STAP続報
2014年1月30日に発表されて衝撃を与えた STAP細胞論文。色々疑惑が取りざたされているようです。簡単に作れるのがウリだったのに、共著者も含め誰も再現性実験に成功できず・・・。画像の使い回し疑惑も指摘されました。小保方氏は沈黙・・・。
論文が掲載された Nature誌は、疑惑を報じるとともに調査に乗り出しているようです (日本語要約記事)。小保方氏が所属する理研も調査を開始しています。また、ある幹細胞研究者は、10の疑惑を指摘しています。
そんな中、2月23日、AASJの西川伸一氏らが、ニコニコ生放送で論文解説を行いました。放送は 1週間の間、タイムシフト視聴が可能です。
「STAP論文徹底解説」 (番組ID:lv168190337)
実際に視聴しましたが、難易度の高い内容。幹細胞研究をしている人でないと分からない専門用語が説明なく用いられることが多く、誰を対象に説明をしているのかよくわかりませんでした。限られた放送時間なので、生物学的な基礎を一から説明しろとは言いませんが、幹細胞研究の基礎知識がない人でもわかるような配慮が欲しかったです。ただし、コメント欄で視聴者がリアルタイムで解説をつけていて、そこはニコ生の長所が発揮されたと思います。また、残念なことに、西川氏らが視聴者からの疑惑の指摘に直接答えることはありませんでした。ニコ生は双方向性がウリなので、視聴者との対話があれば良かったのですが・・・。論文の疑惑への言及は多少ありましたが、歯切れの悪い印象でした。
STAP細胞の再現性実験がうまくいかないことについて、理研は幹細胞 (STAP細胞) のもっと詳しい作成法を公開する予定のようです。
Japanese Scientists to Offer More Details on Stem-Cell Work
Feb. 21, 2014 4:38 a.m. ETTOKYO—A leading Japanese research institute said Friday that it was preparing to release a more-detailed description of the method its scientists used to create stem cells after the credibility of their work was questioned.A spokeswoman at the Riken Center for Developmental Biology said detailed procedural methods for the studies led by Riken biologist Haruko Obokata “will be open to the public when preparations are…
STAP細胞が作れるとすれば、医療の分野への応用が期待されるだけに、もし捏造などがないのであれば、早く疑惑を晴らして欲しいです。
(参考)