ザルツブルグ旅行(2004年8月12日〜8月19日)

プラハ第3日目

 ついに旅行も最終日。名残惜しく朝食を食べる。最後に楽器を少しだけ弾く。ホテルのロビーではツアーコーディネーターの方が待っている。彼女はど うも新人らしいのだが、その勘違いがトラブルを生み出すことになる。彼女が「tax freeの荷物は手荷物に入れて下さい」というので、俺はその支持に従った。以前の旅行ではそんなことはなかったとは思いながら・・・。

 ホテルから空港へタクシーで移動。途中壁に大きく「Adult Shop」と描かれた店を見つけた。何の店だろう?薄汚れた風景から田舎の景色になり、空港へ着いた。税関を通る。搭乗口のところで時間を潰す。アルコー ルも飲めるようになっているので、少し酔う。
 
 いざ、搭乗することになり、荷物とともにゲートをくぐると、係員が慌ただしく動き始めた。どうやら俺がマークされているらしい。心当たりはないのだ が・・・。警備員が来て、俺の荷物を開け始めた。モニターに映っているのは、爆弾のような形の缶と金槌のような形の武器。荷物を開けきると、爆弾の正体は コーヒーの缶。金槌のような形の武器の正体は、ウィーンで買った診察道具だった。コーヒーの缶について追求されることはなかったが、診察道具についてはな かなか相手を納得させることが出来なかった。「I major in medicine. I am a medical doctor, and neurologist!」と主張したが、診察道具の説明にはなっていないようだ。このままでは飛行機に乗り遅れてしまう、最悪テロ犯扱いだ。こんな無害 な日本人なのに・・・。

 ハンマーで腱を叩いて反射を調べる検査のマネをしながら、「Neurological findings, tendon reflex!」などわめいていると、中年の少し地位の高そうな警備員が歩いてきて、警備員に話し始めた。「I know this. For medicine?」と、自分の肘を叩きながら、俺に同意を求める。俺も頸をガクガクと立てに何度も振りながら、「Yes. I am a doctor.」と主張。手荷物さえ入れていなければこんなことにはならなかったのだ。

 無事飛行機(LH3261)に乗ることが出来、プラハからフランクフルトへ飛ぶ。フランクフルトで丁度2時間ばかり乗り継ぎの時間があり、空港の Barで食事を摂り、カクテルを少し飲んだ。

 フランクフルトから成田行きの飛行機(LH710)で飛び立つと、行きの飛行機で見かけた老人を偶然見かけた。何とか肺炎を起こさなかったようで 何よりだ。6泊8日という旅行プランが俺とたまたま同じで、飛行機も一緒になったのだろう。日本まで飽きることなく飛行機の窓からの景色を見ていた。



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