5月20~22日、秋田県角館市で行われた第4回上肢の機能回復セミナーに行ってきました。参加者は見た感じ 30人くらいでしたが、Duke大学 Goldstein教授や、岡山大学神経内科阿部康二教授、鹿児島大学リハビリ科川平和美教授、東海大学篠原幸人名誉教授、和歌山県立医科大学板倉徹学長など錚々たるメンバーの講演を聴くことができました。特に Goldseinは日本の学会では呼べないくらいの人物で、彼が角館まで来るということは、主催者の人脈はもの凄いですね。
個人的には、国立精神神経センターの坂本崇先生のボツリヌスの話 (①音楽家を含めたジストニアに対するジストニアの有効性、②Botoxは拡散しやすく対側まで広がることがあるので、拡散しにくいボツリヌス製剤を開発中である。基礎実験データも含めて説明、③高価な薬なので世界中で類似品が販売されているが、中にはいかがわしい商品も多い、④2010年12月、四肢に対する Botoxが保険適応となったが、下肢は認可された量では効果が十分に得られないことがある)、篠原幸人名誉教授の CSPS2の話 (男性ではシロスタゾールの脳卒中予防効果が高い上に出血性イベントも少ないが、女性ではアスピリンの脳卒中予防効果が優れるかもしれない)、板倉徹学長の定位脳手術の話 (Stereotactic thalamotomy=振戦、GPiDBS= tremor, rigidity, akinesia, dyskinesia, Cell transport=akinesiaに対する効果) が面白かったです。
5月21日は足を伸ばして当直に出掛け、22日の昼頃帰宅しました。帰り道、はりやこいしかわ先生と盛岡のぴょんぴょん舎で焼肉とビール、まっこりを満喫し、盛岡からは話題の新幹線「はやぶさ」に乗ってワインを満喫しました (金銭的事情によりグランシートは回避)。家に帰る頃にはベロベロでした (^^;
非常に楽しい会でしたので、来年も楽しみにしています。関係者の方、お疲れ様でした。