NYフィル・イン・平壌
「NYフィル・イン・平壌」の Blu-ray discを見ました。ロリン・マゼール率いるニューヨーク・フィルが平壌で行った公演を録音したもので、付録のドキュメンタリー (1時間) が素晴らしかったです。
ドキュメンタリーは、北朝鮮の窮状をありのままに伝えています。燃料がなくて、街は真っ暗で、車も走っていないのですが、マゼール達を迎えたホテルには明かりが煌々と灯り、国を挙げて虚勢を張っているように見えました。
映像の中で、北朝鮮の人たちは表情が硬く、建前論でしか発言しませんが、演奏会が終わった後は雰囲気が一変し、見たこともない笑顔で振る舞っていました。気持ちが伝わるというのは、こういうことなんだなと思いました。音楽はやはり特別の力を持った、共通の言語なのですね。