SPRING & KREUTZER SONATAS
「Ludwig van Beethoven SPRING & KREUTZER SONATAS (ANDaNTE great composers)」を聴きました。
この 3枚組の CDはベートーヴェンのスプリング・ソナタとクロイツェル・ソナタを何人かの演奏家が演奏し、録音したものです。1935~41年の録音なのですが、巨匠達がずらり。
Ludwig van Beethoven SPRING & KREUTZER SONATAS
CD.1 Violin Sonata No.5 “Spring”
Kreisler / Rupp
Goldberg / Kraus
Milstein / BalsamCD.2 Violin Sonata No.9 “Kreutzer”
Kreisler / Rupp
Kulenkampff / KempffCD.3 Violin Sonata No.9 “Kreutzer”
Szigeti / Bartok
Busch / Serkin
みんな、巨匠としての地位を確立している演奏家ばかりで、誰の演奏が良いかというのは、好みの問題でしかないと思います。個人的にはミルシタインが好きですけれど、みんな好きです。
何人か簡単に触れておくと、クライスラーはヴァイオリニストとして以外に、作曲家としても有名で、さらに軍医でもあったことが知られています。ブッシュ/ゼルキンは、ベートーヴェン演奏の古典的な名演として今でも語られますね。シゲティは「ベートーヴェンのヴァイオリン作品集 演奏家と聴衆のために」という本を書いていますが、作曲家のバルトークと組んで演奏しているのが興味深いです。バルトーク演奏のベートーヴェンも味があります。ちなみにバルトークは慢性骨髄性白血病で亡くなりましたが、現在ではグリベックという分子標的治療薬が開発され、治療成績が大幅に向上しています。
これらの個々の録音はそれぞれ販売されていますが、まとめて聞き比べができるのが、この CDの良いところです。機会があったら聴いてみてください。