江戸の病気ランキング
製薬会社のエーザイが作るサイトに、くすりの博物館というのがあります。
その中に、面白いコラムを見つけました。
江戸時代の病気ランキングが、番付表形式で残されています。といっても深刻さは表に出さず、「ひびの判官しミ升」「前頭 眩暈之四郎倉々」「頭痛之助鉢巻」など、思わずクスリと笑ってしまう番付になっています。
神経内科医の目から見て、「頭痛之助鉢巻」で取り上げられている頭痛は片頭痛じゃないかなと思いました。片頭痛はこめかみを抑えると症状が多少和らぐことがあり、一部の患者さんたちは経験的にそうしています。押さえる代わりに鉢巻を巻いて圧迫して症状を和らげるという方法もあり、「頭痛之助鉢巻」はそれを表していたのかもしれません。
「溜飲を下げる」の語源となった「溜飲」もランキングにありました。眺めていると色々と発見のある番付だと思います。