描画の神経学
尊敬する岩田誠先生による「描画の神経科学」という講演を聴きに行って来ました。
- 日時:
- 2012年07月06日(金曜) 18:00
- 会場:
- 日仏会館ホール – 渋谷区恵比寿3丁目
生物の進化史上、自然発生的に絵を描くことを始めたのは、われわれHomo sapiensのみです。既にある程度の話し言葉の能力を持っていたと考えられ、我々に最も近い存在であったとされる旧人(Homo neanderthalensis)でさえ、絵を描くことはしなかったようです。その意味で,ヒトはHomo pictorと呼んでも良い存在であると言えます。それでは、ヒトは何故絵を描くのでしょうか。また、どうしてヒトだけが絵を描く能力を持っているのでしょうか。それらの諸問題を、認知考古学、動物行動学、神経心理学、発達神経心理学などの多方面からのアプローチで探ってみましょう。また、様々な病気が、画家の描く作品に与える影響についても、考えてみたいと思います。
ネット上に講演の内容をまとめた pdfを見つけました。非常に面白い内容ですので、興味のある方は読んでみてください。
描画の発達と進化
余談です。上記リンクの pdfでも触れられていますが、Rhoda Kellog氏が膨大な数の小児の絵を体系化して、どのように発達していくか纏めているらしいです。子供ができたら Kellog氏が纏めた発達の表と、自分の子供の描く絵を比べてみたいと思っています。問題は、私に画才がないのが遺伝するかもしれないのと、そもそも相手がいないので子供が出来るアテがないことですね (^^;