敗血症の再定義
2016年2月22日 (日本時間 23日) から敗血症の定義が改訂されるそうです。
いよいよ敗血症の定義が明日早朝に変わります。
第45回米国集中治療学会年次集会
2016年2月22日(日本時間23日午前5時15分〜6時15分)
米国集中治療医学会/欧州集中治療医学会合同セッション:敗血症の再定義 pic.twitter.com/iZ0XTGtEf4
— 敗血症/Sepsisの情報発信 (@SepsisJpn) 2016, 2月 22
すでに新しい定義を紹介したサイトが有ります。
SEPSIS: REDEFINED
改訂のポイントは下記のようです。
・感染に加えてSIRSの基準を満たすという文言が削られ、SIRSの代わりに簡易版SOFAスコアが用いられる。具体的には、敗血症は感染に加えて、収縮期血圧 100 mmHg以下, GCS≦13, 呼吸数≧22の頻呼吸のうち 2個以上。または SOFA 2点以上の上昇。
・重症敗血症という表現がなくなる
・敗血症性ショックの定義が、敗血症+平均血圧 65 mmHgを維持するためにバゾプレッシンを要する+Lactate > 2 mmol/Lを満たすもの (※適切な急速輸液の後) となる。
ガラッと変わるのでビックリです。用語を間違って使わないようにチェックが必要ですね。
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(2016.2.24追記)
JAMA誌に改訂された定義の詳細が掲載されていますので、論文にリンクを貼っておきます。無料で読むことが可能です。
・The Third International Consensus Definitions for Sepsis and Septic Shock (Sepsis-3)