2009年ドイツ旅行9
9月7日(月) ~その1~
ミュンヘン散策に与えられた一日。ただ、残念なことに、ドイツでは多くの博物館・美術館は月曜日が休日になっているので、訪れることが出来る施設が限られる。
現に、美術館「アルテ・ピナコテーク (Alte = old)」「ノイエ・ピナコテーク (Neue = new)」「モダン・ピナコテーク」はいずれも見学することは出来なかった。古い時代の作品から現代芸術まで楽しめる美術館だと思っていたのだが、残念。まぁ、今後また訪れる機会もあるだろう。
数口しか食べない朝食を終えると、カールス広場に出た。カールス広場から駅の方向を向いて、Sonnen通りを左手に少し歩くと、健康用品店がある。一階はスポーツも多いのだが、二階は女性ものの下着と介護用品で埋め尽くされている。階段付近は女性の下着コーナーなのでなるべく見ないように通り抜け、奥に行くと介護用品の数々。トイレの便座だとか、様々な種類の車椅子だとか、介護用の風呂だとか、本当に何でもだ。レジのところで「神経内科医なのですが、ハンマーください」と言ったら、「Reflex hammer, oh yes.」と数種類見せてくれた。私が全種類欲しいというと、俄には信じがたい様子で、目を見開いた。他にペンライトを買って、全部で 200 Euroくらい。各国の診察道具を比較するのも楽しいので、大きな出費だが仕方がない。
少し重くなった鞄を手に、フラウエン教会となりの公園へ。そこで読書を楽しむ。1時間くらい木陰で読書をしたが、吹く風はやや冷たく、肌寒かった。子供とサッカーする母親や、芝生で昼寝する人たちを眺めていると、時々教会の綺麗な鐘の音、遠くから縦笛を練習する音などが聞こえてきた。非日常的な時間を得られるのが旅の醍醐味だ。
寒くなってきたので、レジデンツ北の公園「ホーフガルテン」に場所を変えて再び読書。ホーフガルテンの中心にある建物 (天井はあるが壁はない) では、ヴァイオリンを弾いている若者がいて、バッハの無伴奏やモーツァルトのコンチェルトなど、なかなか上手だった。音程が良くて、音も綺麗だ。惜しむらくは拍感がないこと。そのため、まぁ、二流という評価だ。
ヴァイオリンを聴きながら読書をしていると、昼を過ぎてしまった。公園の隣に机と椅子がたくさんならんでいて食事が出来るようになっていたので、リゾットとワインを頂いた。