idarucizumab
新規抗凝固薬 NOACsの解決すべき問題の一つとして、拮抗薬がないことが挙げられます。
Lancet誌に、dabigatranの効果を打ち消す薬剤 idarucizumabの第一相試験の結果が掲載されていました (2015年6月15日 published online)。 Idarucizumabは、Dabigatranに対する特異的抗体断片です。
Safety, tolerability, and efficacy of idarucizumab for the reversal of the anticoagulant effect of dabigatran in healthy male volunteers: a randomised, placebo-controlled, double-blind phase 1 trial
Idaruciumabは安全であり、dabigatran投与後 2-12時間の効果曲線の解析から、dabigatranの効果をほぼ完全に打ち消せることがわかりました。
こうした 薬剤の開発で、NOACsが少しでも安全に使えるようになると良いですね。なお、この論文を読んで、以前紹介した PRT064445はどうなっているのかと調べたら、現在第二相試験であるようです。