認知症発作
こんなニュースが最近流れました。
認知症発作で死亡事故 男性と同乗者を書類送検 京都府警
2011年9月16日(金)15:13
京都市で2月、1人が死亡、12人が負傷した多重衝突事故で、京都府警は16日、認知症で意識を失ったまま車を運転したとして自動車運転過失致死傷容疑で京都市中京区の無職男性(61)を、持病を知りながら運転を止めなかったとして重過失致死傷容疑で、同乗の派遣社員の兄(68)と妻(63)の計3人を、それぞれ書類送検した。
府警によると、認知症の患者が引き起こした交通事故で、同乗者も含めて立件されるのは珍しい。
男性の書類送検容疑は2月27日正午ごろ、京都市北区の市道で乗用車を運転中、認知症の発作で意識を失い、信号で停車中の車やミニバイクに衝突。ミニバイクを運転していた大学生=当時(20)=を死亡させ、男女12人に軽傷を負わせたとしている。
(魚拓)
認知症発作という医学用語はありませんし、認知症は通常慢性 (一部亜急性) に進行し、意識障害を伴わないのが原則です。認知症が発作として起こることは絶対にありません。
このニュースの限られた情報から推測すると、元々アルツハイマー病か何かの認知症があり、たまたま意識消失を来して事故を起こしたものと思われます。意識消失の原因としては、神経調節性失神、てんかん、徐脈性不整脈などの可能性が考えられます。
新聞記事で医療関係のニュースのチェックはかなり甘く、でたらめな記事を時々目にします。前から繰り返し言っているのですが、もし事実を追及する意志があるのなら、何故専門家のチェックを受けないのでしょう?素人の思いこみを事実のように報道するのは、危険なことだと思います。