おっぱいの科学
「おっぱいの科学 (フローレンス・ウィリアムズ著, 梶山あゆみ訳, 東洋書林)」を読み終えました
この本を読もうと思ったきっかけは、仲野徹先生の書評を読んだことです。
『おっぱいの科学』にクラクラっ…
仲野徹先生は「なかのとおるの生命科学者の伝記を読む」という本を出されていて、以前ブログで紹介したことがあります。仲野先生推薦の本ならばと思って読みました。
実際、非常に面白い本でした。「おっぱいは誰のためにあるのか」という議論から導入し、豊胸術の話題を経て、環境中の有害物質の話になります。おっぱいの大部分は脂肪であり、そこに有害物質が貯めこまれていること、実際に母乳から有害物質が検出されるようになってきている事実が示されます (とはいえ、授乳の大切さも強調される)。それから、乳癌の危険因子一つ一つについて、早期発見の方法についてなど詳細にわかりやすく述べられます。
乳癌のリスクを向い合って生きる女性の方や、将来の授乳を考えている方に是非読んで欲しいです。
表紙カバーがおっぱいの絵だったので、私は裏返して通勤の電車内で読んでいました。女性研修医に貸すときに、表に戻して貸そうとしたら、「裏返してください」と怒られてしまいました (^^;