補体 C8欠損と Neisseria感染
2015年4月9日の New England Journal of Medicine (NEJM) の MGH case recordsが、Neisseria meningitidisによる髄膜炎でした。補体 C8欠損があると、Neisseria属による感染を起こしやすいんですね。以前、ほぼ同じ症例を経験したので、その時のことを思い出しながら読みました。
Case 11-2015 — A 28-Year-Old Woman with Headache, Fever, and a Rash
細菌性髄膜炎について勉強する方には、少し古いですが下記の論文が御勧めです。700例近い細菌性髄膜炎を解析し、それぞれの症状の出現する割合 (例えば、頭痛 87%, 38℃以上の発熱 77%, 皮疹 26%など) や、予後の良い群と悪い群の比較 (例えば、予後の悪い群では髄液細胞数が少ないなど) の記載があり、勉強になります。
Clinical features and prognostic factors in adults with bacterial meningitis.