Idarucizumab for Dabigatran Reversal
2015年6月17日のブログで、dabigatranの効果を打ち消す Idarucizumabの第 1相試験について紹介しました。Lancet誌に 2015年6月15日に掲載された論文です。そのちょうど 1週間後、2015年6月22日の New England Journal of Medicine誌に、出血や処置のため緊急に dabigatranの効果を打ち消さなければならない患者を対象とした臨床試験の結果が掲載されました。
Idarucizumab for Dabigatran Reversal
Idarucizumabを投与すると、数分のうちに、完全に dabigatranの効果が消失するようです。新規抗凝固薬 NOACsは拮抗薬がないことが欠点として指摘されていますが、dabigatranは近いうちにそれを改善することができるようになるのでしょうね。
(追記 2015.6.23)
と思ったら、apixabanでも同様のニュース。
この辺りは、それほど差のない薬剤が少しでも優位性を主張して鎬を削っていますので、競争が激化しています。