2009年ドイツ旅行11
9月8日 (火)
楽しかった旅行も残り僅かだ。このホテルは 3泊目になるが、未だにシャワーのお湯の出し方がわからず、10分くらい試行錯誤を繰り返す。「脳を鍛えるホテル」とでも名づけようか。シャワーが終わるとすぐにチェックアウト。受付の女性の雰囲気が実に良い。
Continue reading '2009年ドイツ旅行11'»
HPVワクチン
昔、知り合いの方が子宮頚癌になり、子宮摘出をしました。女性にとって、子宮を摘出しなければならない悲しみは、筆舌に尽くしがたいと思います。ところが、この癌はある程度まで防げる癌になりつつあります。子宮頚癌は、HPV (ヒトパピローマウイルス) が関与しているとされており、このウイルスに対するワクチンが国内でも、承認されたのです。
HPVワクチンに関する情報は、岩田先生のブログに良く纏まっています。
青木先生のブログでも、過去に度々取り上げられています。
一般の方には、Bermuda先生のブログと、彼が書いた産経新聞の記事が良いかも知れません。
毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち-子宮頚癌ワクチン-
症例から学ぶ 戦略的 認知症診断
「症例から学ぶ 戦略的 認知症診断 (福井俊哉著、南山堂)」を読み終えました。
普段、Dementia (いわゆる「認知症」) 診療のエキスパートが、どのようなプロセスで診断しているのか、詳細にわかって面白かったです。
例えば問診一つでどのようなことを意識するのか、問診の際の患者の態度がどのように診療に役立つか (家族の方を向いて助けを求める「Head turning sign」や「考え無精」、「going-my-way」など)、Clock drawing testをどのように用いるか、改定長谷川式簡易知能評価スケール (HDS-R) の各項目から何を読み取るか・・・。
我々は、日常的に Dementiaの診療をしていますが、他人の診察風景を見ることが殆どないので、福井先生の診察風景が浮かんでくるような文章は、本当に勉強になりました。
神経内科医、精神科医には必読の本だと思います。
JRA-VAN
「JRA-VAN」というサイトに、渡辺明竜王のインタビューが載っています。渡辺竜王は競馬好きで、一口馬主になっているようです。自身のブログにも、時々愛馬のことが書いてあります。
-私の競馬はちょっと新しい-第8回 日本将棋連盟棋士 渡辺明さん
将棋指しのプライベートが少し見えて、楽しかったです。それにしても、ゲームをしていて競馬を始めることになったとは、現代っ子っぽいです。
百い巨塔
Bermuda先生のブログ「毒舌ドクターBermudaの三角形な気持ち-最近最も感動した出来事-」で知ったサイトの話です。
このサイトの「ライブラリ 2006-07」のフラッシュ・ムービーはなかなか面白いです。
産科医療の悲惨な状況こうした替え歌で表現するセンスには脱帽です。
新型インフルエンザ重症例
青木先生のブログの「感染症診療の原則-【IASR速報】 新型H1N1重症肺炎症例の詳細-」というエントリーで知ったのですが、聖路加病院から新型インフルエンザ重症肺炎例の臨床情報が症例報告されています。肺炎の画像も閲覧可能です。臨床医の方は一度覗いてみて下さい。
<速報>急速に呼吸障害が進行した小児のパンデミック(H1N1)2009による重症肺炎症例
帰省
9月 21日に実家に帰省しました。
本当は 9月 20日に帰省する予定でしたが、感染性胃腸炎のため38℃台の発熱があり、延期としました。幸い 9月 21日には熱も下がり、体調も回復していたので、無事帰省出来ました。
9月 22日は、土砂降りの中、大山乗馬センターで 1鞍乗馬。軽速歩 (けいはやし) の練習をしたのですが、これが散々。馬の上で立つときに、膝で鞍を挟む癖があることを指摘され、矯正しようとしたのが全然直らず。膝で鞍を挟むため、鐙が安定しないことは良くわかるんですがねぇ・・・。膝さえ気にしないと、リズムは取れるのですが・・・。今度、しゃんでりあの君に聞いてみよう。
乗馬でお世話になった馬は「ラルフ」という名前で、賢かったです。私が馬の上で立ったり座ったりすると、軽早足を勝手に始めてくれるんです。その練習だって学習しているんでしょうね。人間だって、もっと鈍感な人いますよ (^^;
大山から実家に高速道路で帰宅しようとしたら、渋滞が物凄かったので、一区間で降りて下道で帰りました。
その日の夜は、馬券オヤジ氏と池 Pと飲み会をしました。ホント、下らない話ばかりしていました。私が「最近のビールは大麦で作るけど、昔は小麦で作ることが多かったんだよ」と話すと、馬券オヤジ氏は「麻で出来たビールは?」とか、タイムリーな突っ込み。それでも、みんな独身だったので、婚活の話をしている時間が一番長かったように思います。麻雀を打ちながらだったので、「初婚=面前」「隠し子=裏ドラ」なんて自前の業界用語使いながらのトークでした。ま、内容を思い出せないくらい、どうでもいい話が多かったですね。池 Pは薬剤師なので、新薬の話とかもしていました。
今日は新幹線で東京に帰ろうと思ったのですが、座って読書したかったので、飛行機で戻ってきました。さっき家に着いたところです。
最近、本当にあちこち行きました。北海道、ドイツ、岡山・・・。また明日から日常生活が待っています。目の前には、土日の連直orz
2009年ドイツ旅行10
9月7日(月) ~その2~
そろそろ観光でもしようかと思って、ホーフガルテンの建物に隣接するレジデンツに入ってみたら滅茶苦茶広かった。中を普通に歩くだけで 1~2 kmはある。美術品などがたくさん並んでいて、これだけでお腹一杯になりそうだ。さっさと歩いて、おおよその雰囲気だけ味わって外に出た。
マクシミリアン通りを下り、イーザル川にぶつかると、川向こうにマクシミリアノイム (州議会) が見える。川を渡らずに右手に折れ、河水浴を楽しむ女性で目の保養をしつつ歩くと、ドイツ博物館がある。ここは圧巻だ。テーマ毎に展示物があるが、まずテーマが広い。テーマは例えば、船舶、飛行機、自動車、薬学、化学、音楽、天文学、時間・・・。多すぎて列挙しきれない。一つ一つも充実していて、例えば飛行機の展示だけで数十機。船舶も木を縒った昔の船から新しい船まで。薬学のコーナーではピルの展示やエイズに関する展示もあった。本当に何でもアリなのだ。何も見ずに一周するだけで2時間近くかかる、圧倒的な展示である。ここを訪れるときは、一日用意しても良いくらいだと思う。
夕食はホーフブロイハウスで。ここは1589年に王宮の敷地内にヴィッテルスバッハ王家の醸造所として造られたそうで、過去にはモーツァルトやエリーザベト、レーニンらも訪れたらしい。さらに、1920年に、ヒトラーがナチス党 NSDAPの結成集会を開いたのも、ここだったという (「地球の歩き方 ’09~’10」ダイヤモンド社)。雰囲気を楽しみながら、シュニッツェルとビールを注文。ビールは 1Lで、ピッチャーのようなジョッキが出てきてビックリ。ここのシュニッツェルは絶品だ。バンド演奏も楽しめた。一杯でかなり出来上がって店を出たが、一人でなければ、相手と上機嫌に遅くまで語り合ったことだろう。
近くにラーメン屋があったが、ラーメンは数日後日本で食べるとして、ヴァイセス・ブロイハウスへ。ここは Schneider Weisseという、小麦ビールで有名だ。小麦を使った分、パンのような香ばしさがある。味の複雑さだけをとると、普通のビールより上だと思う。ビール造りに小麦をやめて大麦を使うようになったのは、小麦はパン用とする考え方があったからと本で読んだことがある。今日2件目で、お腹がいっぱいだったので、ビール一杯しか飲めなかったのが残念だった。
いい加減酔っぱらったので、ホテルに戻ってさっさと寝ることにした。しかし、向かいの部屋から「キャー」という女性の悲鳴。助けに行かなければと思って、服を着て、ドアを開けた。しかし、続けて女性の甘い声。「もぅ、やだぁ~ (はーと)」と聞こえ、日本人カップルと判明。紛らわしい。
このホテルの壁がどれだけ薄いか多分理解していないのか、「キャー」「もぅ~、嫌だったらぁ~ (はーと)」はしばらく続いた。日本人女性も海外だと開放的な気分になるのかもしれないが、開放的になるのは、壁の厚いホテルにした方が良い。でないと、近くで悶々としてその声を聞く男性の睡眠を妨げることになるのだから。