耐性化に拍車がかかる気がしています。

Post to Twitter


Panorama Theme by Themocracy