スーパーマリオ
小学生の頃流行ったスーパーマリオブラザーズ。ファミリーコンピューターを持っていなかった私も、同級生の家で楽しんだものでした。同世代でやったことのない人は恐らくいないんじゃないでしょうか?
この演奏家、スーパーマリオブラザーズの音楽に合わせて演奏するなどユニークな活動をしているようです。
小学生の頃流行ったスーパーマリオブラザーズ。ファミリーコンピューターを持っていなかった私も、同級生の家で楽しんだものでした。同世代でやったことのない人は恐らくいないんじゃないでしょうか?
この演奏家、スーパーマリオブラザーズの音楽に合わせて演奏するなどユニークな活動をしているようです。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は「メンコン」と略されるし、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲だと「チャイコン」と略されます。
どこまで略して良いか議論があるところなのですが、Wikipediaに俗称を纏めたサイトを見つけました。
いや、もう凄い俗称がたくさんですね。一例を挙げます。
・運力 (うんりき), 運チ (うんち) – 歌劇「運命の力」序曲(ヴェルディ)
・散髪屋 – 歌劇「セビリアの理髪師」序曲 (ロッシーニ)
・虎刈り – トゥランガリーラ交響曲(メシアン)
・バタフライ – 蝶々夫人(プッチーニ)
・ひげじょ – 悲劇的序曲(ブラームス)
・ウラエロ – 「ウラニア」レーベルから発売された、フルトヴェングラー指揮のベートーヴェン交響曲第 3番「エロイカ」のレコード
虎刈りなんて、誰が考えたんでしょうね。思わず笑ってしまいました。
methyl先生から教えて頂いた情報です。
中学生の書いた医学論文が、British Medical Journal (BMJ) に載りました。アイスクリーム頭痛についての論文です。
論文のタイトルは、Ice cream evoked headaches (ICE-H) study: randomised trial of accelerated versus cautious ice cream eating regimenで、2002年 12月 21日の BMJに掲載されています。著者の Maya Kaczorowskiは、Dalewood Middle School, Hamilton, ON, Canadaの grade 8 studentです。Grade 8 studentといえば、13歳くらいになるのでしょうか。共著者は Janusz Kaczorowskiとなっており、恐らく親子で書いた論文なのでしょうね。Janusz Kaczorowskiは McMaster大学の Family medicine科の助教授のようです。
アイスクリーム頭痛について簡単におさらい。頭痛の診断は、「国際頭痛分類第2版」に基づいて行われますが、「冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛」がこれにあたります。間中先生のサイト「頭痛大学」にも掲載されており、同サイトより診断基準を紹介しております。
寒冷刺激による頭痛
●13.11 寒冷刺激による頭痛
解説:極寒の気候または冷水中への飛び込みなど、低温環境に無防備で頭部がさらされると頭全体の頭痛が生じる。
13.11.1 外的寒冷刺激による頭痛
診断基準:
A. 頭部全体または非拍動性(あるいはその両方)の頭痛であり、CおよびDを満たす
B. 頭部への外因性寒冷刺激が存在する
C. 頭痛は寒冷刺激中に出現する
D. 頭痛は寒冷刺激除去後に消失する
13.11.2 冷たいものの摂取または冷気吸息による頭痛
以前に使用された用語:アイスクリーム頭痛(ice-cream headache)
解説:感受性の高い人では、冷たい物質(固体、液体または気体)が口蓋または咽頭後壁あるいはその両方を通過すると、
短時間の痛み(激烈な場合もある)が誘発される。
診断基準:
A. 非拍動性の急性前頭部痛(注1)があり、CおよびDを満たす
B. 冷たい食物または飲み物の摂取、あるいは冷気の吸息による口蓋または咽頭後壁あるいはその両方への寒冷刺激がある
C. 頭痛は寒冷刺激後に限り、直ちに出現する
D. 頭痛は寒冷刺激除去後、5分以内に消失する
注:1.片頭痛患者の場合は、通常片頭痛の起こる部位に生じやすい。
Kaczorowskiが書いた実際の論文を読んでみました。
まず、サンプルサイズを決めるのにパワー計算をして、各群71名が必要とわかりました。口頭で説明して、担任の許可を得た後、ハミルトン中学の6つのクラスから145人の協力者を集めました。
145人は 2群に分けられ、緑ドットの質問票を貰った群は、100 mlのアイスクリームを 30秒以上かけて食べました。赤ドットの質問票を貰った群は、100 mlのアイスクリームを 5秒以内に食べました。
急いで食べた群では 27%にアイスクリーム頭痛を発症し、注意深く食べた群では 13%でした。アイスクリーム頭痛を生じた者のうち、59%は 10 秒以内に治まりました。アイスクリーム頭痛の生涯有病率は 79%でした。
論文の最後に利害関係の申告をしているのですが、その文章が素晴らしい。思わずほほえんでしまいました。
「財政的支援:この研究は、母と父の限りない補助 (グラント) により支えられています」なのだそうです。原文は下記。
Footnotes
Funding: This work was supported by an unrestricted grant from mum and dad.
Competing interests: None declared.
グリーグから始まった北欧音楽家シリーズ。グリーグ(6月18日)、シベリウス(6月19日)、スヴェンセン(6月21日)、ニールセン(6月22日)と紹介してきました。
そういえば5月4日にパッサカリアを紹介しましたのでハルヴォルセン(5月4日)も加えないといけませんね。
最後を締めくくるのはシンディング。グリーグの後継者と言われていたそうです。ヴァイオリンの曲では、ヴァイオリンと管弦楽のための組曲イ短調op.10『古い様式で』が有名です。非常に技巧的な曲で、特に第一楽章の速いパッセージは聴いていてドキドキしますね。
パールマンはこの曲を得意にしています。「自薦 ベスト・パフォーマンス」というCDにも収録していたくらいです。
・Perlman plays Sinding
グリーグ、シベリウス、スヴェンセンと北欧の作曲家を紹介してきて、今回はカール・ニールセン。
カール・ニールセンはデンマークを代表する作曲家です。父親はペンキ職人で、家庭はかなり貧しかったと言われています。ニールセンは12人兄弟で、父親からヴァイオリンの手ほどきを受けました。
デンマークでは、ドイツから招聘した音楽家達により宮廷音楽は盛んであったそうですが、最も大きな影響を及ぼしたのはニルス・ゲーゼでした。ゲーゼはライプツィヒに留学し、メンデルスゾーンに後継者として認められ、コペンハーゲンに戻ってきました。ニールセンはそのゲーゼの弟子にあたります (「音楽現代」2004年4月号より)。
非常に半音階的な独特な音階で曲が出来ているので聴き手を選ぶかもしれません。ただ、この音階には意味があり、デンマークの民族音楽などに見られる音階なのだと研究者から聞いたことがあります。しかし、演奏しにくいことこの上なく、口の悪いヴァイオリニストは、「ニールセンがヴァイオリニストとはして大成せず、オーケストラの第二ヴァイオリンを弾かされていたので、ヴァイオリニストへの腹いせに弾きにくく書いているんだ」と言うそうです (^^;
この「前奏曲とプレスト」も、協奏曲と共通する音階で書かれているように感じます。この音階、慣れてくると、たまらなくなってきますね。
・Carl Nielsen “Preludio e presto” for solo violin, “Preludio”
・Carl Nielsen “Preludio e presto” for solo violin, “Presto”
6月21日に韓国人の同僚医師ペ・サンジュン先生(仮名)とザウルスに飲みに行ってきました。
ワールドカップの放送を見ながら世界中のビールが飲める素晴らしいスポットなのですが、客はガラガラ。貸し切り状態に近くてもったいないと思いました。
最近私が立て続けに通って常連っぽくなっていたためか、裏メニューのビールを出してくれました。なんとノルウェーのビール。なかなか味わいのあるビールでした。ノルウェーは税率が高く、福祉を充実させている国という印象がありますが、酒など贅沢品に対する税は滅茶苦茶高く、ビールはあまり売れないのだそうです。ノルウェーには住めないなぁ・・・。
男同士サシでの飲み会が殺伐としていたせいか、途中でペ先生が知人の女性を呼びました。誰?この可愛い人・・・と思ってたら、やたら私のことに詳しくてびっくりしました。
聞くと、われわれと同じ職場で働いているナースらしい。雰囲気が変わるとわからないものです。
聞くところによると、ペ先生はナース達と仲良くなり、ナース控え室でワールドカップを見せて貰えるほどの人間関係を構築しているらしいです。手の早さにびっくりです。
彼は過去にニューヨークで「付き合ってくれるまで地下鉄の線路に寝ているから!」と情熱的な(迷惑な?)告白をしたことがあり、困った女性が仕方なく付き合うことを了解したというエピソードを教えてくれました。なかなか勉強させられるなぁ・・・(ある意味脅迫?)。
さて、今日から6日中5日大学夜勤。残る1日が日勤という殺人的スケジュールです。ペ先生の情熱を見習って(?)、乗り切ります。
グリーグ、シベリウスと北欧の作曲家を紹介してきて、今回はスヴェンセン。スヴェンセンはスウェーデン統治下のノルウェーに生まれ、ほとんどデンマークで過ごしました。スヴェンセンの曲を聴く機会はなかなかないのですが、聴いてみると素晴らしい作品がたくさんあります。
「ヴァイオリンと管弦楽のためのロマンス」は甘美なメロディーが徐々に燃え上がっていき、ベートーヴェンとはまた違った「ロマンス」を見せてくれます。
・Judy Schomper plays ‘Romance’ Johan Svendsen
また、Youtubeで初めて知った弦楽四重奏はとても聴きやすい、良い曲なので是非聴いてみてください。いつか演奏してみたいものです。
6月 19日に郡山で秘密の会合がありました。ワールドカップにちなんだサッカー賭博・・・嘘です。
結婚して酒を飲ませてもらえない哀れな男達を慰める会・・・それも嘘です。
私が運営しているメーリングリストで誘ってみたら、奇跡的に全員集まれたという、神内戦隊ゴレンジャー(一人は呼吸器内科医)。みんな、かつて同じ病院で働いていた仲間達です。ただ、時期はそれぞれずれているので初対面になる人もいました。
泉屋に寄って、「会津娘」「五凛」を買い、「日高見 (愛山)」「雪漫々」を実家に宅配便で送ってから参加。泉屋さんは地酒の揃う、お薦めの名店です。
談合で使われた料亭はくぼた屋の個室。土曜日なので混むと思って電話で予約していたのですが、ワールドカップの日本対オランダ戦当日ということで、空いていました。この焼肉屋さん、肉が美味しいですし、日本酒も充実しています。飲んだ日本酒は「呼友」「清泉」「国権」など。
話題は病院の現状、末梢神経障害で診断の難しかった症例、磁気刺激の話題、Parkinと PINK1の話、あやまん Japan・・・内容は学会と変わりませんね。質疑応答で、chunchukurin先生、はりやこいしかわ先生、skado先生の夫婦生活について突っ込みましたが、誰も口を割りませんでした。残念。
教育講演は、chunchukurin先生から、女性は結婚すると 3年目と出産後に変わるという内容で、教訓的でした。なにしろ、急に恐くなるらしいのです。何故恐くなるかの研究は行き詰まっており、おそらく未知のウイルスが関与しているかもしれないとも言われています。ここだけの話ですが、世の中の半数を占めるといわれる「女性」という秘密結社により、色々と妨害を受け、グラントも削られているのが、研究の進まない理由であるそうです。
あとは cellの論文読んでいてわからないところを chunchukurin先生に教えて頂きましたが、焼肉食べながら cellの論文読んでいる人、他に見たことないですね (^^;
持っていたノート PCをネットにつなぐと、海外のサイトで日本対オランダの試合をストリーミング中継していたので、それを見て盛り上がりました。私の iPhoneの「ブブゼラ」アプリも大活躍でした (^^)
サッカーよろしく健闘をたたえ、chunchukurin先生とユニフォーム交換ならぬ日本酒の交換をしました。私が「大雪渓」を渡すと、彼が「飛露喜」「奈倉山 かほり」「獺祭」くれました。たくさん頂きすぎてしまいましたので、今度 chunchukurin先生が東京に来るときには接待させて頂こうかと思います。そうだな・・・金と女でも握らせるか・・・ (嘘)
帰りの新幹線は、がらがらの貸し切り状態で、はりやこいしかわ先生、methyl先生と 3人で「田酒」を飲んでいたら、郡山~大宮の間に 4合瓶が 1本空きました。ワインを買いたして、更に飲んでいた酔っぱらい達。
自宅近くのコンビニでカップラーメン買って帰ったのに、家に着くまでに紛失するというくらい、酔っぱらいました。あ~、楽しかった!
6月 18日に、グリーグについて紹介しました。今回は北欧の作曲家第 2弾です。シベリウスを紹介します。シベリウスは北欧の作曲家の中で一番有名かもしれません。私の興味によりヴァイオリン曲のみ触れます。
シベリウスはフィンランド出身です。父親は外科医であり、1868年にコレラで死亡しました。また、シベリウス自身 1908年に喉頭癌の疑いで手術を繰り返し、禁酒禁煙を言い渡されていたそうです (「音楽現代」2004年4月号より)。最終的に彼は脳出血で亡くなりました。
まず紹介する曲は、1903年に作曲されたヴァイオリン協奏曲。シベリウスの作品では、どちらかといえば交響詩フィンランディアの方が有名かもしれませんが、ヴァイオリン弾きにとっては、こちらの方が親しみがあります。シベリウスのヴァイオリンコンチェルトなので、シベコンと略します。初版は不人気で、シベリウスはブラームスのヴァイオリン協奏曲に感銘を受け改訂しました。改訂版の初演は何とリヒャルト・シュトラウスだったそうです。
演奏はヴェンゲーロフやツィンマーマンの演奏が個人的に好きですが、Christian Ferrasを紹介しておきます。フェラスは最後自殺した悲劇のヴァイオリニストでもあります。彼はカラヤンとの録音を繰り返したことが有名ですが、この録音の指揮者はズビン・メータですね。この動画ではメータは凄く若く見えます。ちなみにメータは医学を志していたことがあるそうで、親近感を持ちました。(Ferrasは「ヴァイオリニスト33 名演奏を聴く (渡辺和彦著、河出書房新社)」によると正しくはフェラと発音するそうですが、日本での慣習に則りフェラスとしておきます)
・Christian Ferras plays Sibelius Violin Concerto: 1st mov.
・Christian Ferras plays Sibelius Violin Concerto: 2nd mov.
・Christian Ferras plays Sibelius Violin Concerto: 3rd mov.
演奏される機会は少ないですが、シベリウスは弦楽四重奏曲も作曲しています。1908年から1909年にかけて作曲された「親愛なる声」という弦楽四重奏曲は、シベリウスが喉頭癌を疑われ、健康不安を抱えていた時期に一致します。彼の悩みをついつい曲に重ねて聴いてしまいます。非常に内向的な曲と思います。
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