音楽家の手
「音楽家の手 臨床ガイド (イアン・ウィンスパー、クリストファー B ウィン・ペリー編著、酒井直隆、根本孝一監訳、協同医書出版社)」という本を買いました。
音楽家と手の痛みなどについて詳しくまとめられています。ほとんどは整形外科疾患なのですが、本書で取り上げられている絞扼性神経障害やジストニアは神経内科医にとって身近な疾患です。この分野に興味を持った方には是非お勧めしたいと思います。
Hypermobility症候群の項では、Paganiniや Listが取り上げられていました。以前、Paganiniの手についての論文を集めたとき、私がPaganiniが Hypermobility症候群であるとする最初の提唱者ではないかと思ったのですが、すでに本書の著者らが触れていましたね。先を越されたのは少し残念でしたが、自分の意見が彼らと同じであることを嬉しく思いました。
ちなみに、訳者の酒井直隆先生は、「ピアニストの手 障害とピアノ奏法」という本も書かれており、本書と一緒に購入しました。