LRRK2
先日紹介した “FIRST AUTHOR’S” というブログに、パーキンソン病の原因遺伝子 LRRK2 (ラーク2) についての Nature論文が紹介されていました。
パーキンソン病の原因遺伝子LRRK2の変異によりひき起こされるヒトの神経幹細胞における進行性の変性
それが原因なのか結果なのかはわかりませんが、Parkinson病研究で、核膜の変形というのは聞いたことがありませんでした。興味深いですね。LRRK2異常では、Parkin-PINK1系と違ってミトコンドリア異常が見られなかったという事実は、Parkinson病が単一の原因ではなく、複数の原因によることを示唆しているのかもしれません。孤発性 Parkinson病だとどうなのか、今後の研究に注目したいと思います。
また、これまでの Parkinson病研究は HeLaなどの一般的な培養細胞での論文が多かったと思いますが、この論文のように「iPS細胞から神経系に分化させた細胞を用いる手法」は、今後増えていくでしょう。