8月 28日に第 1回 ALSフォーラムに行ってきました。14時~19時までみっちり ALSの話。でも興味深い演題の目白押しで全然長さを感じさせませんでした。どうやら筋萎縮性側索硬化症 (ALS) のみを扱ったこうしたフォーラムってこれが初めてらしいですね。ただ、同じ日に別の場所で「J-CAN 2010 What Amyloid tells us?」が開かれていたのは残念でした。体が二つあれば良かったのですが・・・。
備忘録的に簡単に聞いた内容を纏めてみました。聞き間違いがあるかもしれませんので、論文などでチェックしておくことをお薦めします。
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一口馬募集の時期。例の如く 東京サラブレッドクラブに出資しました。
・プラウドビューティー 2009 (父:ディープインパクト) 1口
・インディボールド 2009 (父:リンカーン) 1口
無事に育ってくれることを祈ります。
昨年出資した アーティストチョイス 2008 (その後 レッドディーヴァと命名) は脚もとが弱く、まだ軽いトレーニングのみのようです。冬くらいになるかも知れませんが、デビューを楽しみにしています。
「人体の語るもの (小林隆、榊原什、古畑種基著、学生社版)」を読み終えました。科学随筆文庫の中の一冊です。
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「臨床医が語る 認知症の脳科学 (岩田誠著, 日本評論社)」を読み終えました。
脳科学というのはエセがはびこる分野ですが、この本は真っ当な本です。神経内科、特に高次脳機能の大御所が、記者にわかりやすく語ったものを纏めていますので、一般の方が十分楽しむことができます。
本書が他の本と違うのは、認知症の方の症状が何によって出ているのかを理解しようとし、それによって対処法を考えていることです。認知症の方と接したとき「何でそんなことをするの?」と思うことも多いのですが、これまでその答えを示した本は少なかったように思います。理解しようとするプロセスには科学的な方法が用いられますし、そうした理解から応用の利く対処法が示されます。また、著者の深い臨床経験に根ざしていて、具体例も出てきますので、難しい話でもイメージが湧きやすくなっています。
医師にとってもハッと思わされるところがあります。最近では患者さんの病気を点数化して診断基準を満たしたとか、治療効果がどうだったとか考えるのが一般的です。一見科学的に見えるし、医療過誤を問われにくいとも言えます。しかし個々の場合にケース・バイ・ケースで対応しようとする考え方が希薄になっていると言えます。臨床とは個々の患者さんを相手にするものであることを本書は思い出させてくれます。
こうした意味で、医療関係者にも非医療関係者にも是非勧めたい本です。認知症の方を介護している人は絶対読んでおいた方が良いと思います。
(追記) ちなみに、私はこの本を自分が主治医であった認知症の患者さんに教えて貰いました。患者さんはこの本に出会って随分救われたそうです。
らばQのだまし絵の記事を読んで、自分が純粋な心を失ったことを知りました。みなさんはどう見えますか?
らばQ-年齢によって見えるものが変わる「だまし絵」-
「タンパク質がわかる (竹縄忠臣編、羊土社)」を読み終えました。
この手の本はこれまで何冊か読んできましたが、この本は特にわかりやすかったです。結構基本的なことから書いてありますが、最低限必要な知識がないと理解できない部分もあるので、何か入門者向けの簡単な本を一冊読んでから読むと良いと思います。比較的薄い本なので読みやすいと思います。
最終章の「蛍光タンパク質が面白い理由」は、GFP (green fluorescent protein) など蛍光タンパク質の話。この分野では下村脩氏が 2008年にノーベル賞を取りましたが、2003年に書かれたこの本でも下村氏のことはしっかり載っていて「おおぉ」と思いました。出来れば賞を取ってから知るのではなく、賞を取る前から研究の内容を見て研究者を評価できるようになりたいものです。そのためには色々勉強していかないといけませんね。
「輸血の歴史 -人類と血液のかかわり- (河瀬正晴著、北欧社)」を読み終えました。本書は年表形式で書かれており、5章に分かれています。重要と思うところを纏めてみました。
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「開運!なんでも鑑定団」の鑑定に、日本将棋連盟が異議を申し立てています。「鑑定ミス」という言葉まで登場し、かなりお怒りの様子です。詳しくは日本将棋連盟のサイトを御覧ください。
日本将棋連盟-テレビ東京の放映についての見解-