帰省
これから帰省します。GWの予定は下記の通りです。
4月30日 帰省
5月1日 大山乗馬センターで乗馬、境港で海の幸を購入、夜はそれらで地酒を堪能
5月2日 親友♂と四国旅行。うどん県でうどんを食べて、松山泊
5月3日 高知までドライブ
5月4日 帰京
5月5日 秋田で当直
これから帰省します。GWの予定は下記の通りです。
4月30日 帰省
5月1日 大山乗馬センターで乗馬、境港で海の幸を購入、夜はそれらで地酒を堪能
5月2日 親友♂と四国旅行。うどん県でうどんを食べて、松山泊
5月3日 高知までドライブ
5月4日 帰京
5月5日 秋田で当直
DNAや RNAの話だけでお腹いっぱいなのに、XNAっていうのが出てきたらしいですね。
DNAや RNAの五炭糖 (デオキシリボースや リボースの部分) を人工物質に置き換えたのが XNAで、塩基部分を人工物質に置き換えたのが 人工 DNAなのだそうです。DNAからXNAを、或いは XNAから DNAを合成出来る酵素があり、DNA-XNA二重鎖も可能らしい・・・というのはなにやら恐ろしい気もします。研究が進めば話題に取り上げられることが多くなるネタかもしれませんね。
Neurology という blogで紹介されていた「脳の歴史」を読み終えました。
古典的な研究、最先端の技法が豊富な写真で紹介されており、眺めて楽しい本でした。解説の文章もコンパクトで非常に読みやすかったです。脳研究の基礎知識がなくても読むことの出来るお勧めの本です。
前期の NHK杯は羽生二冠の優勝で幕を下ろしました。
決勝戦の模様はラジオ放送もされ、その様子がネットにアップされています。ネットでは将棋盤を動かしながら観戦できるので便利です。ラジオ放送の解説陣は、米長会長、谷川九段、そしてハッシーと豪華です。すばらしい名局だったので、将棋ファンの方は是非見られることをオススメします。
少し古いニュースになってしまいましたが・・・。
バイオリン名器の音色、現代モノと大差なし?ストラディバリウスなどより現代のバイオリンが高評価
何億円もすることで有名なバイオリンの名器「ストラディバリウス」や「ガルネリ」は、現代のバイオリンと大差ないとする意外な実験結果を仏パリ大学の研究者らが3日、米科学アカデミー紀要で発表した。
研究チームは、2010年、米インディアナ州で開かれた国際コンテストに集まった21人のバイオリニストに協力してもらい、楽器がよく見えないよう眼鏡をかけたうえで、18世紀に作られたストラディバリウスや、現代の最高級バイオリンなど計6丁を演奏してもらった。どれが一番いい音か尋ねたところ、安い現代のバイオリンの方が評価が高く、ストラディバリウスなどはむしろ評価が低かった。
研究チームは「今後は、演奏者が楽器をどう評価しているかの研究に集中した方が得策」と、名器の歴史や値段が影響している可能性を指摘している。
論文の abstractを提示します。
Player preferences among new and old violins.
Most violinists believe that instruments by Stradivari and Guarneri “del Gesu” are tonally superior to other violins—and to new violins in particular. Many mechanical and acoustical factors have been proposed to account for this superiority; however, the fundamental premise of tonal superiority has not yet been properly investigated. Player’s judgments about a Stradivari’s sound may be biased by the violin’s extraordinary monetary value and historical importance, but no studies designed to preclude such biasing factors have yet been published. We asked 21 experienced violinists to compare violins by Stradivari and Guarneri del Gesu with high-quality new instruments. The resulting preferences were based on the violinists’ individual experiences of playing the instruments under double-blind conditions in a room with relatively dry acoustics. We found that (i) the most-preferred violin was new; (ii) the least-preferred was by Stradivari; (iii) there was scant correlation between an instrument’s age and monetary value and its perceived quality; and (iv) most players seemed unable to tell whether their most-preferred instrument was new or old. These results present a striking challenge to conventional wisdom. Differences in taste among individual players, along with differences in playing qualities among individual instruments, appear more important than any general differences between new and old violins. Rather than searching for the “secret” of Stradivari, future research might best focused on how violinists evaluate instruments, on which specific playing qualities are most important to them, and on how these qualities relate to measurable attributes of the instruments, whether old or new.
この研究は、大きな波紋を呼びました。俗に「オールド」と呼ばれる楽器に、客観的な評価が行われるのは素晴らしいことだと思います。しかし、場末のヴァイオリン弾きから言わせて貰えば、この研究にはいくつかの疑問点が存在します。論文の内容を紹介し、最後に感じたことを書きたいと思います。
Continue reading 'Player preferences among new and old violins.'»
バッハ・コレギウム・ジャパンが演奏する「J.S. バッハ:カンタータ集」を購入して聴きました。
聴いてみた感想は、良く言えば「落ち着いた演奏」、悪く言えば「ドキドキ感があまりない」といったものですが、この辺は好みでしょうね。カンタータなのでこう演奏されるべきものかもしれません。
この CDは震災義援プロジェクト作品で、印税収入が義援金として寄付されます。音楽を聴いて寄付まで出来る、一石二鳥の CDです (^^)
先日、救急当直中にてんかん発作の患者さんが搬送されてきました。検査をすると、代謝性アルカローシス+低カリウム血症が見つかりました (てんかん発作との因果関係は不明です)。内服薬を確認すると、「甘麦大棗湯
個人的には、このほかに他院で処方されていた抑肝散で偽性アルドステロン症の経験があります。抑肝散は認知症の周辺症状に効果があるとされ、治療によく使われています。甘草は 1.5g含有で、比較的偽性アルドステロン症を起こしにくい薬剤ですが、2011年の論文をみると、ここ 10年に 8例くらい論文で報告されているようです。
このように、漢方薬も重篤な副作用を起こすことがあり、正しい知識を持って使わないといけません。そんなことを話していたら、漢方薬に詳しい医師から役立つサイトを教えて頂いたので紹介しておきます。
筋萎縮性側索硬化症 (ALS) における C9orf72遺伝子イントロン領域の GGGGCC 6塩基リピートについて以前紹介しましたが、Lancet Neurlogy 2012年4月号に興味深い論文が出ていました。
C9orf72遺伝子変異にはかなり人種差があるようで、フィンランド人 (Finnish) では孤発性 ALSの 21.1%を占めますが、その他ヨーロッパや米国の白人では 7%, ヒスパニックでは 8%, 黒人では 4%程度に変異がみられるそうです。一方で、米国原住民、アジア人の孤発性 ALSにはこれらの変異は見つかりませんでした。家族性 ALSについては日本人で 1例遺伝子変異が同定された症例があるようです。
ハプロタイプ解析の結果から、どうやらこの遺伝子変異には約 1500年前 (おそらく 100世代前) に共通の祖先が存在することが明らかになりました。
この遺伝子変異の浸透率は、35歳以下ではほぼ 0%, 58歳では約 50%, 80歳ではほぼ 100%と年齢依存性があるようです。原因は不明ですが、論文中では「年齢依存性の遺伝子座のメチル化」「何らかの遺伝因子」を推測しています。
C90rf72遺伝子キャリアの臨床像としては、やや女性に多く、家族性で、球麻痺型が多いようです。
この論文の limitationとしては、いくつかの地域でサンプルサイズが小さいこと、今回調べた症例で染色体 9p21以外のハプロタイプも見つかる可能性があること、浸透率を過大評価した可能性があること、家族性と孤発性の判断が問診によること、などが挙げられます。
今回の論文で、日本人にはこの遺伝子異常が少ないと推測されます。日本人における孤発性 ALSの原因探しの道程は、まだ長そうです。また、研究が遺伝子解析先行なので、分子レベルでの疾患メカニズムの解明も待たれます。
ちなみに、同じく Lancet neurology 2012年4月号の “Comment” で、この論文を扱っていました。
C9orf72 repeat expansions in patients with ALS and FTD
注目を集めている分野であることは間違いないと思います。
(今回のブログ記事では、同じ遺伝子変異が原因となる前頭側頭型認知症 (Frontotemporal dementia; FTD) については触れませんでした。興味のある方は、論文本文を読んで頂ければと思います)
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