ボン旅行(2006年8月28日〜9月2日)

ボン第2日目

 旅行も最終日。

 ホテルの前から、ボン駅まで路面電車で向かい、ボン駅でフランクフルト空港までの乗車券を購入した。インターシティ(IC)でも行けるが、あえて、最高時速300km/hとして有名なインターシティ・エクスプレス(ICE)の乗車券を購入することにしたのだが、これが大失敗。購入した後で、ICEがボン駅に止まらないことに気付いた。結局、次のICが到着するまで駅で暇を潰すことに。

 朝にもかかわらず、駅にはBarが開いており、数名の客がいた。バーテンダーお勧めのビールは、目の前での数度注ぎで、絶品だった。壁には地元のクラブチームのポスターが貼ってあったが、現在は1部リーグではないらしい。

 2杯くらい飲んでから、Barを出た。Barの隣は「SEXY SHOP」というピンクネオンの店だった。病院の同僚に土産でもと思ったが、大きなスーツケースを持って入るのが恥ずかしく、入るのはやめた。

 そんなこんなで、電車の時間は当初の予定のICEより遅いものとなってしまった。朝余裕があったはずなのに、結局飛行場に着いたときには、あまり時間的余裕はなかった。両親への土産に、「KRUG' SCHER HOF」というワインを購入。

 飛行機の中は、安定剤のお陰で快適な眠りを楽しめた。

 家について荷物を置くと、先輩から貰ったチケットを持って、N響のコンサートに出かけた。指揮は外山雄三で、1曲目は尾高尚忠の交響曲第1番。現代曲としては、非常に綺麗な曲だった。もう少し曲の長さがコンパクトな方が飽きずに聴けると感じた。2曲目はマーラーの交響曲第5番だった。ヨーロッパのコンサートを聴いた直後に聴いた感想は、音に香りがあまりないということ。これは指揮者の影響や、ホールの影響や、気候の影響などもあるのかもしれない。また、良い意味でのオケの特徴といったところか。演奏会が終わった後、先輩の奥さんが舞台袖に下がってきたが、客席の方を見ることもなく、結局視線を合わせることすら出来なかった。残念。

 総括すると、色々な意味で、ベートーヴェンの内面に近づくという、当初の目的を達成することが出来、有意義な旅行だった。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲を演奏する際にも、この上ない糧となるだろう。


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