親愛なるメルツェル
以前、「使い回し」と題して、同じ旋律がいくつか別の曲で見られることを書きました。このブログでは、ベートーヴェンに関してのみで、「空耳?」、「お気に入りの主題」、「使い回しにまつわる独断と偏見に満ちた感想」、「主題の再登場」の4つのエントリーがあります。
また新たに発見です。
ベートーヴェンの歌曲の CDを聴いているときに、突然聞き覚えのある旋律が・・・。
・Joke Canon – ‘Ta ta ta, lieber Mälzel’ WoO 162 (canon a4)
何と交響曲第8番2楽章の主題と同じでした。
Wikipedia-交響曲第8番 (ベートーヴェン)-
第2楽章 Allegretto scherzando 2/4拍子 変ロ長調
展開部を欠くソナタ形式。この交響曲では緩徐楽章を欠いており、第二楽章を実質的なスケルツォとする解釈もある。展開部を欠いたソナタ形式で、メトロノームの考案者メルツェルに贈った『親愛なるメルツェル』というカノンの旋律を使って作曲している。
「親愛なるメルツェル」というカノンを知って交響曲を聴くと、また味わいが違うというものです。ちなみに、「親愛なるメルツェル」は 1812年、「交響曲第 8番」は 1814年に作曲されています。