国試

By , 2010年3月30日 7:32 PM

3月29日は医師国家試験の合格発表でした。

 医師試験に7538人合格 合格率は89・2%

厚生労働省は29日、2月に実施した第104回医師国家試験の合格者7538人を発表した。受験者数は8447人で、合格率は前年を1・8ポイント下回る89・2%だった。

男女別の合格率は男性88・2%、女性91・3%で、データのある1991年以降、20回連続で女性が男性を上回った。女性の合格者は2499人で全体の33・2%。最高齢の合格者は63歳の男性だった。

大学別の合格率は、滋賀医科大99・0%が最高で、以下、順天堂大97・9%、東京医科歯科大97・5%と続いた。4大学は80%を下回った。

必修問題100問のうち6問は、試験終了後の点検で専門家から「必修問題とするのは妥当ではない」と指摘があり、正解した受験者は得点に加算する一方、不正解の受験者は採点対象にしない措置をとった。

発表は、個人情報保護のため氏名は非公表とし、受験地と受験番号のみを公表した。

2010/03/29 16:53 【共同通信】

偶然、大学時代の部活の後輩の卒業祝いで飲むことになっていたのですが、全員合格していて、悦びが重なりました。

最初の店は、久々の「Pauke」。以前来たときよりビールの種類が減っていたのに少しがっかりしましたが、料理は美味しかったです。料理は量的に多い店なので、4人くらいで行くといろんな種類が食べられて良いですね。

その後、赤坂の Bar 「ジパング」に移動。ワイン「Chateau Chasse-Spleen 2004 」とカクテルを少々飲みました。おいしいワインでしたが、店での値段とネットでの値段の違いにはちょっとびっくり。さすが高級店でした。でも、こういうオシャレな店で値段なんて野暮というものです。

みなさん楽しんでくれたようで、良かったです。改めて、卒業と国家試験合格、おめでとうございます。

話は変わりますが、国試の結果発表時期について岩田健太郎先生が苦言を呈しています。その通りだと思います。

楽園はこちら側-医師国家試験の合否発表日は遅すぎる-

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花粉症ワクチン

By , 2010年3月27日 7:49 AM

花粉症に悩まされる私としては朗報です。今は抗ヒスタミン薬を内服していますが、花粉が酷いと症状が出てしまうし、かといって抗ヒスタミン薬の量を増やすと眠くなってしまうという板挟み状態です。このワクチンが完成すれば悩みから解放されます。

花粉症根治薬、8年後にも実用化=鳥居薬品と共同研究開始-理研

理化学研究所と日本たばこ産業(JT)グループの「鳥居薬品」(東京)は25日、理研が開発したスギ花粉症ワクチンの実用化に向けた共同研究を開始すると発表した。研究成果を臨床応用に生かすための仕組みを整備し、2012年に臨床試験を始め、18年の実用化を目指す。
このワクチンは、アレルギー反応の原因となるスギ花粉の主要な抗原たんぱく質2種類に、抗体反応を抑える化合物を遺伝工学的手法で融合させたもの。マウスの実験では効果が確認されており、花粉症シーズン前に摂取すれば、症状を引き起こさない初の根治薬として期待されている。
実用化には治験や生産など製薬会社の協力が必要だが、市場がほぼ国内に限定されることや、予想される薬価が低いことなどから、提携先を見つけることが難しかった。(2010/03/25-18:53)

余談ですが、抗ヒスタミン薬の臨床試験はかなり過酷です。密室に人を入れて、上から花粉をばらまいて、実薬群とプラセボ群を比較するというもの。このワクチンの治験も同じようなことをするのでしょうか、それとも日常生活での症状で比較するのでしょうか。ちょっと気になります。

さて、このワクチンが実用化されれば、積極的に受けたいという方がたくさんいそうです。私もその一人。楽しみにしています。それにしても、2012年治験開始、2018年実用化が目標って、まだまだ先の話ですね。途中でボツになる薬も多いだけに、順調に製品化されて欲しいです。

(参考)
理化学研究所プレスリリース

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乗馬奮闘記

By , 2010年3月27日 7:34 AM

3月 19日に帰省しました。そして 3月 20日に馬券オヤジ氏と大山乗馬クラブへ。

2鞍乗馬しました。軽速足は大分安定してきたのですが、今回の問題点は鐙から足がすぐに外れてしまうこと。そんなに浅く足を乗せている訳ではありませんが、馬を動かそうとして合図を強く出す度に外れてしまいます。並足の合図なら歩きながら立て直せるのですが、軽速歩だとさすがに無理なので馬を止めなければいけません。馬にしてみれば、合図を出された直後に止められるという、理不尽状態。トレーナーの先生は足首を柔らかくするようにおっしゃるのですが、なかなか難しいです。それ以外が上達してきているだけに後一歩です。

それと、私の馬が急に止まったせいか、馬券オヤジ氏の落馬を誘ってしまったことは、謝罪しておかないといけません。

何度か通って大山乗馬クラブのトレーナーの方にも覚えて頂いたので、また次回帰省する際には乗馬をしにいきたいです。

乗馬の帰りには活ガニスーパーで松葉ガニを買って帰りました。

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ベトコンのカデンツァ番外編

By , 2010年3月20日 8:25 AM

前回の「ベトコンのカデンツァ」が好評だったので番外編。

ベートーヴェンの勝手解説全集に紹介されていましたが、著作権が切れた古い楽譜を無料で掲載しているサイトがあります。ベートーヴェンの作品は全て著作権がきれている筈なので、数多く収録されています。

Category:Beethoven, Ludwig van

さらにリンクをたどると、ヴァイオリン協奏曲の項もあります。

Violin Concerto, Op.61 (Beethoven, Ludwig van)

何とヴァイオリン協奏曲は全楽章、スコアとパート譜が載っています。しかも・・・カデンツァも載っているのです。ただし、著作権の関係か、新しいカデンツァは掲載されていません。しかし、現在ではなかなか手に入らなくなった昔の作曲家達(多くはヴァイオリンスト)によるものが掲載されています。作曲者達の名前を挙げれば、アウアー、プゾーニ、ヘルメスベルガー、フバイ、サン・サーンス、ヴュータン、ウィルヘルミなど錚々たるメンバー。昔、なにかのインタビューで「その日の気分でどのカデンツァを弾くか決めているよ」という超格好良いヴァイオリニストを見たことがありますが、上記のカデンツァをいくつか練習すれば、そんな台詞吐けるようになるかも。

さあ、普段とはちょっと違ったカデンツァをさらってみましょう!(上手に弾けるようになった方は是非聴かせてください)

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ベトコンのカデンツァ

By , 2010年3月17日 7:50 AM

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、略してベトコン?ヴァイオリン協奏曲の場合、メンデルスゾーンをメンコン、チャイコフスキーをチャイコンとは言いますが、ベトコンとはあまり言いませんね。語感の問題でしょうか。ショスタコーヴィチをショタ・・・もうやめましょう (^^;

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲のカデンツァが今回の話題です。カデンツァはソリストによる腕の見せ所で、特に指示がなければ自分で作曲して演奏することも可能です。

ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲には、ベートーヴェン自身が作曲したものがありませんので、何人もの作曲家が代わりに作曲しています。自分で作曲しない演奏家はこれらの中から好きなカデンツァを選んで演奏することができます(一方で、メンデルスゾーンやチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲は作曲者自身がカデンツァを書いています)。

有名どころではヨアヒム、クライスラーといったヴァイオリンの巨匠が作曲したもので、これらを演奏するのがポピュラーです。多く演奏されるだけあって、このコンチェルトに非常にマッチしており、音楽的です。技巧を誇示するという面でも嫌みがありません。ハイフェッツのものは、ハイフェッツによるこの曲の録音が有名であるが故に有名になりました。その他、私は名も知らぬ作曲家のカデンツァを旅行先の楽譜屋で購入したことがあります。

このヴァイオリン協奏曲は面白いことに、ピアノ協奏曲に編曲され、こちらにはベートーヴェン自身によるカデンツァが書かれています。最近は、これを元にしたカデンツァを弾くのも一種のブーム。確か、ギドン・クレーメルやクリスティアン・テツラフが録音したように記憶しています。

Youtubeでいくつかカデンツァを探してみました。以下紹介します (ただ、ベートーヴェンが作曲したピアノ版のカデンツァは残念ながら見つけることができませんでした)。

Continue reading 'ベトコンのカデンツァ'»

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ライプツィヒ・ゲヴァントハウス弦楽四重奏団

By , 2010年3月15日 12:12 AM

Gewandhaus-quartett Leipzig による「Beethoven Streichquartett Op. 59, “Rasmouwsky”」の CD (VICC-60619~20) を聴きました。1977年に坂戸文化会館で行われた録音です。

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス弦楽四重奏団は何度か団員が変わっていますが、1977年のこの録音では、ゲルハルト・ボッセ (Vn.1)、ギュンター・グラス(Vn.2)、ディートマル・ハルマン(Va)、ユルンヤコブ・ティム(Vc)といったメンバーです。一時、カール・ズスケなんかも所属していましたね。

実際に聴いてみると、味わいのある良い録音でした。人が四人集まった温かみを凄く感じることができました。一方、解釈ではっとさせられるところもあったりして。

先日、奇遇なことに、この第一ヴァイオリンのボッセさんと会うことができました (Wikipediaで経歴みると、凄い方ですね)。すると、彼は色々面白い話を教えてくださいました。

まず「一番好きな曲は?」と聞かれたので、私が「弦楽四重奏曲第15番第3楽章です」と答えると、ボッセさんは「それはねぇ、トーマス・マンの前で弾いたとき、『アンコール何が良い?』って聞いたら、彼が答えた曲だよ」と教えてくださいました。

つづけて、「面白い逸話があってね」とボッセさんは続けました。「ヨアヒムの最後の弟子がコンサートのある街に急いでいたんだけど、嵐で遅れることになってしまった。そこで電話したんだ。翌日のコンサートの曲目を伝えるためにね。彼が『Heiliger Dankgesang eines Genesenen an die Gottheit, in der lydischen Tonart. (リディア旋法による、病より癒えたる者の神への聖なる感謝の歌)』って言ったら、電話の音が悪かったようで、相手が聞き間違えてしまったの。コンサートの案内には『中国の歌、ユダヤ風に (ボッセさんが実際にドイツ語で発音してくださいました)』って載ってしまって (爆笑)」

彼の口からでる言葉に、生きた歴史に触れた心地がして、胸がいっぱいになりました。

あとで調べて知ったのですが、ヨアヒムもゲヴァントハウス室内管弦楽団に属していたことがあったのですね。こうした音楽家と触れ合えるなんて、音楽好き冥利に尽きます。

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Happy birthday variation

By , 2010年3月14日 11:59 PM

Wikipediaによると 3月14日はテレマン、ヨハン・シュトラウス、アインシュタインらの誕生日らしいです。。

そこで、ギドン・クレーメル演奏の Happy birthday variationsを紹介したいと思います。おなじみのメロディーがこんなにも魅惑的になります。

・Happy Birthday Variations

先日誕生日を迎えた「しゃんでりあの君」にもこの曲を送ります(って、私の曲じゃないけど)。

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勘違い

By , 2010年3月14日 9:28 PM

今日は昼間、酔っぱらって Twitterでいろいろ呟いていました (ちなみにユーザー名は migunosukeです)。

バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ・パルティータの話題になったとき、シャコンヌの88小節目が自筆譜では 3度低く書かれていることを私が指摘したのです。

そうすると、「tinouye」さんという方が、間違いを指摘してくださいました。

その部分の前のト音記号が3度下にかかれていて、「フレンチ記号」というのだそうです。その場合、普通のト音記号より3度高く演奏するのだと。音域が高くて楽譜が書きにくいときのテクニックらしいです。

いやー、「何でバッハの自筆譜と録音が違うのだろう??」とずっと思っていて、なおかつ勘違いしていたのが解決して良かったです。

Twitterって、デマが広まりやすい可能性が指摘されていますが、逆に知っている方に訂正して頂ける可能性がありますね。

教えて頂いた方、感謝感謝です。

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本当はやさしい臨床統計

By , 2010年3月14日 9:14 PM

「臨床医による臨床医のための 本当はやさしい臨床統計 一流論文に使われる統計手法はこれだ! (野村英樹/松倉知晴著、中山書店)」を読み終えました。

統計の教科書を読むのは初めてですが、内容が高度な割にすっきりとまとめていて、飽きずに読むことができました。

本書の長所は、各解析パターンで使われる頻度の多い統計手法を分類し、その後各々を説明していることです。

例えば、時系列を扱う論文を 「CLo(C)K論文」と命名します。これらは「Cox比例ハザードモデルにおける相対ハザードの算出」「Log-rank検定」「Kaplan-Meierの生存曲線」の頭文字を取ったもので、丁度「時計」の意味になるようになっています。また、表を扱う論文は「Table FCx」論文と命名され、「Fisherの直接確率検定」「Cochran-Mantel-Haenszel検定」「x^2検定」の頭文字です。

このように何を解釈したい時にどの統計を用いる明らかにした後、個々の統計手法の原理を説明します。

本書の最終章は医療ツールとしての統計の扱い方です。例えば、プラバスタチンでの心血管イベント抑制を示した WOSCOPでは、相対リスクが 31%減少したと宣伝されます。相対リスク減少率を言い換えれば、内服していなくてイベントを起した人のうち、内服していればイベントを起こさずに済んだと思われる人の割合です。31%と言われれば滅茶苦茶効くように思えますが、ここにトリックがあります。そこで別の指標で評価してみると、何人がプラバスタチンを飲んだら 1人イベントを起こさずに済むかという治療必要数 (number needed to treat; NNT) は 162人なのです。つまり、せっせと内服しても (観察期間内に) 心血管イベント抑制の恩恵に蒙れるのは、162人に 1人いう結果なのです。売るために、どちらの数字を宣伝したくなりますか?プラバスタチンが良い薬か悪い薬かとは別で、提示された数字を鵜呑みにしてはいけないというのが勉強になるところです( もちろんNNTですら万能の指標ではありません)。

統計の本は初めてだったので、目から鱗なことも多く、勉強になりました。今まで論文を読んでいても、「有名雑誌なのだから、統計方法で嘘をつくことはしないだろう」と思って統計方法の所はとばして読んでいましたが、次からはきちんと目を通してみたいと思いました。

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レッドディーヴァ

By , 2010年3月10日 8:42 PM

やっと名前が決まりました。

東京サラブレッドクラブで一口馬主になっていましたが、ようやく馬の名前が決まったと連絡が来ました。

私が購入した馬の名前は「レッドディーヴァ」。ディーヴァとは「歌姫」を意味するそうです。レッドは冠名なので、このサラブレッドクラブのどの馬にも与えられます(例外はあるようです)。

名前は一口馬主の所有者から公募されていました。私は「レッドヌクレウス」などという趣味の悪い名前をつけましたが、却下されたようです(「レッドヌクレウス=赤核」:脳の部位の一つです)。

これからは「レッドディーヴァ」を応援していきます!この時期になってもまだ満口にならないので、あまり足は速くないかもしれませんが (^^;

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