長旅もこの日で終わりである。
飛行機が18時10分マルペンサ空港発なので、昼間は暇がある。色々迷ったがレオナルド・ダ・ヴィンチ国立科学技術博物館に行くことにした。
この博物館、とにかく広い。博物館に入ってすぐレオナルド・ダ・ヴィンチのコーナーがあり、彼が開発した機械などを見ることも出来るが、それはホンの序の口である。鉄鉱石についてなど工業を扱ったエリアも広大だし、外に出れば戦闘機があったり、蒸気機関車が数台あったりもするのだ。
私の目を引いたのは、フーコーの時計だ。フーコーが医学を志したことがあるというのはあまり知られていない。フーコーの時計は、地球上で地球が自転を示していることを簡単に証明できる画期的な方法だ。じっとみていると、振り子の軌道が徐々にずれていくのだが、観光客の多いこの博物館では、少し動くとすぐに次の観光客が振り子を触ってしまう。まぁ、じーっと振り子を眺めているのは私くらいだったが。
その他、17世紀の楽器制作の風景だとか、14世紀頃から現在までの時計の展示だとか、見るに飽きなかった。ミラノを訪れることがあったら一度訪れることを勧める。科学に興味のある人間にとってはたまらないだろう。
午前中に訪れたのはこのくらいで、午後はマルペンサ空港からルフトハンザ航空 LH 9790のお世話になり成田へ。これまでで一番長旅だったが、ベルリン〜クレモナ〜ジェノヴァ〜ミラノと変化に富んだ旅だった。