成田達輝リサイタル
某医師とともに御招待いただき、成田達輝氏のヴァイオリン・リサイタルを聴いてきました。
ベートーヴェン:ヴァオイリン・ソナタ第 8番 ト長調 Op.30-3
フォーレ:ヴァイオリン・ソナタ第 2番 ホ短調 Op.108
シマノフスキ:<神話>Op.30より <アレトゥーサの泉>
フランク:ヴァイオリン・ソナタ イ長調
成田達輝 (Vn) / テオ・フシュヌレ (Pf)
2013年 5月 10日 19:00開演 トッパンホール
ベートーヴェンは、現代風の演奏。淀むところなく、駆け抜けていきました。こういうスタイルには好感が持てます。ただし、フランス音楽を聴いているような軽さが少しだけ気になりました。
フォーレ、シマノフスキ、フランクの演奏は、聴いていて何も不満な点はなく、ただただ音楽に浸って楽しみました。成田氏の演奏は、意図が伝わってくるので、聴いていて面白いです。また、卓越した技術があり、安心して聴くことができます。
私がこの日一番衝撃を受けたのは、アンコール曲、サン=サーンス作曲「序奏とロンド・カプリチオーソ (通称ロン・カプ)」です。中学校 2年生の時、この曲を発表会で弾いて一時ヴァイオリンをやめたので、私にとって思い出の曲です。成田氏の演奏は私の持っていた曲のイメージを良い意味で覆しました。この曲としては、私が過去に聴いた中で最も素晴らしい演奏だったと思います。
そんな成田達輝氏がファースト・アルバムを出すことになりました。何と、ロン・カプが収録されています。これは絶対「買い」ですね。
発売日の 9月 21日まで待てない方、エリザベート・コンクールの記念 CDに、成田達輝氏の演奏が収録されています。こちらを楽しみましょう。
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