モーツァルト未発表曲続報

By , 2009年8月4日 5:45 AM

8月 1日にモーツァルト未発表曲についてお伝えしましたが、初披露の様子が報道されました。

モーツァルトの未発表曲、オーストリアで初披露

8月3日15時38分配信 ロイター

8月2日、新たに見つかったモーツァルトの未発表作品2点が、モーツァルトが若い頃に住んでいた家で初披露された(2009年 ロイター/Calle Toernstroem)

[ザルツブルク(オーストリア) 2日 ロイター] 新たに見つかったモーツァルトの未発表作品2点が2日、モーツァルトが若い頃に住んでいた家で初披露された。
モーツァルトの作品を研究・保管するモーツァルテウム財団は、当初このピアノ協奏曲と前奏曲(プレリュード)を作者不詳としていたが、さらなる分析により、モーツァルトが7歳か8歳の頃に作曲したものだと結論づけられたという。
同財団の研究員ウルリヒ・ライジンガー氏は記者会見で、作品はいずれも、モーツァルトの演奏を聴いた父親のレオポルトが楽譜に記録し、後にモーツァルト自身が修正を加えたものだと説明。「レオポルトのようなベテランには見られない技術的な間違いやぎこちない間がある。作曲のスタイルや、走り書きで手直しが加えられているのは、レオポルトの作品の特徴ではない」と話した。
モーツァルトの未発表作品は、昨年フランスのナントの市立図書館でも新たに発見されていた。

披露された場所はモーツァルトが若い頃住んでいた家だったそうです。私以前遊びに行った場所かな。

Youtubeで演奏を聴くことができます。CBSと CCTVの映像がありますが、CBSの方がたっぷり曲が聴けます。ご堪能あれ。

・Newly Discovered Mozart Works (CBS)

・Newly discovered Mozart works performed in Salzburg – CCTV 080309

彼が子供の頃の作品だっただけあって、曲自体はシンプルな作りなのですが、モーツァルトの刻印が押されています。ベートーヴェンなどもそうなのですが、初期の作品からその作曲家のアイデンティティとも言えるべき何かが曲に刻み込まれているのが、名作曲家の特徴と言えると思います。何かというのは音型であったり、和声進行であったり、装飾の入れ方であったり様々で、文章で書くのは結構難しいですが、同じ作曲家の様々な曲を聴き比べると見えてきます。

私はモーツァルトのファクシミリ(直筆譜のコピー)をいくつか持っていますが、上記の映像で確認できる筆跡も、私の持っているファクシミリそっくりです。

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