2020年1月1月に、Facebookで知り合いの検疫官が「平和だなぁ・・・」という趣旨の書込みをしていたので、私は「そんなこと言っていると、発熱の中国人が先生の前に現れますよ。」とコメントを書込み、下記のリンクを貼り付けておいたのでした。
2019/12/31(火) 15:57配信
【北京共同】中国湖北省武漢市当局は31日、市内の医療機関で27人がウイルス性肺炎を発症したと発表した。感染源など詳しい原因は不明で、中国政府は感染状況を把握するため、専門チームを現場に派遣。発症の疑いがあれば報告するよう医療機関に求めている。中国メディアが伝えた。
病院は患者の隔離措置を取った。武漢市当局は患者が多く出た市内の海鮮市場を中心に調査、ウイルスの特定を急いでおり、原因が判明すれば公表する方針。人から人への感染は確認されていないという。
中国当局は、2003年に大流行したSARS発生との見方について「現時点で原因は不明」と否定している。
その時は、軽い気持ちでしたが・・・いまや世界がCovid-19で大変なことになっています。
専門外の人間が大声で騒ぐことの醜さは、ワイドショーを見ていて骨身にしみているので、ノイズとなるような情報発信はせずウォッチャーとして静観しておりました。情報は玉石混交ですが、一般向けで私が信頼を置いているのが下記のソース達です。
・忽那賢志先生のYahoo!記事
忽那先生とは、一緒に講演会で喋ったり (DVD化されました)、彼がNHKでドクターG!に出る時に少しだけお手伝いをしたり (クレジットに名前入れてくれました) と個人的なつながりが少しあります。最近では、「3月のライオン」の著者とのtwitterでの運命的な出会いが話題となりました。学問的にも、非常に尊敬できる専門家です。
・高山義浩先生のFacebook記事
行政と専門家と臨床医の視点で、一般人がわかりやすいように噛み砕いて説明してくれています。
さて、当初は「神経合併症はないのか」とホッとしていたこの感染症がですが、脳卒中、髄膜炎、Guillain-Barre症候群など多彩な合併症を呈することが明らかになってきています。次回の更新以降、簡単に触れていこうと思います。
2017年8月2日にブログを更新して以降、放置状態が続いていました。著書の執筆その他で、ブログを更新する気分にならなかったというのがあります。これまでのことをざっと振り返りたいと思います。
2017年は10月8~15日にドイツ旅行をしました。毎年ヨーロッパ旅行はしていたのですが、私が働いている病院に見学にきたドイツ人を原発近くの避難区域に連れて行ったら、遊びに来いということで、この年はドイツとなったのです。
その旅行では、フランクフルトに到着後、ベルリンに向かいコンサートへ。10月10日にPhilharmoie Berlinでモーツァルトのカルテット、ブラームスのゼクテット、メンデルスゾーンのオクテットを聴いたのですが、Modigliani Qartettが演奏したモーツァルト弦楽五重奏曲第4番が絶品でした。その後、ハイデルベルクに行き、ドイツ人医師と飲みました。そのドイツ人医師との会話で良く覚えているのが、私が「夏休みが6週間というのは本当か?」と聞いたら、「本当だよ。日本人が1週間というのは本当か?」と答えられました。普段は、朝7時30分から16時過ぎまでの勤務で、当直が月5回とのことでした。さらに、「そんなに恵まれているのに、どうしてドイツの医者はストライキなんかするんだ?」と聞いたら、「ドイツ人はストライキが好きなんだ」との返事で、爆笑しました。さて、ハイデルベルクを発った後は、マルクトブライトでアルツハイマーの生家を訪れ、帰り道にヴュルツブルクでレントゲン博物館に行きました。帰国前にフランクフルトでもう一度、先のドイツ人医師と寿司屋に行きました。知らずに取った宿が、売春婦の多い繁華街で治安が悪く、怖い思いをしました。
2018年2月10日は、LUGDUNUM Bouchon Lyonnaisで食事。その時の女性と4月29~30日に岡山県の私の実家に挨拶に行き、8月25日に入籍しました。9月16~18日沖縄旅行、次いで9月22~28日イタリア旅行でした。妻は出会ったときは11歳下の初期研修医で、2018年の4月に都内の大学病院の小児科に入局しましたが、結局半年足らずで福島県についてくることになりました。
結婚式は2019年7月14日にサン・パウというスペインレストラン挙げました。岩田誠先生が祝辞をくださり、プロ棋士の橋本崇載八段が乾杯の挨拶をしてくれて、ヴァイオリニストの成田達輝さんは祝福の演奏動画 (結婚行進曲を独奏にアレンジ) を贈ってくださいました。結婚式翌日から、7月15~23日、スペインにハネムーンに行きました。マドリード、バルセロナ、バレンシア、マラガと回りましたが、一番印象に残っているのが、バレンシアのホテル「ラス アレナス バルネリオ リゾート」に泊まった日です。綺麗なビーチでゴロゴロして過ごして、こんなに時間がゆっくり流れる日常がこの世にあるのかと感じました。
2020年は4月15日に中外医学社から単著で神経学の本を出版しました。加えて、5月下旬頃にめまいについての翻訳本が出版される予定です。今年は、数年越しで準備してきたことが、次々と世に出ていく年となります。
唯一の懸念が、新型コロナウイルス感染症 (covid-19) です。2020年頭に中国の武漢に大流行した後、世界中に広まりました。日本でも東京、札幌、大阪、京都、名古屋、福岡など、大都市を中心に流行が止まらず、非常事態宣言が発令されました。福島では、現時点で70名ほどの感染報告があります。他人との接触を最低限にすることが求められる感染症なので、経済に与える影響も深刻です。医療機関では、マスクやガウンが足りなくなっています。私の従兄弟がもともと輸入業をしていたこともあり、私も従兄弟が海外から買い付けた医療資材を医療機関と繋ぐボランティアを最近始めました。N95は妻が過去に研修した病院や千葉県東部の基幹病院、あるいは福島県の病院と話が進み、防護服は香港で買い付けの話を進めているところです。一日も早い収束を願っています。
(追記)
約3年ぶりにブログを更新する前に、wordpressのplug-inを更新したら、サイトにアクセスできなくなりました。Counterize IIというplug-inが原因だったようです。アクセス解析のplug-inを入れかえたら、アクセスできるようになりました。ただし、これまでのアクセスログは失われました。更新していた頃は 400~800/day, 更新をやめてからも200 /dayくらいのアクセスはあったようです。友人の馬券おやじ氏に修復頂き、やっと更新できると思ったら、ブログのデータベースが古すぎたのか書き込みできず。データベースのアップデートを行いました。しかし問題解決せず、テキストエディタに問題があるということがわかりました。これも馬券おやじ氏が直してくれて、晴れて更新となりました。